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普通の人びと 増補 ホロコーストと第101警察予備大隊 ちくま学芸文庫
定価 ¥1,870
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2019/05/09 |
JAN | 9784480099204 |
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普通の人びと 増補
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商品レビュー
4.2
17件のお客様レビュー
図書館で借りた。 『普通の人びと』と聞いて、何を思い浮かぶだろうか。表紙やサブタイトル「ホロコーストと第101警察予備大隊」となればピンとくる人は多いだろう。第2次世界大戦のナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺に関するドキュメンタリー・レポートだ。 当然ながら楽しい話やウキウキする話...
図書館で借りた。 『普通の人びと』と聞いて、何を思い浮かぶだろうか。表紙やサブタイトル「ホロコーストと第101警察予備大隊」となればピンとくる人は多いだろう。第2次世界大戦のナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺に関するドキュメンタリー・レポートだ。 当然ながら楽しい話やウキウキする話ではない。生々しく、悲劇的な歴史だ。 ざっくりとユダヤ人虐殺について知っていることはあっても、具体的な中身について知らない人も多いのではないだろうか。アウシュビッツという名の強制収容所があったことくらいは私も知っていたが、それ以上は知らなかった。 私がこの本から得られた発見は、ナチス側の一担当から見た観点。意外と警備は薄かったりだとか、トップのアイヒマン以下、どのようにこなしていたのかというのを薄っすら感じとることができた。実行側であっても、人間模様があることは留めておきたいものだ。それこそ2024年現在、「ロシア・ロシア人は全員悪者である」という偏見を持ってはいけない。 負の歴史ではあるが、教養として知っておきたい事項の一つ。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1788725187074240940?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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初刷をはじめ途中までは第4SS警察擲弾兵師団を「警察近衛師団」という意味不明な「訳語」を使っていた。第三帝国時代の研究書の翻訳にはマニア向けの知識は必要だといういい例だ。どうしてそういう「訳語」が生まれるのかは知らないけれど。 増補で記されたページで読み取れるように著者やホロ...
初刷をはじめ途中までは第4SS警察擲弾兵師団を「警察近衛師団」という意味不明な「訳語」を使っていた。第三帝国時代の研究書の翻訳にはマニア向けの知識は必要だといういい例だ。どうしてそういう「訳語」が生まれるのかは知らないけれど。 増補で記されたページで読み取れるように著者やホロコースト記念館、ヤド・ヴァシェムなどは第三帝国時代の制服について知識がなかったらしいので被写体が着ている制服が持つ意味を見抜けなかったようだ。特に399頁の写真とバー=ゾウバーの「モサド・ファイル」に掲載された写真は明らかに連続写真なのにヤド・ヴァシェムはポーランドなのかチェコなのか、映っているユダヤ人は誰なのか無茶苦茶な「写真鑑定」をしている。第三帝国時代を「制服の帝国」を評した書名の本があるようにヒトラーから強制収容所の囚人に至るまで決められた制服があり、それらがマイナーチェンジを繰り返した上に勲章や記章類が沢山あるので被写体が着ている制服がどこの所属なのか、身に着けている勲章や記章類がいつ制定されたものなかが分かれば、ある程度は時期を見分ける事が出来るものだ。 ダニエル・ゴールドハーゲンは偽書「断片」を見抜けないのでガス室のある「マイダネクにはユダヤ人の子ども向けの保育園があった」と見做しているようだ。それではゲットーと強制収容所の区別がつかないし、第三帝国時代の警察はSSと一体化している事も知らないフォーサイスの「オデッサ・ファイル」といい勝負だ。 これは行動部隊でも言える事だが警察部隊は「殺す」事が目的なので強制収容所の幹部や看守達と違って「殺される」側からは顔も名前も覚える事が出来ないので「零時」の後に英軍占領下の警察で勤務出来るのだろう。
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