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陰翳礼讃
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | パイインターナショナル |
| 発売年月日 | 2018/01/18 |
| JAN | 9784756250124 |

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商品レビュー
4.4
65件のお客様レビュー
谷崎潤一郎の和の陰影の世界に入り込んだ外の光への嘆き これが本の骨幹だと思います。しかしそれに対して日本がそれ以前に大切にしてきた陰影とは何か、何処にあるのか、沢山の例があり非常に面白く、知識本としても良かった。 谷崎の言葉に合わせて載せられた写真等のどれもが素晴らしく、この本...
谷崎潤一郎の和の陰影の世界に入り込んだ外の光への嘆き これが本の骨幹だと思います。しかしそれに対して日本がそれ以前に大切にしてきた陰影とは何か、何処にあるのか、沢山の例があり非常に面白く、知識本としても良かった。 谷崎の言葉に合わせて載せられた写真等のどれもが素晴らしく、この本をより一層の高みへと作り上げていると思います。 色んな方にお勧め出来る本だと思います。
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漆器がもたらす陰影について初めて思いを巡らせた だから和食の吸い物椀は漆器なのか たしかに和食は白い陶器では映えにくく 漆器に盛ると深みのある美味しそうな色に映る 白味噌や豆腐、かまぼこ、とろろ汁、白身のお刺身、白い肌の食べ物も周りを明るくしては引き立たない ごはんも黒塗り...
漆器がもたらす陰影について初めて思いを巡らせた だから和食の吸い物椀は漆器なのか たしかに和食は白い陶器では映えにくく 漆器に盛ると深みのある美味しそうな色に映る 白味噌や豆腐、かまぼこ、とろろ汁、白身のお刺身、白い肌の食べ物も周りを明るくしては引き立たない ごはんも黒塗りの飯櫃に入れられて暗いところに置かれた方が見ても美味しく食欲も刺激される 深夜のコンビニのような白い蛍光灯ではなくて、暖色の灯りが美味しそうに見える 「私たちの料理が常に陰影を基調として、闇というものと切っても切れない関係にある」 !!!!!! 別の章だったか トイレまでの廊下、寒々とした暗いトイレで思い出した 子供の頃通っていた魔法使いのようなピアノの先生が純和風なご自宅で なんでトイレこんな暗いところにあるんだ?と思っていた トイレへ行くまでの廊下の小窓から見えた謎の苔むした小さな内庭 あれも日本家屋の古来の趣向を凝らしたものだったのか たしかに、赤々としたオレンジ灯に白い壁、現代風のトイレも良いが、 あのタイル張りの床に、古びた木製の壁、すりガラスの暗がりの寒々としたトイレの方が何故か落ち着く気がする(ただし温度は暖かい方がいい…)
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「なぜ日本人はうすくらがりが好きなのか」。西洋文明への「負け惜しみ」を含んだ谷崎独自の東洋文明論。谷崎が「薄暗いトイレは落ち着く」とか「電球は暑苦しい」とかつらつら述べるんだけど、これが妙な説得力。ほほう、これが噂の「大谷崎」ワールドかぁ……ってなった。関東大震災で洋館の自宅を焼...
「なぜ日本人はうすくらがりが好きなのか」。西洋文明への「負け惜しみ」を含んだ谷崎独自の東洋文明論。谷崎が「薄暗いトイレは落ち着く」とか「電球は暑苦しい」とかつらつら述べるんだけど、これが妙な説得力。ほほう、これが噂の「大谷崎」ワールドかぁ……ってなった。関東大震災で洋館の自宅を焼かれ、関西に移住した谷崎の「実感」がこもっているからだろう。 今の私たちは、スマホも含めて視覚を使いすぎだと思う。西洋の影響を受けた清潔で明るい家は快適だけど、刺激が多すぎて脳のバッファが足りなくなってるのかも。かつての日本人が持っていた、「陰翳」の中にじっと沈み込むような瞑想的な感覚を、情報過多の今こそ大事にしたいな、と感じた。 大川氏の写真もすごく良くて、「漆器の中に闇を見る静けさ」のような感覚がじわーっと染みてくる。 たまには部屋の電気を消して蝋燭でもつけて、スマホも置いて、この濃密な陰翳の中にどっぷり浸かってぼーっとしてみるのもいい。そんな、時間が止まったような「悠久」の怖さを味わってみたくなる本。
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