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我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち ブルーバックス
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2017/12/13 |
| JAN | 9784065020371 |

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我々はなぜ我々だけなのか
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商品レビュー
3.7
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初期の猿人から猿人、原人、旧人、そして現生人類へ。 昔々、学校でも、アウストラロピテクスが現れ、その後ジャワ原人、北京原人が現れ、ネアンデルタール人が出てきた、なんて勉強したような。 しかし、なかなかそれに興味を持つというところまではいかなかった。 それが、近年、大きな発見があ...
初期の猿人から猿人、原人、旧人、そして現生人類へ。 昔々、学校でも、アウストラロピテクスが現れ、その後ジャワ原人、北京原人が現れ、ネアンデルタール人が出てきた、なんて勉強したような。 しかし、なかなかそれに興味を持つというところまではいかなかった。 それが、近年、大きな発見があったりして、ずいぶんと分かってきたことがあるらしい。 新聞報道などもあり、特に人類学に興味がなくても聞こえてくる、ホットな分野であるようだ。 そして、監修者である海部陽介さんも、テレビで何度も見る機会もあった。 本書は、しかし、海部さんが書いているのではない。 サイエンスライターで作家の川端さんが、海部さんを取材して研究を紹介していく構成となっている。 聞きなれない専門用語は、すかさず解説が添えられる。 図示により理解を助けてくれる。 おかげで、あまり予備知識がない自分にも最後まで読み切ることができた。 前半はジャワ原人の研究の歴史。 植民地時代から続く発掘は、すでに長い歴史を持つ。 第二次世界大戦期は、出土した化石の保管にとっても困難な時代であったことも知った。 咀嚼器官の縮小は、人類の進化の指標なのだそうで、原人の歯、下顎などを3Dスキャンなど、新しい技術を取り入れながら、細かくデータ化し、比較していく。 その過程では、現代人500人の歯型を収集したりもする。 後半は新たな発見に関わる話。 ホビットのあだ名を持つ小柄なフローレス人、そして台湾の海から漁師の網にかかって見つかった澎湖人。 一つ一つの話が自分にとっては新しい。 そういえば、表紙になっているのは科博(ということは海部さんたち)が作成したフローレス人の復元模型の顔の部分。 何かとても賢そうに見える。 ちなみに、本書の中には他の研究者(エリザベット・デネスさん)による復元像もあり、かなり印象が違うのが面白い。 当たり前のことかもしれないが、復元模型には研究者の想定や見解が含まれていて、同じ化石から復元したとしても同じ像になるとは限らない。 そんなことも面白く感じた。 フローレス人の研究では、これが他の原人の子どもや、身長が伸びない病気にかかったホモサピエンスではないことをいかに立証するかが焦点だったとのことだ。 子どもでないことは、歯の数などの違いでわかる。 病気でないということを確かめるために、海部さんは国立成育医療センターの医師の協力を仰ぐ。 発見されたLB1という標本の頭骨の変形は変形性斜頭症という、比較的よくみられるもので、成長を阻害するものではないと結論づけたという。 他の所でも感じたが、マイクロCTや3Dデータづくりなど、人類学って、多くの研究者の協力で進む大プロジェクトなんだな、と知る。 さて、「我々はなぜ我々だけなのか」というタイトルになる問いについては、終章で扱われる。 どの種族がどれくらい他のものと時期的に重なって生存していたのかはまだわからないことも多いとはいえ、特にアジアにはたくさんの原人たちがいたという。 それがいつ「我々」=ホモ・サピエンスに置き換わったのかはまだわからないそうだ。 ただ、現生人類との間の接触や混血の可能性があり、「我々」は「我々」だけなのだけれど、「我々」の内部には「彼ら」がいるかもしれない、と結ばれていた。 たしかに、この先、どんなことが分かっていくのか楽しみになってくる。
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まだまだ書き変わっていく考古学的人類学の、アジア史が概観できた。単純な均質化にとどまらない面白さがあると思う。
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https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057461
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