国宝(下) の商品レビュー
芸事を極める、終盤は狂気のようであった。圧巻の面白さ、取り巻く人々の魅力的なこと。徳次が最後に現れるだろう、どんな形で来るのかなぁと思ってドキドキしながら読んでいた。俊介の執念にも心打たれた。
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興奮が冷めず……かな? ずっしりとした内容だったなぁ。 青春篇から続く物語 今回は…… 若い時から一緒に稽古をしたり兄弟のように育った…俊介と10年ぶりに再会のところからです。 30歳から還暦あたりまでの30年間のお話。 喜久雄、俊介それぞれ… 凄いことばっかり起こっ...
興奮が冷めず……かな? ずっしりとした内容だったなぁ。 青春篇から続く物語 今回は…… 若い時から一緒に稽古をしたり兄弟のように育った…俊介と10年ぶりに再会のところからです。 30歳から還暦あたりまでの30年間のお話。 喜久雄、俊介それぞれ… 凄いことばっかり起こっちゃうの。 ここまで?…ってくらい。 すごい人生だと思う。 波瀾万丈すぎんちゃう? でもね…いいんだよね。 どんなことが起ころうとも時は進むの。 次のページは4年後とかなんだもん。 大丈夫!大丈夫! 小説の最後にね… 「この作品を亡き父に捧ぐ」ってあるの。 なんかグッとくるなぁ。 来年は映画化だし! 吉沢亮さんと横浜流星さん。 すっごく楽しみ❤️
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2018年初版。上巻を読み終えて、どのような展開になるのかと興味津々で下巻を読みました。波乱万丈の主人公の人生、大事な人との別れ・残酷な真実・理不尽な出来事。全てに耐えて乗り越えて、歌舞伎に執着集中する主人公の姿、でも孤独な一面。素晴らしいです。大きな大きなドラマを見させてくれま...
2018年初版。上巻を読み終えて、どのような展開になるのかと興味津々で下巻を読みました。波乱万丈の主人公の人生、大事な人との別れ・残酷な真実・理不尽な出来事。全てに耐えて乗り越えて、歌舞伎に執着集中する主人公の姿、でも孤独な一面。素晴らしいです。大きな大きなドラマを見させてくれます。どんな辛い出来事にあっても、歌舞伎が好きだと言う気持ち芸を極めたいと言う気持ちが乗り越える。感動しました。
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面白くて一気に読んでしまった。 トップに立つ人の孤独さみたいなものがヒシヒシと伝わってきた。読み終わった後も余韻のようなものが、しばらく残っていた。 映画化されるそうなので是非見てみたい。また著者の他の作品を読んでみたいと思った。
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久しぶりに、本を読んでいて感動して涙が出た。 ラストに向けて、恐ろしさのような、神々しさのような、もの悲しさのようなものが徐々に盛り上がるのがたまらなく良かった。
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一気に読み終わった。国宝となった一人の人間の一生。歌舞伎の世界についても全然知らなかったけど、文章で見事に描かれる舞台上と舞台裏、両方に興味が湧いたし実際に見てみたくなる。役者として生き抜いていくこと、舞台上で下がることのない幕の中、生き続けること
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面白かったーー!さすがの筆力。 梨園ってこういう感じなんかな・・・上巻から続く主要キャラたちの感情と時の流れよ。 それぞれがそれぞれの人生を生きたな・・・ 誰か一人でも喜久雄の傍にいてくれたらな・・・でも、最高に幸せやったんやろうか。 ラストシーンのなんと儚く美しい。 吉田修一の...
