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国宝(下) 花道篇
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2018/09/07 |
| JAN | 9784022515667 |
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国宝(下)
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商品レビュー
4.5
205件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「国宝」今年一番の傑作で一番面白い本であり、映画であった。 まずは原作の結末…歌舞伎に取り憑かれた喜久雄が舞台からそのままフラフラと降りて交通事故で亡くなるというような描写。まさか。自分が人間国宝になったことを知らずに喜久雄は亡くなっていた。 下巻は映画に収まらなかった部分なのか映画とはまた別の作品のようだった。 喜久雄の孫娘の喜重が出てきたり。俊介に二人の息子がいたこと。俊介の次男一豊が人身事故を起こして謹慎になったり。辻村の最後の喜久雄への父を殺したのは自分だと言う告白。徳次の中国での成功。映画だけでは分からなかったこと、裏が分かったようで。とりあえずもう一度映画観ます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かったです。 上巻は人生がどうにも上手くいかない、結局梨園は血筋なのか!?とモヤモヤする展開でしたが、下巻は芸を極めていくうちに1人また1人となんでも話せた人達が居なくなっていき、孤独で胸が締め付けられる内容でした。 俊介亡き後は特にその鬼気迫る儚げな様子に読む手が止まりませんでした! せめて徳ちゃんがそばに居てくれればと何度思った事か。折角一旗揚げて帰ってきたというのに。 衝撃のラストに読み終わった後は放心状態でした。 最初は癖強く感じた語り口でしたが、淡々と事実を語っていくスピード感が心地よく読みやすくなりました。 この語りは歌舞伎の神様みたいなものの視点だったのかな? 映画とは少し違うようなので、見たいような見たくないような。 世界観に圧倒されるような話が読めて良かったです。
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喜久雄の、若年時代から50年にわたる物語。その間に起きたたくさんの出来事は、その一つ一つの事を掘り下げれば、どこまでも掘り下げられそうなほどの大事件ばかりだ。しかし、そこを作者は細かく説明せず、事実だけを淡々と語り、まるで講談を聞いているようなテンポのよさで、時間をどんどん前に進...
喜久雄の、若年時代から50年にわたる物語。その間に起きたたくさんの出来事は、その一つ一つの事を掘り下げれば、どこまでも掘り下げられそうなほどの大事件ばかりだ。しかし、そこを作者は細かく説明せず、事実だけを淡々と語り、まるで講談を聞いているようなテンポのよさで、時間をどんどん前に進めていく。だからこそ余計に喜久雄の孤独や思いが読む側に迫ってくるように感じた。 映画には圧倒され、映画でしか表現できない迫力があると感じた。一方で、原作である本書の深さもまた、本ならではの迫力があった。 ついつい映画の場面と照らし合わせて読んでしまう自分がいる。映画を忘れて、再度本書にじっくり浸りたい。
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