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美の進化 性選択は人間と動物をどう変えたか
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白揚社 |
| 発売年月日 | 2020/02/14 |
| JAN | 9784826902168 |
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美の進化
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商品レビュー
4.2
7件のお客様レビュー
鳥類の美の進化から人間を含む生き物のメスによる性的選択についての話 結構興味深い話なんだけど、専門的な話が多くしっかり読まないとついていけない本だった。メスの好みに合うようにオスの見た目や性質が進化しているのではないか、メスが性的な自立性を持っていることが進化に影響しているかも...
鳥類の美の進化から人間を含む生き物のメスによる性的選択についての話 結構興味深い話なんだけど、専門的な話が多くしっかり読まないとついていけない本だった。メスの好みに合うようにオスの見た目や性質が進化しているのではないか、メスが性的な自立性を持っていることが進化に影響しているかもしれない。 メスの性的自立性が高いほど、雌雄の差が少なくなったりオス同士の社会性が高まっている。人間も生き物としてはその方向に進化してそうだが、人間の場合は文化の影響が大きい
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面白かった! いくつか「目から鱗」があった。 美による進化それ自体は認識の範囲内であったが、そのメカニズムをよくみてみると、オスの美的誇示形質の進化だけでなく、それを美しいと感じるメスの審美の進化も同時に起こることで、経済におけるバブルのように、受け手側の評価それ自体が更なる形質...
面白かった! いくつか「目から鱗」があった。 美による進化それ自体は認識の範囲内であったが、そのメカニズムをよくみてみると、オスの美的誇示形質の進化だけでなく、それを美しいと感じるメスの審美の進化も同時に起こることで、経済におけるバブルのように、受け手側の評価それ自体が更なる形質変更をエスカレーションさせるエンジンとなってオスの形質を変化させ、そのようなオスの群の中からより極端な形質を選り好みするメスの方が息子がメスに選ばれる確率を高めるために選択されていくプロセスを通じて、自然選択上の環境適応の最適状態からかけはなれた多様性が生じるということが一つ。 次に、メス側から見れば性的強制により好んでいない形質のオスの遺伝子を残すことは子や孫の(つまり自分の遺伝子の)繁殖機会を減じることになって不利であるため、強制を受け入れる形質は淘汰され、カモの複雑な膣や、ニワシドリの強制行為を避けるあずまや(オスが性的誇示のために作る)や、それ以外の鳥類のペニスの喪失などの進化がもたらされたこと。 人間では男女ともに激しく配偶相手を選り好みし、特に女性が性的自律制(配偶者選択の権利)を獲得したために、鳥類の美の進化と同様のメカニズムで、協調的で快感を与えてくれる男性を選り好みし、男性はこれに合わせる形で形質を共進化させてきたこと。従って人間は繁殖以外にもただ快楽のために性行為を行い、オーラルな行為や多様な体位や受胎期が一見してわからなくなっている等の特徴を持つ種となっているということ。 鳥類もヒトも、男性は女性を支配しようとする選択圧がかかるのに対して、女性はこれを回避する形質の選択圧がかかるのであって、女性が男性を支配するような選択圧はかからない。これが男女間の非対称な戦いの構図であること。などだ。 著者は、恣意的な美による進化を否定する自然選択1本の論者に対して執拗なまでに論理矛盾をつく主張を展開していたが、本当にそんな論者なんているの?と思うくらいに美による進化説は納得度が高かった。
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全体的には面白かった。本書で語られる鳥類や霊長類の性に関する行動・生理・形態の進化は驚くべきものであった。著者が繰り返し述べているように、これらを全て適応進化(すなわち生存率や繁殖率を最適化するような進化)の文脈で説明しようとするのは無理があるし、審美進化というものを持ち出すのは...
全体的には面白かった。本書で語られる鳥類や霊長類の性に関する行動・生理・形態の進化は驚くべきものであった。著者が繰り返し述べているように、これらを全て適応進化(すなわち生存率や繁殖率を最適化するような進化)の文脈で説明しようとするのは無理があるし、審美進化というものを持ち出すのは理にかなっていると思う。 一方で、現代の進化生物学において一般的に帰無仮説と捉えられる中立進化説との関係性がよくわからなかった。私が記憶している限り、中立進化の話はほぼ触れられておらず、生態学者である訳者のあとがきにおいて「著者はその審美進化は(中略)中立進化説と同じような役割を果たすだろうと提唱しているようだ」と述べられているに留まる。中立進化、適応進化、審美進化の三者の関係が整理されているともっと良かったと個人的には思う。 なお、審美進化を人間社会に当てはめる後半パートについては、まだまだ研究が進んでいないためか、データに対して主張が強すぎる箇所が多分に含まれるような印象があったので、話半分で読むのがよい気がした。
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