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じっと手を見る 幻冬舎文庫
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窪美澄(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2020/04/08
JAN 9784344429611

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商品レビュー

3.7

68件のお客様レビュー

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2024/08/28

窪美澄の文章を無性に欲するときがある。 主な登場人物の中から各章で視点が変わるので、何を考えているかわからないと感じた人も、のちに本人から語られる。 人間の、どうしようもない、変えようと意識して変えられるものではない、個々の性(サガ)をまざまざと見せつけられる。 これを読ん...

窪美澄の文章を無性に欲するときがある。 主な登場人物の中から各章で視点が変わるので、何を考えているかわからないと感じた人も、のちに本人から語られる。 人間の、どうしようもない、変えようと意識して変えられるものではない、個々の性(サガ)をまざまざと見せつけられる。 これを読んで自分の物語だと感じる人たちが、きっかけを自ら作り出して前へ進めますように。

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2024/08/17

初めて読む作家。 #じっと手を見る #窪美澄 冷めた視線で流れるように自分の人生を語り継いでいく登場人物達。 日々、大なり小なりいろいろなことが起こってどうにかやり過ごしている… 他人事のように読みながらも、なんだか共感みたいなこと、漠然と感じている… 初めて読む作家。 ...

初めて読む作家。 #じっと手を見る #窪美澄 冷めた視線で流れるように自分の人生を語り継いでいく登場人物達。 日々、大なり小なりいろいろなことが起こってどうにかやり過ごしている… 他人事のように読みながらも、なんだか共感みたいなこと、漠然と感じている… 初めて読む作家。 孤独の中にいたら、そっと、力をいただけそうな小説。生きていれば今、苦しくてもきっといいことあるよ、それはささやかで小さな幸せだとしても。 またまた介護を仕事とする物語だった。確かに生きる、死ぬの瀬戸際に立ち会うこともあって…この小説の軸のひとつになるのか。 どちらかといえば地味な仕事であって決して綺麗な仕事ではない介護現場の実情が丹念に調べられて違和感なく、物語に溶け込んでいる。たまたま主人公が介護士だったから。 過去の直木賞候補作品。 P306 人の体は永遠に繁茂する緑ではない。けれど、永遠じゃないから、私はそれがいとおしい。「そばにいてほしい」自分の声が自分の声じゃないように聞こえた。海斗は何も言わなかった。もしかしたら聞こえなかったかもしれない。けれど、言葉にできたのだから、私にとってはもう充分なのだった。 最後のページより。 危険な暑さの中、読了

Posted by ブクログ

2024/07/13

出てくる人出てくる人、みんな生きづらそう。 そこに介護という職業や富士山に閉ざされている(という印象の)地方都市という設定が絶妙な相乗効果を生み出している。 主人公たちは、幼少期に辛い経験をしたことも共通していて、おまけにすぐに体の関係になってしまうのも共通していて、そこがまた余...

出てくる人出てくる人、みんな生きづらそう。 そこに介護という職業や富士山に閉ざされている(という印象の)地方都市という設定が絶妙な相乗効果を生み出している。 主人公たちは、幼少期に辛い経験をしたことも共通していて、おまけにすぐに体の関係になってしまうのも共通していて、そこがまた余計に悲しくなる。 全体的に決して明るい話ではなかったが、最後には明るい兆しも見えたので安心。 富士山や湖という絵になる場所での、介護や寂しさやなんだかわからない焦りやつまらなさ、の対比が泣けてくる。 良かったのだが、性描写が多すぎて私にはマイナス点。

Posted by ブクログ

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