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犯罪小説集 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2018/11/22 |
| JAN | 9784041073865 |
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犯罪小説集
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商品レビュー
3.5
93件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
犯罪は意外と自分と遠い存在ではない。 人生で一度は読んでおくべき本。 実際の事件をもとにしている。短編集。結末が明確に書かれていない作品も多く、読者自身が考える必要のある、深みのある一冊だった。 《青田Y字路》 街や風景の描写が丁寧で、情景がすぐに浮かんで一気に話に入り込めた。圧倒される感じとか恐怖がリアルで、読後はやるせない気持ちになる現実感のある怖さを感じる。 村社会の怖さや差別、誰もがトラウマから犯罪者にもなりうるし、誰もが犯罪に巻き込まれるかもだし、逆に誰かを犯人に仕立ててしまう側にもなるかもしれない。同情する気持ちと「もしかしてお前が犯人か?」って疑う気持ちが入り混じって、すごく複雑な後味が悪い作品。 《曼珠姫午睡》 唯一踏みとどまってくれた話。 《百家楽餓鬼》 勉強も仕事も頑張って懸命に生きてた人格者が、落ちぶれていく様が描かれていて悲しかった。最後は、餓鬼になってしまいました。 「あと少しやれば勝てる。」この気持ち、分からなくもない。 夫婦で真逆の生活をしている点も印象的で面白かった。 《万屋善次郎》 1番心が震えた話。とにかく苦しかった。 限界集落で起きた連続殺人事件。 犯罪者側の気持ちの方が理解できてしまった。 不器用ながらも真っ当に生きて、大切な人を大切にしてきたであろう善次郎がここまで追い詰められないといけなかったのか。報連相出来なかったことが、村八分にされるまで悪いことだったのか。謝罪しても許されないことだったのか。村のために日頃から動いてくれていた善次郎にこうなるまで誰も手を差し伸べることはなかったのは何故だろう。なら、自分なら巻き添えをくらってでも手を差し伸べることはできただろうか。沢山考えさせられた話。 言葉を話せない犬のレオと善次郎が重なって見え、辛かった。 《白球白蛇伝》 過去の栄光とプライド、家族からの期待を背負い捨てられなかった人の話。 気持ちが分かる部分があるからこそ辛いが、ここまで背負い続ける必要はあったのか。殺す必要は本当にあったのか。 最後の子供の涙が辛かった。
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人間の転落を描いた小説家。人が一線を超えてしまう瞬間やその引き金となる出来事の描写がとにかくリアルでその場に居合わせたかのような感覚になった。
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短編集。 各物語全てで終わりがスッキリしない。 3〜5話は実話ベースなのでまだ良いが、1話目が結局どうなったのか、もやもやして終わる。 ちょっと自分には合わなかった。
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