望むのは の商品レビュー
隣人がゴリラなことに驚いてるから、動物がいて当たり前ではない世界なようだが、特に説明はない。外国人みたいな感覚か。それよりも主人公の色の見え方が面白いし、普通に面倒くさい年頃の青春小説だった。
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お隣のおばさんがゴリラ。この本では複数の動物が人間世界に交じって生きており、普通に生活している。多少ギョッとされることがあっても、本当に普通に暮らしている。この設定がおもしろかった。特別視されることもなく不平等に扱われることなく、普通に生活している。 一話一話独立しているが、その...
お隣のおばさんがゴリラ。この本では複数の動物が人間世界に交じって生きており、普通に生活している。多少ギョッとされることがあっても、本当に普通に暮らしている。この設定がおもしろかった。特別視されることもなく不平等に扱われることなく、普通に生活している。 一話一話独立しているが、その一話一話があってこそのこの一冊となっており、すべてが最後の章につながる感じ。 言葉ひとつひとつが胸に刺さり、小説だとわかってはいるが胸がきゅっとなる。
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なんというか不思議な作品でした。 動物が擬人化している訳ではなく、一緒に生きている世界。主人公の高校生たちの瑞々しい青春を描く長編小説ってな説明でいかがしょうか?
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朝井リョウ氏のおすすめとはいえ、おばさんの私に理解できるかな?楽しめるかな?と心配でしたが、青春のきらきらが散りばめられていて、なんだかずーっとその光と彩りの中にいたような、夢のような読書時間でした。 主人公の繊細な心情の描写を通して、今までに出会ったことのないような瑞々しい文章...
朝井リョウ氏のおすすめとはいえ、おばさんの私に理解できるかな?楽しめるかな?と心配でしたが、青春のきらきらが散りばめられていて、なんだかずーっとその光と彩りの中にいたような、夢のような読書時間でした。 主人公の繊細な心情の描写を通して、今までに出会ったことのないような瑞々しい文章に虜になりました。 もう一度、ゆっくり咀嚼するように読みたい青春物語です。
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色の描きと何よりも登場人物の個性 最後の“彼”の登場にはつい声が出てしまった 小春が歩に絵を見せて打ち明けた時、歩はきちんと受け止めただろうか 里見先生が良い( ; _ ; )
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同作者を読むのは三作目。一作目が異郷ファンタジー、二作目がパラレル現実と来て、今回は現実……に見せかけて不意打ちでファンタジーが突っ込まれていた。比喩かと思ったらゴリラって。 文体それ自体は変わらず読みやすいはずなのだが、主人公の視点がこちらの見たいところを注視してくれない感じで、どうにも読みづらかった。別の視点があればもう少し立体的に見られた気もするが、「15歳」の狭い視野(あるいは美術家の独自の審美眼)それ自体も重要な要素なのだと思っておく。 直前に読んだのが『リリース』だったので、また同性愛と周囲の反応に傷ついた人物というモチーフが繰り返されるのかと思ったが、それをいちいち特別なものと取沙汰しているこちらの反応の方が変なのかもしれない。色恋の要素が繰り返されても別に気にも留めないのに。 他、ほぼ最後のページで気づいたことだが、「歩くん」は「あるくん」と読み間違いかねないのではなかろうか。うっかり読み違えて混乱した。
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中央校舎の四つ辻では、光まで交差する。天井近くに張り巡らされた窓から、線状の光が百も、二百も差し込んできてそこで交わる。節点ではどんな色も希薄になり、水色にはしゃぐ男の子も、濃く赤く駆け抜ける女の子も、そこを過ぎるとき、一瞬、ただの光になる。ひかり辻、とそれで名付けた
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児童文学みたいな文章で空想の世界に入ってくような話。 ジェンダーレスとかそういうの好きな方なのかな? もうひと息、読ませる何かがほしいとこです。
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青春小説。目新しいのは隣の家のオバさんがゴリラだったり先生がハクビシンだったりする事。SF的であり面白いがそこまで。
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お隣に住むやさしいおばさんはゴリラ(似ているのではなく本物の)で、美術の先生はハクビシン。鯛やらダチョウやら、もう何でもありの不思議な世界に住む15歳の小春。16歳はもう大人と感じている小春は、高校入学の年に、ゴリラのおばさんの家に戻ってきた息子が同じ高校だと紹介される。スラリと...
お隣に住むやさしいおばさんはゴリラ(似ているのではなく本物の)で、美術の先生はハクビシン。鯛やらダチョウやら、もう何でもありの不思議な世界に住む15歳の小春。16歳はもう大人と感じている小春は、高校入学の年に、ゴリラのおばさんの家に戻ってきた息子が同じ高校だと紹介される。スラリと細身の歩くん(人間です)と一緒に登校する小春。誕生日順の出席番号から歩くんは16歳だとわかり軽いショックを受ける。小春は3月生まれ。残された子ども時代は短い。高校での新しい友達とその関係を不思議な世界観で描く。 いやはや、すごいもの読んでしまった。 歩くんはバレエダンサーで、実はゲイ。そんな歩くんに密かに思いを寄せる小春。小春が心を開いた女友だちの鮎。その鮎に思いを寄せるクラスの人気者・相沢くん。そしてダチョウ! もう、読んでみないとわからない。そして、人によっては全くついていけないと感じると思うが、純粋な青春物語なのだ。 私は好きだ、こういう小説。
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