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世界からコーヒーがなくなるまえに
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2019/10/25 |
JAN | 9784791772247 |
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商品レビュー
3.6
15件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
原著の英語タイトルは「Coffee matters - A revolution is on the way」で、コーヒーそのものが議論の焦点であり、改革が今まさになされている、という意味合いだった。日本語版はもっと直球で「このままだとコーヒーを飲めなくなるぞ」という危機感をあおるスタイルになっている。 コーヒーだけでなく、チョコレートの原材料であるカカオなども、よくこの手の議論の対象になる。安く、大量に供給するという点にだけ注目していては、作り手も流通も遠からず機能できなくなり、消費者の手元に届かなくなるぞ、という警鐘を鳴らすものが多い。このほんもそうした議論の中にあるのだが、ブラジルで丁寧にコーヒーを栽培、供給している農園を特に取り上げ、ストーリーを展開している。 冒頭の「オーガニック認証」「フェアトレード認証」の違いや、ロブスタ種とアラビカ種の違いなどは、コーヒーについてあまり詳しくない読者にはありがたい情報。終盤ではSustainabilityに着目し、サステナブルであることとエコロジカルであることは必ずしもイコールではなく、栽培において環境にやさしくても、その農園の労働環境が悪いこともあり、そのようなケースでは持続性の担保は難しいと著者は主張する。当たり前のような話があえて提示されるあたりに、コーヒー産業分野の労働環境の悪さが逆説的に透けて見える。 最後に著者はいう。「市場経済は、消費者の購買行動や価値観を変えず、ただ需要に応えることにのみ着目している点で問題がある。高いコーヒーを少ない量、美味しく飲むことでこの問題を解決できる」と。安いコーヒーをガブ飲みするのではなく、丁寧に作られたコーヒーを丁寧に淹れ、ゆっくり飲むことの大切さを、いちコーヒー好きとして改めて考えてみたいと思った。
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コーヒー愛飲家なので嫌なタイトルが目に付き、読んでみた。内容自体は興味深く、自分も今後コーヒーを買うときは違う視点で見てみようと思えた。しかし、本自体は微妙な翻訳に誤字脱字の多さも相まって正直言って読みにくかった
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在宅勤務でコーヒーを挽いて飲むことが増えたので手にした1冊。 コーヒー消費1位フィンランドの著者二人が、コーヒー生産1位(だが美味しいコーヒーを飲むことができない)ブラジルで「コーヒー革命(この本の原題)」を目指す一家の活動を中心に、コーヒーの歴史や種に関することも書かれている。...
在宅勤務でコーヒーを挽いて飲むことが増えたので手にした1冊。 コーヒー消費1位フィンランドの著者二人が、コーヒー生産1位(だが美味しいコーヒーを飲むことができない)ブラジルで「コーヒー革命(この本の原題)」を目指す一家の活動を中心に、コーヒーの歴史や種に関することも書かれている。 品質と倫理的な面と環境面を無視して安さと大量生産を追求しているコーヒー産業を憂え、生産から消費に至るまでサスティナビリティでオーガニックな美味しいが高くて量も少ないスペシャリティコーヒーの必要性を訴えている。 誰もが飲むコーヒーだからこそ、”なくなる”ことが無いように、ひとりひとりが考えて行動する必要がある。
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