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長流の畔 流転の海 第八部 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2018/09/28 |
| JAN | 9784101307572 |
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長流の畔
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商品レビュー
4.1
22件のお客様レビュー
とうとう、あと1巻まで来た。 熊吾の浮気が遂にバレた。家族に謝りに行くまでは良かったが、また逆ギレして妻と子供に暴力をふるった。謝って簡単に許される問題じゃないだろ。読んでいて、またしても頭にきてしまった。 しかし最後は、房江が熊吾に見切りをつけて生まれ変わり、いきいきしている姿...
とうとう、あと1巻まで来た。 熊吾の浮気が遂にバレた。家族に謝りに行くまでは良かったが、また逆ギレして妻と子供に暴力をふるった。謝って簡単に許される問題じゃないだろ。読んでいて、またしても頭にきてしまった。 しかし最後は、房江が熊吾に見切りをつけて生まれ変わり、いきいきしている姿が描かれて終わった。 ラスト1巻では、よりを戻さず房江の人生を生きる終わり方にしてほしいな。
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熊吾は落ちるところまで落ちていった。 自業自得とはいえ、老いも手伝って哀れとしかいいようがない。 でも、房江は逆に第二の生を得る。 偶然が偶然を呼び、生きる強い意志を得た。 熊吾も房江も細い綱の上で何とか生き延びている。 伸仁は父と母にどんな感情を抱いているのか。 孤独の中で、本...
熊吾は落ちるところまで落ちていった。 自業自得とはいえ、老いも手伝って哀れとしかいいようがない。 でも、房江は逆に第二の生を得る。 偶然が偶然を呼び、生きる強い意志を得た。 熊吾も房江も細い綱の上で何とか生き延びている。 伸仁は父と母にどんな感情を抱いているのか。 孤独の中で、本と向かい合い思索を深めているのか。 若くして諦念の中で動かぬ感情の中で生きているのか。 母親に対してだけは、優しい気持ちを持ち続けているのか。 1964年。ついに東京オリンピック。 中古本を手に入れて ドストエフスキーの『貧しき人々』 松本清張の『点と線』を読む伸仁。 だんだん自分の生きてきた時代と重なってきた。 松坂家の三人はどうなっていくのか。 最終巻が楽しみ。
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大阪千鳥橋・中古車センター編(伸仁16歳から17歳・高2から高3) 房江さんの哀しみと諦めと、伸ちゃんの涙… 第8部は、房江さんの気持ちに寄り添いながら読みました。 城崎で自らの命を絶とうとした房江さんだったけれど、様々な要因(幸運)が重なり、命を救われました。 人生には、「も...
大阪千鳥橋・中古車センター編(伸仁16歳から17歳・高2から高3) 房江さんの哀しみと諦めと、伸ちゃんの涙… 第8部は、房江さんの気持ちに寄り添いながら読みました。 城崎で自らの命を絶とうとした房江さんだったけれど、様々な要因(幸運)が重なり、命を救われました。 人生には、「もしも、あの時〇〇だったら…」という偶然の巡り合わせがあると思います。房江さんが最期と決心して鰻重をお腹いっぱい食べたこと、麻衣子さんが家に引き返したことなど、色々なことが重なり房江は一命をとりとめました。 これらは決して偶然ではないのかもしれないと、「流転の海」シリーズを読み重ねる中で感じるようになりました。 (以下、あとがきを書き写します) どこが始まりでどこが終わりなのかわからない長い川の畔を旅していて、疲れ果てて倒れ込んでしまうときがあっても、そこには毒虫もいれば菫も咲いている。そのどちらと出会うかは「運」ではない。「意志」である。 累々たる死と失敗と挫折は、それらを乗り越えるごとに、源が遠ければ遠いほど流れは長いことの証となる。流れのはるか彼方の、目に見えない未来て待つ生が燦然と輝くであろう証である。 私が「流転の海」で書こうとしたのはそれだったのだ。
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