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維新の肖像 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2017/12/21 |
| JAN | 9784041064566 |

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維新の肖像
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商品レビュー
4
12件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
語り手の朝河貫一という人物は知らない。 歴史小説を読むたびに自分の不勉強を呪う。 戊辰戦争を生き延びた元二本松藩士の息子である貫一氏は、後にイェール大学の教授になる人物である。 戊辰戦争だけでなく明治維新を語るときに、薩長側からの視点なのか、旧幕府側からの視点で語られるのかで、全く逆の物語になる。 新政府軍の手段を選ばない姿勢が、満州事変や上海事変を起こし、そこには義がないと見る歴史学者の貫一。 手段を選ばず、勝てば何をしてもかまわない、と言う考え方は、現在における大国の覇権主義とかわらず、唾棄すべき思想であるが、その正義を声に出さない日本がある。 と、現状のわが国を憂うような内容である。 フィクションなので、史実の真偽を問う声はあるだろうが、戊辰戦争で会津鶴ヶ城の惨劇がなんのためだったのだろうか。 改めて色々と考えさせられる小説だった。
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朝河貫一の作中作。明治維新から繋がる第二次世界大戦の日本の暗部を炙り出す。伊藤博文亡き後の日露戦争以後の日本の迷走から日中戦争へと軍部の暴走と国民の無関心に対して切り込んでいる点が素晴らしい。現代まで生き残る長州閥の暴走を改めて思い起こさせた。
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誰もが無意識のうちに明治維新を近代化への第一歩と捉えてきた中、その意義を改めて問い直した作品。 主人公は、二本松出身の歴史学者にして実在の人物。父は戊辰戦争に参戦し、敗北した経験を持つ。 主人公は明治以降の教育を受けたため、戊辰戦争に敗北した父をはじめ故郷の人たちを見下し反発す...
誰もが無意識のうちに明治維新を近代化への第一歩と捉えてきた中、その意義を改めて問い直した作品。 主人公は、二本松出身の歴史学者にして実在の人物。父は戊辰戦争に参戦し、敗北した経験を持つ。 主人公は明治以降の教育を受けたため、戊辰戦争に敗北した父をはじめ故郷の人たちを見下し反発する。そして、アメリカに渡り大学教授となる。 しかし、時代は日露戦争後の混乱期。 日本は満州事変に上海事変、首相暗殺、と軍部の暴走がエスカレートする。 そんな時代にあって、主人公は父の書付をもとに明治維新を再検討する。 そして、軍部の暴走の根源は明治維新にあると発見する。 「勝てさえすればどんな不正を働いても構わない」という明治維新・薩長の価値観が今日の混乱をもたらした。 薩摩の御用盗に、明治天皇の暗殺、大義のない会津攻め。 薩長はやりたい放題をやって、政権を奪取した。 日本が太平洋戦争に至った原因も敗北した原因も、全て明治維新及び薩長にあると言っても過言ではない。 そして、その体制から未だ脱却できていない政権の時代を私達は生きている。
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