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巡礼の家
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天童荒太(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2019/10/03
JAN 9784163911045

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商品レビュー

3.4

35件のお客様レビュー

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2024/10/27

プロローグの後、話の始まりでいきなり「殺した。殺してしまった。わたしは人殺しだ。」 という一節で始まる。 一体どういうことなのか。 水害で両親を亡くし、親戚の家に預けられることになった15歳の雛歩。 「人を殺してしまった」雛歩は逃げる途中で道後温泉にある宿「さぎのや」に辿り着...

プロローグの後、話の始まりでいきなり「殺した。殺してしまった。わたしは人殺しだ。」 という一節で始まる。 一体どういうことなのか。 水害で両親を亡くし、親戚の家に預けられることになった15歳の雛歩。 「人を殺してしまった」雛歩は逃げる途中で道後温泉にある宿「さぎのや」に辿り着く。 そこで人々のあたたかさに触れ、大切にされていくなかで、前を向いて生きていく力を取り戻していく。 雛歩を取り巻く人々が本当にあたたかい。「さぎのや」のような場って、本当は誰にも必要なのではないかと思う。 そして、そういう場は本来は想い一つで創りだしていけるものなのかもしれない。覚悟はいるけれど。 「(さぎのやでは)何かで困ってる人がいたら声をかけるし、できることがあれば手を差し伸べる。みんなで一緒に汗をかいて、ご飯を食べて、笑い合って、病気やけがをした人がいたら気づかうし、困ったことがあったら助け合う。・・・・・・この生き方って、すごく楽なんだよ」 と雛歩の思い人、飛朗は言う。 そう、飛朗が言っていることは、やろうと思えばできること。でも、できない。どうしてなんだろう。 そんなことを考えさせられました。

Posted by ブクログ

2024/01/31

道後温泉「さぎのや」は、人生に悩み傷ついた人たちの「帰る場所」となっている。重いお話なのかと読み進めると、時にはユーモラスに展開していく。登場人物の一言一言にジーンときた。

Posted by ブクログ

2023/09/15

現代の小説家のなかで、天童荒太さんはお気に入りのひとり。本書は2019年発表の現時点での最新刊。 著者にとって、故郷の道後温泉を舞台とした特別の一冊ではないかと思います。愛おしいお話。 個人的には、主人公の15歳の少女の視点からの語り口に違和感を。また、登場人物の背景が、登場人物...

現代の小説家のなかで、天童荒太さんはお気に入りのひとり。本書は2019年発表の現時点での最新刊。 著者にとって、故郷の道後温泉を舞台とした特別の一冊ではないかと思います。愛おしいお話。 個人的には、主人公の15歳の少女の視点からの語り口に違和感を。また、登場人物の背景が、登場人物のひとりより語られるのも、説明的な印象を受け、物語にのめり込めない一因と。良い物語なのに残念。

Posted by ブクログ

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