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チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学
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チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学

小川さやか(著者)

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チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 春秋社
発売年月日 2019/07/24
JAN 9784393333716

チョンキンマンションのボスは知っている

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商品レビュー

4.2

97件のお客様レビュー

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2026/06/05

香港で生きるタンザニア人の社会構造や、ビジネスにおける行動原理を観察し、彼らの経済モデルが日本の社会経済への示唆を与える本です。 舞台となるチョンキンマンションにフィールドワークで潜入した著者は、そこのボスであるブローカーのカラマ氏に同行します。難民として香港に滞在するカラマの...

香港で生きるタンザニア人の社会構造や、ビジネスにおける行動原理を観察し、彼らの経済モデルが日本の社会経済への示唆を与える本です。 舞台となるチョンキンマンションにフィールドワークで潜入した著者は、そこのボスであるブローカーのカラマ氏に同行します。難民として香港に滞在するカラマの生活は一見だらしがなく、遅刻やすっぽかしなどが常態化しています。同じように周囲のタンザニア人ブローカーたちもぶっとんでいて、トラブルも多く、日本人である著者の常識とはかけ離れています。しかし、彼らは独自の助け合いのしくみでビジネスを成立させていました。 「アングラ経済」という言葉から、マフィアが幅を効かせ、ドラッグや暴力などが蔓延る危険で陰湿な世界を想像していました。しかし本書を読む限り、カラマたちの生きる世界にはあっけらかんとした明るさを感じます。それは彼らが「人を信じるな」という不確実な環境にいながら「気が向いたら(ついでに)助ける」というある種の身勝手がうまく機能しており、お互いに許容し合っているからだと言えます。この「無理をしない適当さ」が、お金がなくてもひとまず生きていける強力なセーフティネットとして機能しているわけです。 私たち日本人は「お返し」文化が根付いており、なにかしてもらった時の恩義は忘れない律儀な国民性ですが、それは時に「お返しをしなければならない」という義務感や精神的な重荷(負い目)に変わることもあります。香港のタンザニア人はもっと緩いというか、適当です。彼らのTRUSTというSNS上の経済システムは、過去の恩や実績をカウントしません。信頼を固定化・数値化せず、毎回偶然の信頼が発生するという、日本人からしたら懐疑的なシステムですが、寸借詐欺とか気にしないんだろうな。日本でもこれくらいの「計算しないゆるさ」で人に支援しあえる関係ができたら、もっと生きやすくなるのになと思いました。

Posted by ブクログ

2026/06/01

多様な属性の人々と緩く繋がることで自分も他人も守れるセーフティネットを構築できるかもしれないと思うようになった。貸し借りを義務化する、監視する間柄ではなくて、私が誰かを助ければ誰かが私を助けてくれるかもしれない。誰かを頼ることも誰かに頼られることも両方成立させる。敵味方に分けるの...

多様な属性の人々と緩く繋がることで自分も他人も守れるセーフティネットを構築できるかもしれないと思うようになった。貸し借りを義務化する、監視する間柄ではなくて、私が誰かを助ければ誰かが私を助けてくれるかもしれない。誰かを頼ることも誰かに頼られることも両方成立させる。敵味方に分けるのではなく、その時々の状況によって助け合うこともあれば迷惑をかけることもある関係性。「ついでに」助け合う間柄。人を信用せず、評価しない。これはきっと自分に合った理想的な関係性に近い。 そう思う反面、彼らのシェアリングシステムは公的なライフラインや他者への信用格付けに依存している日本人にはハードルが高いようにも思える。日本人の多くが拗らせている「権威主義」「自己責任論」「セーフティネットの軽視」「真面目至上主義」「道徳的価値観」を脱却できれば、もっと楽に生きていけるのかもしれない。

Posted by ブクログ

2026/04/07

香港の闇。いや、香港だけではないのだと思う。 香港に移住するアフリカから来た人々はとても気さく。でも互いにだましだまされることもあるが、一方で絆もあって協力することも多い。絶妙なバランスでなかなか日本人にはわかりえない文化、世界観。アジアにいる謎の黒人たちの実態を垣間見られたのは...

香港の闇。いや、香港だけではないのだと思う。 香港に移住するアフリカから来た人々はとても気さく。でも互いにだましだまされることもあるが、一方で絆もあって協力することも多い。絶妙なバランスでなかなか日本人にはわかりえない文化、世界観。アジアにいる謎の黒人たちの実態を垣間見られたのは勉強になった。

Posted by ブクログ

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