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遺伝子 親密なる人類史(上)
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2018/02/01 |
| JAN | 9784152097316 |
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遺伝子 親密なる人類史(上)
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商品レビュー
4.4
14件のお客様レビュー
本書はAudibleの朗読作品で知った。ドーキンスの次に手に取ったが、ドーキンスより面白い。本書は遺伝子、いや「遺伝」という謎の解明の歴史である。上巻では解明の対象としての遺伝子は、技術のための道具となり、他の生物学の探求や操作を可能とするまでを語る。 DNA→mRNA→タンパク...
本書はAudibleの朗読作品で知った。ドーキンスの次に手に取ったが、ドーキンスより面白い。本書は遺伝子、いや「遺伝」という謎の解明の歴史である。上巻では解明の対象としての遺伝子は、技術のための道具となり、他の生物学の探求や操作を可能とするまでを語る。 DNA→mRNA→タンパク質という生命のセントラルドグマを理解した。一般向けの教養書として科学に興味を抱かせる素晴らしい本である。下巻では道具となった遺伝子について語られていくようである。
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著者、シッダールタ・ムカジーはインド系アメリカ人の医師・生物学者・作家である。デビュー作となった『がん-4000年の歴史』(2010年)でピュリッツァー賞を受賞。本作もニューヨーク・タイムズ・ベストセラーのノンフィクション部門で1位を獲得し、各国語に翻訳されている。 ちなみに、「...
著者、シッダールタ・ムカジーはインド系アメリカ人の医師・生物学者・作家である。デビュー作となった『がん-4000年の歴史』(2010年)でピュリッツァー賞を受賞。本作もニューヨーク・タイムズ・ベストセラーのノンフィクション部門で1位を獲得し、各国語に翻訳されている。 ちなみに、「シッダールタ」というと釈迦の俗名を思い浮かべるのだが、実際のところ、インドではかなりありふれた名前のようである。 遺伝子研究史の本で上下巻というボリュームであり、取っつきにくいように見えるとは思うのだが、教科書的というよりも大河小説的で、門外漢の方でも比較的読みやすいのではないかと思われる(逆に言えば、そうでなければノンフィクション部門1位とはならないだろう)。専門用語はある程度は出てくるが、解説が巻末にまとめられており、原注・訳注も適宜丁寧についている。邦訳も違和感なく読みやすい。 上巻は「遺伝学」というそれまでにはなかった学問を築いた祖、メンデルのエピソードで始まる。彼が膨大な数のエンドウマメを調べたことは教科書にもある。メンデルは生前にはさほど注目されることもなかったが、遺伝の概念が構築されたのは彼の功績に負うところが大きい。メンデルの人となりのエピソードに関しては、見てきたようで本当なのかと思う部分もあるが、なかなかおもしろいところである。 遺伝学の重要な立役者になった別の生物はショウジョウバエで、モーガンの名がまずは挙げられるだろう。 遺伝学というのは、生き物のさまざまな形質が遺伝子と呼ばれるものを基にして発現されるというものである。 その発展に伴って、悪名高い優生学が出現する。ナチスに代表されるような、好ましくない形質を持つものを排除しようとする考え方だ。遺伝学はその負の歴史に翻弄される時代を経る。 遺伝子の物質的な側面に目を向けると、ワトソン(先ごろ訃報があったばかり)とクリックの二重らせん発見は大きなトピックだった。3つ組暗号、セントラルドグマ(DNAからRNAへの転写、そしてタンパク質への翻訳)の解明などもこの時代で、遺伝学の華やかな時代である。 物質としての遺伝子が解明されるにつれて、分子生物学・バイオテクノロジーの時代が幕を開ける。目的のDNAをクローニングし、発現させて、望みのタンパク質を得ることもできるようになる。 上巻ではこの辺りまでを追う。 全体に通奏低音として流れているのは、実は、著者自身の家系の物語である。著者の親族には精神疾患のものが複数出ている。 著者が生物学、さらに医学を志した理由は、このことと無縁ではないだろう。 精神疾患にもつながるような「素因」は著者の中にもあり、それに引きずられて絶望することもありえたのだろう。著者はそうはならなかった。かといってもちろん、優生学的な思想には与しない。 注意深く、人道的かつ冷静に、ヒトと遺伝学との関わりを考察しているのが本書のもう1つの美点であろう。
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昔の人がどのように人体について考えていたのか、遺伝子に関する考察の軌跡がおもしろかった。誰かが見つけたものを、他の誰かが証明して次へと繋げていく。そうして徐々に正解へと近づく科学の世界はドラマチックで知的好奇心を刺激する。 そして遺伝子といえばチャールズ・ダーウィン氏の「種の起...
昔の人がどのように人体について考えていたのか、遺伝子に関する考察の軌跡がおもしろかった。誰かが見つけたものを、他の誰かが証明して次へと繋げていく。そうして徐々に正解へと近づく科学の世界はドラマチックで知的好奇心を刺激する。 そして遺伝子といえばチャールズ・ダーウィン氏の「種の起源」。そんなダーウィン氏のいとこであるフランシス・ゴードン氏が「優生学」を提唱し、これが後にナチスのメンゲル医師による双子実験に繋がっていったのかと思うと、恐ろしさに震えた。 人間が遺伝子を操作できるようになってから、まだ200年も経っていないことに驚く。当時から倫理問題が懸念されていたようだが、それは現代でも重要な検討課題の一つであり、我々人間は未だ明確な答えを出せていない。21世紀とはいっても、まだまだ科学と倫理の発展途上の最中に生きていると思うと不思議な感覚を覚える。 人間の一生は短いのに、研究対象はあまりにも難解。今日もこうして自分の体が不自由なく動いてることが不思議でワクワクする。身体中の細胞に感謝しながら、下巻へ進む。
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