面白かったーー!さすがの筆力。 梨園ってこういう感じなんかな・・・上巻から続く主要キャラたちの感情と時の流れよ。 それぞれがそれぞれの人生を生きたな・・・ 誰か一人でも喜久雄の傍にいてくれたらな・・・でも、最高に幸せやったんやろうか。 ラストシーンのなんと儚く美しい。 吉田修一の他も読みたくなるな。
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圧巻 その一言に尽きる いよいよ歌舞伎役者として脂ののった30代からの喜久雄と俊ぼんの波乱な人生 先が気になって気になって1日で読了 後半は涙を堪えながら読みました 2人が輝いていて幸せな役者人生を送る時間をもっと長く見たかった 歌舞伎の世界だけでなく、芸能界のブームの火付...
圧巻 その一言に尽きる いよいよ歌舞伎役者として脂ののった30代からの喜久雄と俊ぼんの波乱な人生 先が気になって気になって1日で読了 後半は涙を堪えながら読みました 2人が輝いていて幸せな役者人生を送る時間をもっと長く見たかった 歌舞伎の世界だけでなく、芸能界のブームの火付けの裏には仕掛けがあるもの そうと分かっていても、それによって2人の人生の歯車が狂わされるのは辛かった 時代背景も相まって、実在の人物の物語のような読後感 歌舞伎を観る時は演目の勉強もしてから観たいと思う そして益々映画が楽しみです!
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喜久雄の人生を共に歩みながら、人生における全盛期とはいつなのだろうと考えました。 出会いや別れ、良い出来事も悪い出来事も、年を重ね思い返せば全て尊い経験です。 真っ直ぐな喜久雄の生き様から、今この瞬間を一生懸命生きることが大切であり、その瞬間こそが人生の全盛期になるのだと思いまし...
喜久雄の人生を共に歩みながら、人生における全盛期とはいつなのだろうと考えました。 出会いや別れ、良い出来事も悪い出来事も、年を重ね思い返せば全て尊い経験です。 真っ直ぐな喜久雄の生き様から、今この瞬間を一生懸命生きることが大切であり、その瞬間こそが人生の全盛期になるのだと思いました。 全盛期は過ぎ去ってしまったとか、いずれ来るだろうなどと考えずに、まさに今が自分の人生の全盛期だと思えるような生き方をしていきたいと感じました。
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さあ、これは感想が大変。物語が幕を閉じても、しばらくポカン。人間国宝の人間ならぬ名演に、さざなみのように興奮が湧き起こってくる。 人間関係の濃さで練り上げられた作品から、なぜか主演俳優が脱け出して独りで歩いていく。作中の表現をお借りすれば「狭い水槽の中の錦鯉」。枠に収まるはずも...
さあ、これは感想が大変。物語が幕を閉じても、しばらくポカン。人間国宝の人間ならぬ名演に、さざなみのように興奮が湧き起こってくる。 人間関係の濃さで練り上げられた作品から、なぜか主演俳優が脱け出して独りで歩いていく。作中の表現をお借りすれば「狭い水槽の中の錦鯉」。枠に収まるはずもない。待てとも、待ってくれるなとも言えないようなもどかしさを覚えた。 私のように芸事に暗い凡人にすら、この非凡な世界を親しみやすく描いてくれている吉田修一さんの筆力も尋常でない。インタビューを検索したら、実際に歌舞伎の舞台にまで上がられたとのこと。舞台側からの空気が緊張感で張り詰めているのはこのためか。客席からでは推し量れない重圧が、文章から想像できた。 ──生前、先代はよく言っておりました。女形というのは、男が女を真似るのではなく、男がいったん女に化けて、その女を脱ぎ去った後に残る形であると。とすれば、化けた女を脱ぎ去った後は、まさに空っぽなのでございます─ これから歌舞伎を楽しむにあたって、これぞ追っかけの見どころ。 「空っぽ」という境地まで登り詰めた千両役者。もはや役者は仕事ではなく、性分という。無論それを捨てられるはずもない。国宝に至った人間がまさに「空っぽ」の入れ物、モノに変わってしまった瞬間を目撃できたんだと感じ入った。 金輪際現れない無敵のアイドル。 うん。語彙不足。
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