1,800円以上の注文で送料無料

兄の終い
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

兄の終い

村井理子(著者)

追加する に追加する

兄の終い

定価 ¥1,540

605 定価より935円(60%)おトク

獲得ポイント5P

残り1点 ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 CCCメディアハウス
発売年月日 2020/04/01
JAN 9784484202082

兄の終い

¥605

残り1点
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

3.9

87件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/09/22

村井さん3冊目 「兄は確かに優しいところもある人だった。 わかり合えなくても、嫌いきることはできない どこにでもいる、そんな肉親の人生を終う意味を問う。」          作品紹介より 大変だ。 こんなことってあるのか。 疎遠になっていた関係性の良くない兄の訃報。 両親は...

村井さん3冊目 「兄は確かに優しいところもある人だった。 わかり合えなくても、嫌いきることはできない どこにでもいる、そんな肉親の人生を終う意味を問う。」          作品紹介より 大変だ。 こんなことってあるのか。 疎遠になっていた関係性の良くない兄の訃報。 両親は既に他界。 肉親は自分のみ。 ひとが住んでいた空間をきれいさっぱりするっていうのは大変 お子さんもいて、亀と魚もいる。 兄の元妻と村井さんとの関係性が良いのが救い。そうでなければ、誰かがいなければ一人では無理だ。 片付けは大変。自分のものだって大変なのに、亡くなった兄のものだなんて。 特殊清掃員、神だ。 やるしかない、そこに尽きる。 でもだんだん片付けが進むと共に、煩雑な手続きが終わってくると共に、本の温度が変わってくる。 本の最後、 生活支援課保護担当者の話と、里親夫妻の話に、家族から見たその人なんてほんの一面なんだなと 淡々としたダイアローグになおさら思った。 村井さんのあとがきの気持ちが、もうここにはいないお兄さんに伝わったらいいのに。 いい本だった。

Posted by ブクログ

2024/08/04

 大人になってからは関係の薄くなった亡き兄の後始末を、妹である著者と、兄の元妻とでおこなった経過がつづられたエッセイ。著者は、母親が兄贔屓であったことを根に持っていて、母親にも兄にもどんよりとした感情を抱き続けていることが文章の端々からにおってくる。最終的には、厄介で迷惑な人だっ...

 大人になってからは関係の薄くなった亡き兄の後始末を、妹である著者と、兄の元妻とでおこなった経過がつづられたエッセイ。著者は、母親が兄贔屓であったことを根に持っていて、母親にも兄にもどんよりとした感情を抱き続けていることが文章の端々からにおってくる。最終的には、厄介で迷惑な人だったが、私一人は兄を許そう、というところで終わっている。後始末をしているなかで、いままで知らなかった兄の生き様が少しずつ見えてきて、著者の感情がかすかに変化していく、というところが読みどころなのだろう、と思う。しかし、私一人は兄を許そう、ということは、兄の上に立って見下ろして、兄の人生全体や人格を裁いているわけで、しかもこの妹は文章を書くことを仕事にしている人なので、こうして本にされて己の人生を妹のフィルターを通した形で勝手に公開されてしまうのである。そういう兄妹関係であり、親子関係だったんだろうなあ、と読んでいるこちらは思い、ページを閉じたのであった。

Posted by ブクログ

2024/06/02

村井理子さんのエッセイ「兄の終い」読了。 翻訳書の文章が読みやすくて好きになった村井理子さんのエッセイ2冊目。 2019年、突然、疎遠になっているお兄さんが住んでいる宮城県の警察から電話がかかってきて、「お兄さまのご遺体が本日午後、多賀城市内にて発見されました」との連絡が!?...

村井理子さんのエッセイ「兄の終い」読了。 翻訳書の文章が読みやすくて好きになった村井理子さんのエッセイ2冊目。 2019年、突然、疎遠になっているお兄さんが住んでいる宮城県の警察から電話がかかってきて、「お兄さまのご遺体が本日午後、多賀城市内にて発見されました」との連絡が!? その電話から、数日後、お兄さんの元妻の加奈子ちゃんと一緒に、お兄さんを火葬し、アパートを引き払い、お兄さんと一緒に済んでいた甥っ子を加奈子ちゃんが連れて帰るまでの、いろいろな出来事を書いているエッセイ。 突然亡くなった方の遺品の整理、もろもろの手続きの大変さと、疎遠であっても肉親の死に対する気持ちの動きなど、あぁ、大変だなぁ、と、いつか自分にも降ってくるかもしれない事態を予習させてもらった、って感じでした。ありがたや。 大変なことではあるけれど、女性2人がチャキチャキと立ち向かう姿が読んでいて気持ちよかった。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品