心底惚れた 樹木希林の異性懇談

樹木希林(著者)

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 2019/03/08
• JAN: 9784120051739

商品レビュー

2024/11/13

岡村ちゃんの対談イズムは樹木希林から来ているのか？と思うくらい異性やセックスの話ばかりしているし、皆割と赤裸々で正直に答えるのがすごかった。
「当然浮気してるでしょ？」という雰囲気で男性に問いかける割にはちゃんと当時の妻たちだって浮気されることを不愉快に思っていたようで、なんだかその辺の感覚がよくわからない。男は浮気して当然とされていたのはなぜ？お金を稼いでくる人たちだから今ほど糾弾しようがなかったのか？女性が強くないから糾弾できなかったのか？「そういうもん」だった？
まあ、現代に読むと結構時代錯誤的な表現も多かったけど、でも結局女ってのは男に可愛さを見出すものなんだろうな、みたいな気持ちになった。まあ正直、時代錯誤だけど強くあらねば！みたいな雰囲気を醸している男性はいじらしくて可愛いと思う。そういうタイプは好きではないけど。
異性って理解し難い部分も多々あるけど、一番近くにいる謎の生命体で、そう考えるととても面白いと思う。男は世の中にこんなにいるのに勃起の感覚とかって私には絶対に分かり得ないことだと思うと、それってなんだかすごいことだ。

2024/04/19

性の話なども多くて、昔は凄いなと思いました。
金原亭馬生、山城新伍、山田重雄の3名の考え方は今の時代でも大丈夫だと思いました。
特に山田重雄監督は、結婚後も選手にバレーボールを続けてほしいと考えていて、先進的だなと。
武田砂鉄さんのあとがきも良かった。

2022/04/17

今から45年ほど前の対談集なのだから当然なのかもしれないが、欽ちゃんと田淵以外、最後の座談会の二人を含めて本書の登場人物は全員鬼籍に入っている。時の流れを噛み締めてしまう。
昔の対談というのは話し言葉をそのまま文字に起こしているからか、ところどころ何を言っているのかわからない箇所もあるが、深く考えずに楽しめた。
それにしてもあの荒畑寒村があの樹木希林と、幸徳秋水や菅野スガの話をしている状況というのが、時の遠近感が狂うというか、時間軸が歪む感じが物凄かった。