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ナチュラリスト 生命を愛でる人
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2018/11/30 |
JAN | 9784103322122 |
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ナチュラリスト
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商品レビュー
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9件のお客様レビュー
大好きな福岡伸一さんのエッセイ。 孤独だった少年時代の表現がすごくいい。友達がいないことを、そのまま受け止めている。「人生にとって大事な事は全て虫から学んだ。これが私の少年時代です。リアルな人間の友達は必要ありませんでした。人は、孤独な時の方が成長することもあるのです。」福岡少年...
大好きな福岡伸一さんのエッセイ。 孤独だった少年時代の表現がすごくいい。友達がいないことを、そのまま受け止めている。「人生にとって大事な事は全て虫から学んだ。これが私の少年時代です。リアルな人間の友達は必要ありませんでした。人は、孤独な時の方が成長することもあるのです。」福岡少年は、今の研究に通ずる姿勢や熱意をセンスオブワンダーで身に付けたのだろう。 また、お母様が福岡少年を見守る感じがとても暖かくて良い。本当は家で虫を飼う事はやめて欲しかったと思うのだが、小言を一切言わずに放っておいてくれた母。「何も言わないで見守る」そして、困ったときにちょっとだけ協力する。とっても素敵なお母様だな。 「メンター」についての言及も好きだった。親や学校の先生など、垂直の関係ではなく、仲間として遇してくれて、決して子供扱いしないという公平な大人、そういう誰かと出会うことで、少年は大人になり、ナチュラリストの道を歩むターニングポイントをつかめる。素敵なメンターに出会ったのも、福岡少年の飽くなき探究心によるセレンディピティである。
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今年読んだ本で一番。 第一章、アレクサンドラトリバネアゲハの完模式標本との対面の話が素晴らしかった。
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自然科学系の翻訳本を読んでいると、ちょくちょく「博物学者」という表現が出てくる。いま、博物学者という肩書を持つひとはいないし、大学に博物学部もない。博物館という言葉から想像するに、動物とか、植物とか、地質学とか、考古学とかが、それぞれの学問分野に分化する前、自然科学系の事物を広く...
自然科学系の翻訳本を読んでいると、ちょくちょく「博物学者」という表現が出てくる。いま、博物学者という肩書を持つひとはいないし、大学に博物学部もない。博物館という言葉から想像するに、動物とか、植物とか、地質学とか、考古学とかが、それぞれの学問分野に分化する前、自然科学系の事物を広く研究している物知り博士みたいな人をそう呼んでいるのかな、とぼんやり思っていた。井伏鱒二が「ナチュラリスト」を「博物学者」と訳しているというのは本書で初めて知った。 いままでいろいろな本で読んだ「博物学者」を「ナチュラリスト」と読み替えると、そっちのほうがすっきりする。プロであるかアマチュアであるかにかかわらず、自然の成り立ちと、そこに生きる生物の「センス・オブ・ワンダー」に魅せられたひとたち。ダーウィン、ファーブル、メンデル・・・どんな偉人であっても、自然科学系の研究者の出発点は、一介の「ナチュラリスト」であったのだろうと思う。それはたぶん、現在でも変わらない。 福岡博士はプロの研究者であり、分子生物学の最先端にいる人でもあるけれど、本書は福岡博士が生物学を志した経緯をたどり、そしてその大元である、ナチュラリストに戻ろうとする宣言だ。福岡博士の新しい冒険の報告が楽しみだ。
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