ナチュラリスト の商品レビュー
福岡先生が訳したドリトル先生シリーズが読みたくなった。井伏鱒二訳も良いのは良いのだけれど、何かしっくりこなかった私の子供時代。ドリトル先生がワシと自分のことを言ったり、世界中旅行したり、月に行く人がそんな年寄りくさいかな?と思ってた。その点、福岡先生の訳は若返った実際にいそうなド...
福岡先生が訳したドリトル先生シリーズが読みたくなった。井伏鱒二訳も良いのは良いのだけれど、何かしっくりこなかった私の子供時代。ドリトル先生がワシと自分のことを言ったり、世界中旅行したり、月に行く人がそんな年寄りくさいかな?と思ってた。その点、福岡先生の訳は若返った実際にいそうなドリトル先生に近そう。スタビンズ君がみた景色、ドリトル先生が目指したものとは。 自然をありのまま受け入れ、素直に感動することの深さを学べた気が。
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大好きな福岡伸一さんのエッセイ。 孤独だった少年時代の表現がすごくいい。友達がいないことを、そのまま受け止めている。「人生にとって大事な事は全て虫から学んだ。これが私の少年時代です。リアルな人間の友達は必要ありませんでした。人は、孤独な時の方が成長することもあるのです。」福岡少年...
大好きな福岡伸一さんのエッセイ。 孤独だった少年時代の表現がすごくいい。友達がいないことを、そのまま受け止めている。「人生にとって大事な事は全て虫から学んだ。これが私の少年時代です。リアルな人間の友達は必要ありませんでした。人は、孤独な時の方が成長することもあるのです。」福岡少年は、今の研究に通ずる姿勢や熱意をセンスオブワンダーで身に付けたのだろう。 また、お母様が福岡少年を見守る感じがとても暖かくて良い。本当は家で虫を飼う事はやめて欲しかったと思うのだが、小言を一切言わずに放っておいてくれた母。「何も言わないで見守る」そして、困ったときにちょっとだけ協力する。とっても素敵なお母様だな。 「メンター」についての言及も好きだった。親や学校の先生など、垂直の関係ではなく、仲間として遇してくれて、決して子供扱いしないという公平な大人、そういう誰かと出会うことで、少年は大人になり、ナチュラリストの道を歩むターニングポイントをつかめる。素敵なメンターに出会ったのも、福岡少年の飽くなき探究心によるセレンディピティである。
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今年読んだ本で一番。 第一章、アレクサンドラトリバネアゲハの完模式標本との対面の話が素晴らしかった。
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自然科学系の翻訳本を読んでいると、ちょくちょく「博物学者」という表現が出てくる。いま、博物学者という肩書を持つひとはいないし、大学に博物学部もない。博物館という言葉から想像するに、動物とか、植物とか、地質学とか、考古学とかが、それぞれの学問分野に分化する前、自然科学系の事物を広く...
自然科学系の翻訳本を読んでいると、ちょくちょく「博物学者」という表現が出てくる。いま、博物学者という肩書を持つひとはいないし、大学に博物学部もない。博物館という言葉から想像するに、動物とか、植物とか、地質学とか、考古学とかが、それぞれの学問分野に分化する前、自然科学系の事物を広く研究している物知り博士みたいな人をそう呼んでいるのかな、とぼんやり思っていた。井伏鱒二が「ナチュラリスト」を「博物学者」と訳しているというのは本書で初めて知った。 いままでいろいろな本で読んだ「博物学者」を「ナチュラリスト」と読み替えると、そっちのほうがすっきりする。プロであるかアマチュアであるかにかかわらず、自然の成り立ちと、そこに生きる生物の「センス・オブ・ワンダー」に魅せられたひとたち。ダーウィン、ファーブル、メンデル・・・どんな偉人であっても、自然科学系の研究者の出発点は、一介の「ナチュラリスト」であったのだろうと思う。それはたぶん、現在でも変わらない。 福岡博士はプロの研究者であり、分子生物学の最先端にいる人でもあるけれど、本書は福岡博士が生物学を志した経緯をたどり、そしてその大元である、ナチュラリストに戻ろうとする宣言だ。福岡博士の新しい冒険の報告が楽しみだ。
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剥製づくりから、ナチュラリスト宣言がリンクしていた。 こんなふうに人生を、振り返り、次につなげていく。とても憧れる生き方。
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ガムシャラに研究してきた自分史の足跡を振り返り、スタビンズ君としての生き方、価値観を常に原点として歩んでき、これからの自分を作ろうとされている。そんな拠り所があること自体が素晴らしい人生だ。
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もはや生粋の福岡伸一氏ファンとなっている自分。どの著書からも新しい気付きが得られる。全くナチュラリストではないが、これがセンスオブワンダーなのかも。 ドリトル先生賛美に時々ついていけないが、最後の哲学的解釈は面白い。エントロピーの増大に逆らう有限の命を有するのが生命。
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「生物と無生物のあいだ」の作者による、エッセイであると同時に本人言うところの「ナチュラリスト宣言」の書。相変わらず文章が巧い。かつて自分も読んだ「ドリトル先生」の物語を、ここまで深く読み取り、かつ語れるとは! あちこちに出てくる「メンター」の記述も良かった。手元に置いておきたくな...
「生物と無生物のあいだ」の作者による、エッセイであると同時に本人言うところの「ナチュラリスト宣言」の書。相変わらず文章が巧い。かつて自分も読んだ「ドリトル先生」の物語を、ここまで深く読み取り、かつ語れるとは! あちこちに出てくる「メンター」の記述も良かった。手元に置いておきたくなる一冊。
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福岡さんの著作は生物学関係のものもエッセイ的なものもとても興味深く読んでいます。多才な方だと思っていましたが、本書の「ナチュラリスト宣言」のパートはちょっと驚きでした。科学と文学の“二足の草鞋”というのとは全く異なる道を進む決意をされたようです。
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ドリトル先生の物語を中心に、ナチュラリストについて著者の思いを記載した面白い本だ.何事にも疑問を持ち、貪欲に調べ、常に多くの対象に興味を持って生活することの楽しさを推奨しているようだ.黒澤先生との出会いが著者の生き方を決定した由.素晴らしいことだと思う.
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