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春はまだか くらまし屋稼業 ハルキ文庫時代小説文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
発売年月日 | 2018/08/09 |
JAN | 9784758441896 |
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4
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お江戸の闇を人知れず駆けて依頼人を『くらます』裏稼業、くらまし屋シリーズの第二弾。軽快な筆致で描かれるお江戸事情に心躍る時代小説です。 今回くらまし屋に依頼をしたのは十一歳の少女、お春。田舎からお江戸へ奉公に出たものの、店の旦那から襲われそうになって抵抗してしまったが最後、...
お江戸の闇を人知れず駆けて依頼人を『くらます』裏稼業、くらまし屋シリーズの第二弾。軽快な筆致で描かれるお江戸事情に心躍る時代小説です。 今回くらまし屋に依頼をしたのは十一歳の少女、お春。田舎からお江戸へ奉公に出たものの、店の旦那から襲われそうになって抵抗してしまったが最後、店の金に手を付けたと嘘の噂を流され、同じ奉公仲間からは冷たくされ、女将からも手ひどく扱われる毎日。そんな中郷里の母が危篤だと聞かされ、なんとか母に一目会いたいと望むもお春は屋敷の土蔵に監禁されてしまう。頼みの綱は、一度だけ抜け出すのに成功した際、助けてくれた人が教えてくれた『くらまし屋』の存在。母親が命のあるうちに、一目会いに行くことを願ってお春はひたすら耐えていた。 今作は一部前作の内容から続いている部分があるため、薄れかけた記憶を探りながら読んだ部分もありました。読み進めているうちに登場人物のことを思い出し、読むごとに江戸の世界に入り込んでいくような感覚になれました。 作者の方の筆運びがいいのか、話し言葉が町人言葉と武家言葉で軽快に進むのがいいのかわかりませんが、とにかく読みやすいと感じます。目の前に江戸のリアルな生活が浮かぶようで、現代の話ではないのにとても現実的というか、違和感なく物語の世界観に入っていくことができます。 今回、くらましてもらうことになったお春は、十一歳とは思えないほどしっかりとしていて、賢く、よく自分を保っていると思います。きっと笑ったらおぼこい女の子なのでしょう。家族のため、おっかあのため、泣きたいのを一生懸命堪えて前を見据える姿がとてもいじらしいです。 つらいことも多いこの世だけれど、いつか彼女が心から幸せと感じられる日々がくるといいなと思います。 作中にはたくさんの剣術の流派なども登場しますが、るろうに剣心で目にした剣術も登場したりして、現実は小説より奇なりということをそのまま感じたような気がします。歴史上には、きっと今からは想像もつかないような技達者がたくさんいたのでしょうね。 前作に登場した裏の組織のようなものは、今作では存在をにおわせただけでした。次作以降でどう展開していくのかを楽しみにしています。
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The今村翔吾ワールド 火喰鳥のキャラクターが登場するは、新たな敵キャラが現れるは、主人公の過去に伏線が貼られるは……… 飽きさせませんねー。
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