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死んでいない者 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2019/03/08 |
JAN | 9784167912444 |
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商品レビュー
3.6
38件のお客様レビュー
[出典] NHK 理想的本箱 君だけのブックガイド 「初めてお葬式に行った時に読む本」 初回放送日:2023年7月17日 放送日:2024年8月24日 https://www.nhk.jp/p/ts/578Q5K3X59/episode/te/GP14ZJMLG3/
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不思議な読後感。 印象的に描かれる川と音、または、闇と静寂。 視点や時間が連なり切り替わる様子は、さらさらと流れる川や広がる音に重ねられる。 どこにでもありそうな田舎の風景。
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ある男性の通夜に集まる親戚たち。 通夜という日常とは離れた時間がそうさせるのか、 それぞれの思考や記憶がさまざまによみがえり、 語り手によって異なる視点もあれば重なるところもある。 生きている人の記憶の中では、死んだ人はそのままの姿で残り続ける。 植本一子さんとの往復書簡を...
ある男性の通夜に集まる親戚たち。 通夜という日常とは離れた時間がそうさせるのか、 それぞれの思考や記憶がさまざまによみがえり、 語り手によって異なる視点もあれば重なるところもある。 生きている人の記憶の中では、死んだ人はそのままの姿で残り続ける。 植本一子さんとの往復書簡をまとめた「さびしさについて」のこの言葉もどこかリンクするような感覚に。 毎日いろんなことがあって、その中で大したことじゃないんだけどちょっと記憶に残しておきたいことがあっても、すぐ何かに気が削がれてしまって結局何だったのかも思い出せないことがある。 日記を書いたり都度メモをしたり、写真に残すとか方法は色々あるけど、言葉にした瞬間になんか違うんだよなとか、カメラ向けたら全然いい感じじゃなかったり。 滝口悠生さんの本を読んでいると、この前歌人の堀静香さんとのトークショーで少し話題に出た「生の一回性」ということを日々実感しつつ、毎日に流されるように生きていると感じる。 滝口悠生さんがその一回性をどんなふうに日常の中で捉えて、残しているのか、あの日聞いておけばよかったな。
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