国宝(下) の商品レビュー
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「国宝」今年一番の傑作で一番面白い本であり、映画であった。 まずは原作の結末…歌舞伎に取り憑かれた喜久雄が舞台からそのままフラフラと降りて交通事故で亡くなるというような描写。まさか。自分が人間国宝になったことを知らずに喜久雄は亡くなっていた。 下巻は映画に収まらなかった部分なのか映画とはまた別の作品のようだった。 喜久雄の孫娘の喜重が出てきたり。俊介に二人の息子がいたこと。俊介の次男一豊が人身事故を起こして謹慎になったり。辻村の最後の喜久雄への父を殺したのは自分だと言う告白。徳次の中国での成功。映画だけでは分からなかったこと、裏が分かったようで。とりあえずもう一度映画観ます。
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面白かったです。 上巻は人生がどうにも上手くいかない、結局梨園は血筋なのか!?とモヤモヤする展開でしたが、下巻は芸を極めていくうちに1人また1人となんでも話せた人達が居なくなっていき、孤独で胸が締め付けられる内容でした。 俊介亡き後は特にその鬼気迫る儚げな様子に読む手が止まりませんでした! せめて徳ちゃんがそばに居てくれればと何度思った事か。折角一旗揚げて帰ってきたというのに。 衝撃のラストに読み終わった後は放心状態でした。 最初は癖強く感じた語り口でしたが、淡々と事実を語っていくスピード感が心地よく読みやすくなりました。 この語りは歌舞伎の神様みたいなものの視点だったのかな? 映画とは少し違うようなので、見たいような見たくないような。 世界観に圧倒されるような話が読めて良かったです。
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喜久雄の、若年時代から50年にわたる物語。その間に起きたたくさんの出来事は、その一つ一つの事を掘り下げれば、どこまでも掘り下げられそうなほどの大事件ばかりだ。しかし、そこを作者は細かく説明せず、事実だけを淡々と語り、まるで講談を聞いているようなテンポのよさで、時間をどんどん前に進...
喜久雄の、若年時代から50年にわたる物語。その間に起きたたくさんの出来事は、その一つ一つの事を掘り下げれば、どこまでも掘り下げられそうなほどの大事件ばかりだ。しかし、そこを作者は細かく説明せず、事実だけを淡々と語り、まるで講談を聞いているようなテンポのよさで、時間をどんどん前に進めていく。だからこそ余計に喜久雄の孤独や思いが読む側に迫ってくるように感じた。 映画には圧倒され、映画でしか表現できない迫力があると感じた。一方で、原作である本書の深さもまた、本ならではの迫力があった。 ついつい映画の場面と照らし合わせて読んでしまう自分がいる。映画を忘れて、再度本書にじっくり浸りたい。
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主人公は、深いところまで孤独へ沈んでいった。 死別、渡航による距離、後継者の不祥事、娘との隔たり。 それぞれは別々の出来事なのに、どれも彼の内側を静かに侵食していくように感じられた。 それでも彼は美を追い求め続ける。 努力や執念という言葉では追いつかず、まるで何かに取り憑かれたように舞台へ向かっていた。 その姿は支えのようにも見えたし、同時に彼自身を蝕んでもいたように思う。 一人の男が舞台に上がってきた場面が印象に残った。 演者と観客、そして主人公が望む美しい景色と現実の線引きまでも揺らぐように見えた。 舞台と客席の境目が、ふっと緩んだ瞬間だった。 その後に続く、完璧を超えて正気を外れたとも言える芸。 悪魔と取引して得た異様な到達点が、どんな結末を導いたのか。 読み終えたあと、しばらく息が整わなかった。
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圧巻...映画を先に観たので、吉沢亮はこんな凄いものを背負って喜久雄を演じていたのかとジーンとしてしまった。俊介はもちろん、徳ちゃん、春江、弁天、綾乃、幸子、竹野さん、みんな大切な登場人物たちだった。恨み辛みも芸事の前では一歩引いてしまうと言わんばかりに軽快なテンポで話が進んで行...
圧巻...映画を先に観たので、吉沢亮はこんな凄いものを背負って喜久雄を演じていたのかとジーンとしてしまった。俊介はもちろん、徳ちゃん、春江、弁天、綾乃、幸子、竹野さん、みんな大切な登場人物たちだった。恨み辛みも芸事の前では一歩引いてしまうと言わんばかりに軽快なテンポで話が進んで行き、人生色々あれど潔い人間模様で、任侠すら感じる気持ちの良い物語だった。
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audibleにて読了 上巻後半がかなり苦しい内容で、下巻もこれがしばらく続くかと思ったがその辺りは映画よりソフトだった。 喜久雄と俊介、どちらも欠けてはならなかった存在だった。だからどちらもお互いを陥れる事はしなかった。1人になってしまった為にあの境地に立ったのかも。何かを...
audibleにて読了 上巻後半がかなり苦しい内容で、下巻もこれがしばらく続くかと思ったがその辺りは映画よりソフトだった。 喜久雄と俊介、どちらも欠けてはならなかった存在だった。だからどちらもお互いを陥れる事はしなかった。1人になってしまった為にあの境地に立ったのかも。何かを極めるとはこういう事かと思わせる。 映画では殆ど描かれていなかった徳次だが、もし最後まで居てくれてたらこうはならなかったかな。
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下巻もオーディブルで。 喜久雄が関わる人たちの中には、悪意を持っている人もたまにいたけれど、なんだかんだ喜久雄の味方になってくれる人が多くて救われた。 映画も見たけど、徳ちゃんや弁天が出ないだけでかなり話が変わるなあ。
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https://opac.lib.hiroshima-u.ac.jp/iwjs0027opc/BB03391960 西図書館2階・開架 913.6/Y-86/下
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凄く良かったんだけど、 図書館で上巻を借りて読んで、下巻が手元に来るまでに1ヶ月以上かかってしまって、鶏頭の私には下巻が???だらけになってしまってもったいなかった。 そんなこんなで評価はできん。 映画見に行きたい。
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下巻「花道篇」 芸を極めるということはここまで孤高になってしまうのか 喜久雄には芸を極めた上で、人間として更に進化させていくラストにして欲しかった 映画では描き切れなかった影で支える女たちや、ビジネスとして敵にも味方にもなる三友の竹野、徳次が読めたのは良かった 映画の後に読...
下巻「花道篇」 芸を極めるということはここまで孤高になってしまうのか 喜久雄には芸を極めた上で、人間として更に進化させていくラストにして欲しかった 映画では描き切れなかった影で支える女たちや、ビジネスとして敵にも味方にもなる三友の竹野、徳次が読めたのは良かった 映画の後に読んで正解 前に読んでいたらきっと物足りなかっただろう
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