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電球交換士の憂鬱 徳間文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 2018/08/02 |
JAN | 9784198943837 |
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電球交換士の憂鬱
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商品レビュー
3.9
11件のお客様レビュー
「電球交換士」という肩書を持つ十文字という名の男が主人公です。 バー〈ボヌール〉の半永久的常連客で、酒場は好きだが酒は呑めない。 いつも炭酸水を飲んでいて、どこまでも終わりのない電球交換をし続ける不死身の男。 彼の行く先々で、小さな事件が起こり、謎々みたいな、ちょっと愉快であぶな...
「電球交換士」という肩書を持つ十文字という名の男が主人公です。 バー〈ボヌール〉の半永久的常連客で、酒場は好きだが酒は呑めない。 いつも炭酸水を飲んでいて、どこまでも終わりのない電球交換をし続ける不死身の男。 彼の行く先々で、小さな事件が起こり、謎々みたいな、ちょっと愉快であぶない話が続いていきます。 (吉田篤弘さんの場合は、謎解きではなく謎々と言った方がしっくりくるのです。) バーやキャバレーがひしめく一角や、吹けば飛ぶような粗末な映画館、海の近くのサーカス小屋など、まるで古い映画に出てきそうな街に思わず迷い込んだような気持ちになります。 彼は古いものへのこだわりと、新しいものに挟まれ、柔軟性を失いかけていたようです。 「今が楽しいと思えるのは、寿命があるから。 いつか終わりが来るから、今を楽しもうと頭が考えるんです。」 ここに漂うノスタルジックな空気が、本当に大好きです。
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不思議な世界観で 主人公のトビラの周りにいる人たちがなかなかの個性的 話が昔にいったり現実だったりと、話しが入ってくるのに少し難しい部分もあったりして理解するまで時間がかかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「それでも世界は回っている」に出てくる電球交換士、ただの新キャラクターの一人かと思ったら、巻末に「電球交換士の憂鬱」という本が紹介されており、別シリーズからの登場人物だったのかと知り、読みたくなってしまった。 結果的に、どうも微妙に違う世界線な感じがしたが、これはこれで面白かった。 最近吉田篤弘作品を良く読むのだが、なぜ好むのかよく分かってなかった。まあ、ぼんやりと癒やされるからかなとか思ってたが、この作品を読んでて気づいた。 初期の頃の、好きだった村上春樹の感じに似てるんだ。 現実とは微妙に違う、でも現実でも起きそうな少し不思議系SF、微妙に変な、でも魅力のあるキャラクターたち、エッジの効いた会話、特に大きな事件や起承転結があるわけではない、淡々としたお話。 今作は起承転結がないわけではないが、特に大きく盛り上げようという感じもなく、「はいはい、なるほどね」という感じで、ほんとに良い意味で波風を立てず、スッと読み終われて心地よかった。
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