1,800円以上の注文で送料無料

死んでいない者 の商品レビュー

3.6

38件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/08/31

[出典] NHK 理想的本箱 君だけのブックガイド 「初めてお葬式に行った時に読む本」 初回放送日:2023年7月17日 放送日:2024年8月24日 https://www.nhk.jp/p/ts/578Q5K3X59/episode/te/GP14ZJMLG3/

Posted byブクログ

2024/08/19

不思議な読後感。 印象的に描かれる川と音、または、闇と静寂。 視点や時間が連なり切り替わる様子は、さらさらと流れる川や広がる音に重ねられる。 どこにでもありそうな田舎の風景。

Posted byブクログ

2024/08/13

ある男性の通夜に集まる親戚たち。 通夜という日常とは離れた時間がそうさせるのか、 それぞれの思考や記憶がさまざまによみがえり、 語り手によって異なる視点もあれば重なるところもある。 生きている人の記憶の中では、死んだ人はそのままの姿で残り続ける。 植本一子さんとの往復書簡を...

ある男性の通夜に集まる親戚たち。 通夜という日常とは離れた時間がそうさせるのか、 それぞれの思考や記憶がさまざまによみがえり、 語り手によって異なる視点もあれば重なるところもある。 生きている人の記憶の中では、死んだ人はそのままの姿で残り続ける。 植本一子さんとの往復書簡をまとめた「さびしさについて」のこの言葉もどこかリンクするような感覚に。 毎日いろんなことがあって、その中で大したことじゃないんだけどちょっと記憶に残しておきたいことがあっても、すぐ何かに気が削がれてしまって結局何だったのかも思い出せないことがある。 日記を書いたり都度メモをしたり、写真に残すとか方法は色々あるけど、言葉にした瞬間になんか違うんだよなとか、カメラ向けたら全然いい感じじゃなかったり。 滝口悠生さんの本を読んでいると、この前歌人の堀静香さんとのトークショーで少し話題に出た「生の一回性」ということを日々実感しつつ、毎日に流されるように生きていると感じる。 滝口悠生さんがその一回性をどんなふうに日常の中で捉えて、残しているのか、あの日聞いておけばよかったな。

Posted byブクログ

2024/04/26

残された者たちの過去と現在が、取り止めのない会話と脳内思考で流れていく。いろんな人の脳内を覗き見て、高みの見物。カオスだけどありそうでなかった文体。

Posted byブクログ

2024/04/21

ある老人の葬式に集まった有象無象の親戚達。 何が起こる訳ではないけど、顔も良く覚えていない親戚とのなんとも言えないあの独特な空気感。 視点がコロコロ変わっていく手法も、群像劇らしくて良かった。

Posted byブクログ

2024/02/16

面白い、どんどんおもしろくなっていく。 葬式で集まる家族って、名前はしってるけどどんな人か知らない、死んだ人によって繋がってる関係、不思議な関係だよなあ。 美之の存在がいいし、従兄弟たちが酔っ払って行って深夜になっていって、不穏な感じと清々しい感じのバランスが読んだことない感じ。

Posted byブクログ

2024/01/30

亡くなった故人を偲ぶ為、通夜に集まった親戚のそれぞれ。故人と関わり、今なお生きている者達、生きていく者達との回想録。挽歌。登場人物が多く、認識するのが大変だった。まともと言われる者とはみ出し者、果たしてその線引きはどこで誰の基準で判断されるのか?それぞれの事情と語られることのなか...

亡くなった故人を偲ぶ為、通夜に集まった親戚のそれぞれ。故人と関わり、今なお生きている者達、生きていく者達との回想録。挽歌。登場人物が多く、認識するのが大変だった。まともと言われる者とはみ出し者、果たしてその線引きはどこで誰の基準で判断されるのか?それぞれの事情と語られることのなかった事実。どこにでもありそうで、どこにでもいる者達のどこにでもない物語。

Posted byブクログ

2023/09/17

私は親戚付き合いがとにかく嫌いで、もう何年も集まりに参加してないし会ってもない。 本書は私がそうやって嫌厭してる「親戚たち」それぞれに人生があり、思考があり、血の繋がりへの向き合い方があることを気づかせてくれた。

Posted byブクログ

2023/09/11

当たり前のことだけど、人間ひとりひとりにそれぞれの思考があって。当たり前のことすぎて忘れがちだけど、ぜったいに忘れてはいけないことだとおもった。ひとの考えていることを知るのはたのしい  たばこの煙や水の流れにそって揺蕩う記憶たち。うつくしいです...

Posted byブクログ

2023/06/01

祖父のお葬式に集まった、知っているはずだけど知らない人のような親戚たち。 登場人物がやたら多く、理解しきれないまま、各々が、別々の会話をしているワチャワチャ感が押し寄せてくる。 本当にお葬式に行ったかのようで、子どもの頃の記憶の引き出しが勝手に次々に開けられる感じ。読後は人疲...

祖父のお葬式に集まった、知っているはずだけど知らない人のような親戚たち。 登場人物がやたら多く、理解しきれないまま、各々が、別々の会話をしているワチャワチャ感が押し寄せてくる。 本当にお葬式に行ったかのようで、子どもの頃の記憶の引き出しが勝手に次々に開けられる感じ。読後は人疲れと、なぜか郷愁。

Posted byブクログ