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望むのは

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2017/08/21 |
JAN | 9784103349136 |
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望むのは
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商品レビュー
3.4
18件のお客様レビュー
『#望むのは』 ほぼ日書評 Day868 日経土曜版の書評欄で知った2017年の小説。 書評欄でも紹介されている通り、主人公の隣に住む「幼馴染」の母親はゴリラ。 そしてそこでは、ダイバーシティやらインクルージョンやらに関する「先駆的作品」として紹介されているのだが、そうした...
『#望むのは』 ほぼ日書評 Day868 日経土曜版の書評欄で知った2017年の小説。 書評欄でも紹介されている通り、主人公の隣に住む「幼馴染」の母親はゴリラ。 そしてそこでは、ダイバーシティやらインクルージョンやらに関する「先駆的作品」として紹介されているのだが、そうした側面から本書に取り掛かると、本質を見誤る。 と言って、何か気の利いたことを書こうとしても、それを許さぬ圧倒的な読後感。 「色褪せろ。わたしが好きな色全部、これまで作った色全部(…)無限の白だけあればよかった」 結末の10行ほど前に記されたこの一節が示唆するように、読み終えた心の中に、遠い昔に忘れかけていた何か無垢な、爽快感のようなものを残してくれるのだ。 最後に、色彩が大きなテーマとなっている本書を読まれる際には、知らない色の名前があったら、面倒がらずに検索してみることをオススメする。 萌葱色と萌黄色は全然違う。萌葱のほうは、かなり緑が濃い。 薄荷色はハッカいろと読む、薄いミント色。 これらがイメージできるだけでも、相当に没入感が変わってくるはずだ。 https://amzn.to/3DIN8eJ
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隣の家のおばさんがゴリラ。 途中まで、この設定いるかな?と思った。 でも、ちゃんと意味があった。 最後は予想してなくて「そうだったのか!」とビックリ。 あと、高校生特有のモヤモヤした感じとか、そういうのがうまく表現されていて好き。
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保奈美ちゃんの「あの本読みました?」という番組で朝井リョウさんがおススメしていた本です。 初めての著者さんでしたが、今まで読んだどの作品とも違う強烈なインパクトで頭がくらくらしました。 といっても、主筋は王道の高校生の青春小説なんですけどね。 その瑞々しい青春が文字通り色彩豊かに表現され、揺れ動く恋心がキラキラ眩しくて、純文学的な表現ながら堅苦しくなく高揚感に煽られ興奮が伝染してしまう、魔法のような文章に圧倒されました。 少女漫画で例えばお蝶婦人がテニスコートに花を背負って登場するでしょ。あれを文章でやっちゃうんだから。しかもフルカラーで。 本当に本当に、こんな文章読んだことがなかったです! そして、その文章力もさることながら、設定も内容も負けず劣らずすごいんです。 呪術廻戦とからんま1/2とかで、急にパンダが居たりするけどなんとなく受け入れて話が進むじゃないですか。アレをアニメではなく純文学でやっています。 普通の人間社会の中に動物が紛れ込む不自然さを、いつの間にか許容してしまう不思議な世界観。。 そして、許容させた後で、その人らしいとはどういうことか、本当の意味での多様性を考えさせてくるんです。 私がノックアウトされたのは、ゴリラであるお隣の奥さんが主人公の女子高生に、 「ゴリラというだけで、おまえはもう人並み以上なんだから、それをひけらかして、友達に引け目を感じさせちゃいけない、謙虚でいなくちゃいけないよって親に言われて育った」と語るところ。 ここを読んで、ゴリラより人間に生まれてきたかったに決まっている、と今まで無意識に自分の価値観を押し付けていたことに気づかされました。 ジェンダーレスだとか頭では分かっているようで、多様性を受け入れられてないじゃん、地球は人間のものではないのに、とものすごくショックを受けました。 最近、同性愛とか多様性をテーマにした物語が流行りですが、こんなに押し付けがましくなく、こんなに強烈にこの問題に踏み込んだ奥深い小説もはじめてでした。 追伸:大興奮して夫にこの感動をぶちまけたら、純文学嫌いな夫も読んでハマってました。
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