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ある一生 新潮クレスト・ブックス
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ある一生 新潮クレスト・ブックス

ローベルト・ゼーターラー(著者), 浅井晶子(訳者)

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ある一生 新潮クレスト・ブックス

定価 ¥2,035

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2019/06/27
JAN 9784105901585

ある一生

¥1,265

商品レビュー

4.4

48件のお客様レビュー

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2026/01/24

淡々とした筆致で綴られる、一人の男の一生。変わらぬアルプスの山々、移りゆく20世紀を背景に、エッガーが生ききった人生の小さく硬い砂粒に似た手触りが胸を刺す。愛も希望も悲劇も辛苦も、与えられた命の一日。恨まず悔やまぬその静かな強さが印象的。「人の時間は買える。人の日々を盗むこともで...

淡々とした筆致で綴られる、一人の男の一生。変わらぬアルプスの山々、移りゆく20世紀を背景に、エッガーが生ききった人生の小さく硬い砂粒に似た手触りが胸を刺す。愛も希望も悲劇も辛苦も、与えられた命の一日。恨まず悔やまぬその静かな強さが印象的。「人の時間は買える。人の日々を盗むこともできるし、一生を奪うことだってできる。でもな、それぞれの瞬間だけは、ひとつたりと奪うことはできない」 過去や未来、環境に関わらず、目の前の一瞬は常にまっさらで、態度を選択する権利は我々にある。その積み重ねとしての誠実な一生、難しいけど理想。 瞬間の積み重ねとして、選択の連続としての生を生きること。鼓動が続く限り、この鼓動を支えている大きな力に誠実に応えていくこと。フランクル『夜と霧』やブッツァーティ『タタール人の砂漠』なども思い出しつつ読んだ。一瞬一瞬に対して誠実に生きたい。

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2025/12/17

第2次世界大戦を挟んで、アルプスの山村に暮らした一人の男の一生を描いた作品。 主人公のエッガーは私生児として生まれ、母は早逝。引き取られた山村で叔父にこき使われた挙句に折檻で足を不自由にされ、愛した妻を雪崩で失い、戦争ではソ連の捕虜となって酷寒の地で8年の捕虜生活。そんな厳しい人...

第2次世界大戦を挟んで、アルプスの山村に暮らした一人の男の一生を描いた作品。 主人公のエッガーは私生児として生まれ、母は早逝。引き取られた山村で叔父にこき使われた挙句に折檻で足を不自由にされ、愛した妻を雪崩で失い、戦争ではソ連の捕虜となって酷寒の地で8年の捕虜生活。そんな厳しい人生が淡々と語られます。 しかし、老境に入ったエッガーは、洞穴の様な自宅で一人で暮らしながら「自分の知る限りではこれと言った罪を犯さず、酒、女、美食と言ったこの世の誘惑にも決して溺れる事の無かった」自分の生涯を「概ね満足のいく人生だった」と振り返ります。 150ページほどの薄い本ですが、何故か持ち重りのする作品です。

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2025/09/21

アルプスの山に生きた1人の男・エッガーの物語。4歳の時、母親が病死(父親はいなかった)。農場を営む叔父に引き取られるが、こき使われ、お仕置きの鞭で足を引きずるようになる。その家を出て、出逢った女性マリーに一目惚れし、結婚するも、雪崩で妻を失う。戦争では捕虜となって、ロシアの収容所...

アルプスの山に生きた1人の男・エッガーの物語。4歳の時、母親が病死(父親はいなかった)。農場を営む叔父に引き取られるが、こき使われ、お仕置きの鞭で足を引きずるようになる。その家を出て、出逢った女性マリーに一目惚れし、結婚するも、雪崩で妻を失う。戦争では捕虜となって、ロシアの収容所へ送られ8年間を過ごした。復員してからは、以前働いていたロープウェイを設置・管理する会社で働いたり、年齢を重ねてからは山のガイドをしたりして、お金を稼ぐ。 そんな男の一生が淡々と語られる。 読んでいて、なんて不条理なことが起きるのだとか、マリーと共に生きた短い時間を除けば、ほぼ1人で過ごしたことに切なさを感じ、大変な一生だと思った。でも、エッガーは「自分の人生はだいたいにおいて決して悪くなかった」と述懐する。 理不尽なことや愛しい人との別れはあったものの、その思いに、エッガーは幸せな一生を送れたのではないかと思い至った。 翻って自分はどうだろう。こうありたい、こうしたいと色んなことを求め、時に焦燥感や無力感を抱く。希望や目標を持つことはいいことだと思う。でも、それに縛られすぎてはいないだろうか。そんなことも考えさせられた。 静かなストーリー、読み終わってからじわじわと響いてきました。

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