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チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 春秋社 |
| 発売年月日 | 2019/07/24 |
| JAN | 9784393333716 |
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チョンキンマンションのボスは知っている
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商品レビュー
4.2
92件のお客様レビュー
メンバーシップが曖昧で、相手についての情報も不完全にしかわからないコミュニティで、人はどんなふうに助け合い、生きることができるのか。香港で働くタンザニア人たちの生き方に考えさせられることがとても多い本だった。 彼らに比べると私たち日本人は、いかに規範に厳しく、標準化圧力の強い...
メンバーシップが曖昧で、相手についての情報も不完全にしかわからないコミュニティで、人はどんなふうに助け合い、生きることができるのか。香港で働くタンザニア人たちの生き方に考えさせられることがとても多い本だった。 彼らに比べると私たち日本人は、いかに規範に厳しく、標準化圧力の強い社会に生きているんだろうと気付かされる。日本社会に生きるのは、快適な反面、苦しいわけだ。かと言って、タンザニア人たちが羨ましいとは思えない。彼らの環境は、あまりに過酷だから。でも、その環境を前提に、彼らが目いっぱい楽しんで、よりよく生きていることが伝わる。 そしてタイトルの人物、チョンキンマンションのボス、カラマが魅力的だ。風貌も、人間味も、ジャイアンみたいな人を想像しつつ読んだ。著者の小川さやかさんとカラマのなんとも言えない関係がまた魅力的で本書を読み進めるもう一つの推進力だった。
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アングラ経済の人類学と気になるタイトルだったので読みました。 内容は、香港を拠点とするタンザニア人のカマラを中心とした経済の成り立ちについて書かれています。 経済の仕組みは、資本主義、社会主義の2つしかないと思っていた私に第三の経済主義もあるのだと感じました。 ついでが構築...
アングラ経済の人類学と気になるタイトルだったので読みました。 内容は、香港を拠点とするタンザニア人のカマラを中心とした経済の成り立ちについて書かれています。 経済の仕組みは、資本主義、社会主義の2つしかないと思っていた私に第三の経済主義もあるのだと感じました。 ついでが構築するシェアリング経済は、日本人にはあわない気がしますが、適度な信頼関係と困ったときの助け合いのある経済も今の契約ガチガチの経済よりもゆとりがあり私は好きです。
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カラマー!!(チョンキンマンションのボス) とまず叫びたい。(失礼しました。) パジャマで、家のベッドから香港のチョンキンマンションまで行ってきました。(本の素晴らしいところ) 読むきっかけになったのは夫の積読本にあったから。 (今の彼は年に5冊くらいの本を買い、3冊くらい...
カラマー!!(チョンキンマンションのボス) とまず叫びたい。(失礼しました。) パジャマで、家のベッドから香港のチョンキンマンションまで行ってきました。(本の素晴らしいところ) 読むきっかけになったのは夫の積読本にあったから。 (今の彼は年に5冊くらいの本を買い、3冊くらいを読むタイプかな?笑) チョンキンマンションって、今までお恥ずかしながら聞いたこともなかったのですが、主に世界各国(特にアフリカやパキスタンなど?)からインフォーマル(ときにはフォーマル)な商売をやりに香港に来た人が、安いお家賃で住んでいるマンションなんですね。そして観光で来ている人も泊まれる安宿なんだそうです。 マンションの中には、パキスタンなどの飲食店も入っていたりするみたい。 「治安とか大丈夫そ?」と思うんだけど、色々なことに深く関わりすぎなければ、安全に泊まれるところのようだし、出てくる人みんなに人間味があって、暖かい。そしてなんと言ってもみんな明るいし面白い。 でもそれは、この本の著者であり、人類学者の小川さやかさんが、スワヒリ語、しかもスワヒリ語のスラングまで話せるからなんですよ!!そして絶対コミュ力が高い方!!! 香港に住むタンザニア人のビジネスを研究するために、日本人女性としてここに泊まるのだけれど、彼らの母国語ができるからこそ、彼らの友人となり調査することができ、安全にこのチョンキンマンションに住みながら、1人1人の登場人物の人間味が出るこの本を書けたのだと思います。 これはただの研究報告とか学術書ではなく、研究結果を莫大に詰め込んだエッセイなんですよ!! 「チョンキンマンションのボス」で始まるタイトルの本なので、どんなマフィアのボスの話?と思っていたのですが、もうそんな!!とんでもない!このボスのカラマ、「マフィア」のイメージからは程遠いチャーミングな人だった。 タンザニア人で、インフォーマルビジネスをやっているカラマ(難民認定がある)は、主に中古車や電化製品を香港から自国へ輸出しているのだけど、タンザニア人の中では、このビジネスの先駆者の1人にあたる人だし、チョンキンマンションにも長いのでみんなから「ボス」と募られていてる。 そのカラマを筆頭に、普段思っている「ビジネスマン」の概念の根本が揺らぎまくる常識のもと働くタンザニア人たちが出てきて、驚きが止まらない。 交易人、難民を巻きこんだ独自の互助組合を結成して、無理なく「ついで」で助け合えるシステムを作ったところにまず驚き。「ついで」で助けることで、見返りも期待していない。私たちのギブ&テイクなんて古く感じる。詳しくは本を読んで知ってほしいです。 あとは、SNSを使ってシェア経済を生み出したり。本に出てくる、タンザニア人たちが売買する物品の情報共有に使う『TRUST』はメルカリとかにも似ているのですが、利用者が出品者に評価をつけたり、今までの取り引きが分かりやすく陳列している、システマティックなものではなく、あえてごちゃごちゃの中、車などの出品物を掲載しては、その間でごちゃっと出品者のライフスタイル動画を上げたり、ネットで見つけたおもしろ動画もシェアされていたり。そうすることで独自の売り手と買い手の信用システムのようなものを生み出していたりするんです。これも本を読んで、その裏側を知ってほしい。 「閉塞した日本の状況を打破するヒントに満ちた一冊。」と説明文にあるけど、まずは、自分たちが現代の文明社会で「常識」と思ってるものが世界共通で当たり前じゃないし、自分たちの常識が一番良いわけでは決してないってことを、痛感できる本でした。 最初は、これをどう私の日常に紐付けたら良いのか?と考えながら読んでいたのですが、半分を読み終えた所からどんどん、これをこのままどう自分に落とし込むかではなく、自分の当たり前と思っていた働き方やビジネスモデルやネット上の様々なツールが、全然正解って訳ではないし、全く違う形態で機能している世界があるということを知るだけでも、私の今後に影響があるのだと思いました。 人類学の中でも「働くことの人類学」の面白さにも気づけたことが、すごく嬉しい!(これに関するポッドキャストもおすすめ!) 自分の働き方を今すぐ変えることはできないけど、現在の働き方で当たり前に働いている私たちを俯瞰し、疑問視する大事なファクトで満載な本でした!!
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