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私が大好きな小説家を殺すまで メディアワークス文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2018/10/25 |
| JAN | 9784049121117 |
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私が大好きな小説家を殺すまで
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私が大好きな小説家を殺すまで
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商品レビュー
4
138件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分の命を救ってくれた小説家の堕落を目の当たりにして、助ける為に起こした行動から軋轢が生まれてしまう話。 梓がゴーストライターとして活動しだしてからの先生の態度は最悪だが、正常な精神状態ではなかっただろうし、想像しきれないほどの複雑な思いがあったのだろうなと思う。 共依存の最たるもので、共感しきれない部分もあったが、神様ほどに思っている人の為なら犯罪も起こしてしまうのかもしれない。 ラストは想像が掻き立てられる終わり方で好きだった。 読み終わった後に表紙を見ると印象がかなり変わって悲しくなる。 あと書き出しは本当に名文だと思う。
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天才小説家が崩壊していく姿がどこか生々しくて。 救いたい一心で始めたはずの創作がその崩壊を加速させていき、次第に少女自身も壊れていく描写も痛々しくて。 お互い大切に想いあっているはずなのに、段々とかけ違えていくボタンが、解くことさえできないところまでいってしまったのがなんとも言えなくて哀しかった。 最後の結末は分からないけど、1度目の「俺はお前を、見ているからね」はまだ純粋な慈愛の気持ちから発せられた言葉のはずで、それを思いだすってことは前向きに生きていく気持ちの現れかもしれない。 でも個人的には、線を飛び越えた先で、今度こそしがらみとかそういった事柄一切なしに、敬愛でも執着でもない第三の感情で、平和な時間を二人で過ごしていて欲しいなと思う。
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文体が平易で読みやすかった。 人が人を好きになる要素は様々あるが、 その要素を失ったときに愛し続けられるか。 そんなテーマの話。 梓が遥川に向けた愛情が、 遥川にとってはすべて不幸な結末になっていて虚しい。 愛され方を知らないと愛し方はわからない。 梓が母に求められ、強制されていたように 梓は遥川に対して、偶像崇拝という形で 本人を抑圧した。 自分がされたようにしか人を愛せないものかもしれない。 原稿の送付ミスさえなければすべては丸く収まったかもしれないが、世間を欺いたら罰を受けるという因果応報の物語でもあるかもしれない。 人は衰退していくものだから、 才能も枯れるし衰えもする。 そこに向き合うことは容易ではないし、 愛情だって同程度の持続はできないかもしれない。 ピークを見送ったとき、人は虚しさも覚えるし、 落胆もする。 常に上昇するなんて夢想は捨てなければならない。 人の最期はおおよそ惨めかもしれないが、 それまでのプロセスで救われたなら、 一時でもピークを感じられたなら見方を変えれば幸せなのではないかとも思う。 殉教精神で命を捧げようとまで思えるものが 見つかることは、ただ生きながらえるよりも幸せと解釈することもできる。 遥川が自らの才能以外に対しても梓の愛情を感じられていれば、ゴーストライターという罪に手を染めることはなかったかもしれないし、いや遥川は優しいから、梓が示したその信仰と好意を無碍にすることは出来なかったのかもしれないとも思う。 人はもしもの話が好きな生き物なのは首肯する。 いずれにせよ、これがバッドエンドかは測ることはできない。 もし本当に、信仰は理解されないときが一番輝くのだとすれば。
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