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幻夏 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2017/08/25 |
| JAN | 9784041059357 |

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商品レビュー
4.3
482件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
冤罪とそれに巻き込まれた家族の話。「23年前にいなくなった子どもを探してほしい」依頼を出した時点で母の香苗は尚が生きていること、そしてとんでもないことをしているのではないかと気づいていたとは…辛すぎる…。自分の死期が近づいても母の子を思う気持ちは永遠だなと泣けた。 拓は当時8歳。何も知らない無邪気で逞しい子どもだった。何も知らないから、尚が危ない目にあってる守らなきゃ!という気持ちだけで、以前尚に助けてもらった時と同じやり方で近づけさせることなく大人をやっつけた。でもそれが自分たちの父親だった。しかも冤罪だということが証明されて自分たちに会いに来ていたときに…。辛すぎる、 そして尚は、父を無自覚に殺してしまった弟のこと、警察から疑われてしまっている母香苗を守るために、最終的には自分が「存在しなくなる」ことを選ぶ。12歳でそんな悲しい選択できんて…。尚が早くに大人になりすぎたこと、頭が良かったこと、思い切りの良さと行動力と、弟の父がわりとして、母にとって頼れる存在として、生きていたことが仇となって、自らが消えて罪をなかったことにした。本当は船を見て帰ってくるはずだったのに、なんて時に台風来てるんだよもう少し船待ってくれよ…泣 尚と拓と一夏を過ごした相馬は刑事として尚を探し、最後の殺人を止めた。楽しい夏の思い出に友達の失踪という出来事が加わり、この小説の中で描かれる23年前の夏が、周りの雰囲気も会話も今と対比してより鮮やかで夢心地に感じた。いなくなる日が近づくにつれて、真相が分かるにつれて、どこに救いを求めればよかったのか考えて苦しくなった。警察という組織がこの一家にとって敵だったために悲劇は起こった。冤罪は怖い。1番の被害者は間違えて逮捕された人だけれど、その家族の人殺しの家族として生きてきた時間に対しての罪は、対価は、誰が払うのだろう。尚が生きててよかったけど本当に辛い。寝込みそう。
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骨太で読みごたえがある王道のミステリーといった感じでとても面白かった。 23年前に失踪した小学生の行方を探偵の主人公が追っていくうちに現在起きている事件との関連性が見えてきて・・・といったよくありそうな展開でありながらも実際の冤罪事件の内容も取り入れつつ、日本の司法制度について...
骨太で読みごたえがある王道のミステリーといった感じでとても面白かった。 23年前に失踪した小学生の行方を探偵の主人公が追っていくうちに現在起きている事件との関連性が見えてきて・・・といったよくありそうな展開でありながらも実際の冤罪事件の内容も取り入れつつ、日本の司法制度についての問題提起がされていて、考えさせられる部分もある作品。 登場人物たちの境遇は悲惨なものが多く、気分が沈むような展開が続いて重くなりがちな内容でしたが、主人公の陽気さで若干中和されている感はあり、それほどにキャラクターの個性が際立っています。 少年時代の「幻のような夏」の描写が美しくも切ない。
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とにかく悲しくて、読み進むたびに心にずしん、とくるストーリー。 彼が生きた人生の中で、幸せだったときはあったのだろうか。
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