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幻夏 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2017/08/25 |
| JAN | 9784041059357 |

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商品レビュー
4.3
460件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どうして…なんでこうなっちゃったのかなぁ…… 小さい頃の夏の日や友だちとの思い出、河原沿いの夕焼けや何気ない日の情景をふと思い出すと懐かしさと共に胸がぎゅっとする事あるじゃないですか… それがなんでこうならなくちゃいけなかったのか…苦しくて切ない 今回は「冤罪」が中心にある物語なんですけど、「犯罪者」の時も犯罪被害者の残された家族を本当にリアルに描いていて、今回も香苗、尚、拓、が「冤罪」によって人生が狂わされていく過程がさぁ…苦しいのよ。 なんか拓が無邪気すぎて可愛くて、拓出てくるたびに泣いちゃったよね。 最後の「ママレモン」で虹を描くとこ(みなさんママレモン知ってます?)で大泣き。 はぁ…拓がやった事は絶対してはいけない事だけど、湖に沈む拓とか見てられないよ(涙) 「犯罪者」は修司、「幻夏」は相馬ときたら「天上の葦」は鑓水の幼少期ですか!?読んできます! 『十人の真犯人を逃がすとも一人の無辜を罰するなかれ』(((((大声)))))
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
犯罪者と同様、読み応えがあり面白い。1日で一気に読んだ。 冤罪がテーマだったが、冤罪、子供の失踪、子供の誘拐事件、関連がない人たちの殺人と、これもまた繋がりが全然わからない中進む。しかし、この話は相馬の子供の頃のエピソードが重要にからんでいて、心情の描写が心に響く。ほんのささいなタイミングの悪さでどんどん悪い方向にいく悲しさみたいなのがすごい。冤罪に巻き込まれた家族は、家族をお互いに思い遣っていて、それが余計に辛い。とにかく家族を思っての尚の行動に悲しい気持ちになる。 冤罪を生む司法制度への問題提起になっているのだけど、それ以上に巻き込まれた人々へ気持ちが入ってしまう、一作目以上に登場人物の造形が深くそういう面での読み応えがあった。ラストへの疾走感もすごかった。相馬の必死さに感情移入しまくり。
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続きが気になって、スラスラと読んでいた。 テンポよく矛盾も回収されない伏線もなく、とてもすっきり終わったように思う。 ただ、読み終わってからも、 もっと良い方法はなかったのか、良い道はなかったのか、そればかり考えてしまう。
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