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幻夏 角川文庫
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幻夏 角川文庫

太田愛(著者)

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幻夏 角川文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2017/08/25
JAN 9784041059357

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商品レビュー

4.3

488件のお客様レビュー

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2026/05/23

前作である犯罪者の印象が強く残っていたため、本作も迷わず手に取りました。人が犯した罪は正しく裁かれ、正しく償われるのかという問いが全体を通して重く響きます。物語は複雑に張り巡らされた伏線が次々と回収されていく構成で、何気ない違和感すらも後に意味を持って繋がっていく点が印象的でした...

前作である犯罪者の印象が強く残っていたため、本作も迷わず手に取りました。人が犯した罪は正しく裁かれ、正しく償われるのかという問いが全体を通して重く響きます。物語は複雑に張り巡らされた伏線が次々と回収されていく構成で、何気ない違和感すらも後に意味を持って繋がっていく点が印象的でした。三人の登場人物がそれぞれの視点と能力で真相に迫っていく過程は読み応えがあり、互いの関係性も魅力的です。また司法の構造や冤罪の問題にも踏み込み、正義とは何かを考えさせられました。読後にはすぐに答えが出せない重さが残り、物語のテーマについて考え続けてしまう作品でした。天上の葦も読みたいと思います。

Posted by ブクログ

2026/05/23

物語はクマゼミが鳴く、陽射しの強い夏の日から始まる。でも、終始どこか冷たい氷のような張り詰めた空気に、読むこちらの心までが冴え渡るような、独特の緊張感が作品全体を貫いている。 作中、時系列が頻繁に切り替わるが、全く違和感なく、即座にその場面の空気や情景が浮かび上がってくる構成の...

物語はクマゼミが鳴く、陽射しの強い夏の日から始まる。でも、終始どこか冷たい氷のような張り詰めた空気に、読むこちらの心までが冴え渡るような、独特の緊張感が作品全体を貫いている。 作中、時系列が頻繁に切り替わるが、全く違和感なく、即座にその場面の空気や情景が浮かび上がってくる構成の妙は流石の一言。だからこそ、あの「黄金に輝いていた少年時代」の瑞々しさと、大人の理不尽によってそれが崩壊していく残酷さが、鮮烈なコントラストとなって胸に迫る。 ほんの少しのボタンのかけ違いによって生じてしまった父親との、あの悲しい再会。 その瞬間に、あの利発で母親思いだった男の子の未来は決定的に歪められてしまった。彼らが背負わされたその後の人生を想うと、今でも胸が掻きむしられるようだ。 かつて、ひと夏の輝くような日々を一緒に過ごした少年たち。ラストにかけての彼らの魂の交錯に、涙が止まらなかった。 単なる犯人探しのミステリーの枠を超え、生涯忘れない、深い余韻を残す大傑作である。

Posted by ブクログ

2026/05/18

先が気になり一気読みしたい気持ちと、悲しい結末が待っていそうで読み進めたくない気持ちを抱えながら読んだ。 読み終わったとき悲しくて涙が目に浮かんだ。 冤罪に狂わされる家族はどれだけ警察が憎いだろうか。加害者に有利になる証拠があっても弁護側に知らされる訳ではないこと、その上で弁護側...

先が気になり一気読みしたい気持ちと、悲しい結末が待っていそうで読み進めたくない気持ちを抱えながら読んだ。 読み終わったとき悲しくて涙が目に浮かんだ。 冤罪に狂わされる家族はどれだけ警察が憎いだろうか。加害者に有利になる証拠があっても弁護側に知らされる訳ではないこと、その上で弁護側が勝訴する難しさ。ただ判を押すだけの裁判官。恨みません調書なんてあるものも初めて知った。 冤罪が起こってしまう仕組みを根本から変えてほしいし、冤罪が起こらない社会であってほしい。

Posted by ブクログ

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