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水声 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2017/07/06 |
| JAN | 9784167908812 |
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水声
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商品レビュー
3.9
48件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
人間は70%が水でできてるっていうけど、相手と一つになることを水が混じり合う様に例えていた。境目がなくなる感じとか、一つになることが当然のような感じとか。周りがどう、とかではなくて、馴染むか馴染まないか、なんだなと。まさに、水の様に流れていく文章。複雑な登場人物関係のはずなのにそれを感じさせないのがすごい
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水、と、鳥。崩壊と変化を、モチーフにのせて描いている。崩壊は「死」も含む、ただ変化しているようで、根本は変化していないのかも。 肌を重ねる様子を、太刀魚に譬えて描くだろうか…言葉がきれいで驚いた。
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家族についての、物語。 家族とは、何だろうか。 たとえば、結婚している男女、血のつながり…。 でも、そうではなくて、呼び名はどうであれ、一緒に暮らしているなら、それは家族なんだと思う。 誰と一緒に暮らしたいか、誰と家族になりたいかは、それぞれの選択だ。 ママは、武治さんではなくパパを選び、ママ曰く、パパとはそれ以上の関係ではないらしいけれど、兄妹としてではなく、パパママとして家族になった。 ママはとても魅力的で、この家族の物語の中心に、ママがいる。 解説で江國香織は、1986年の章は音楽のようだ、と言うけれど、まさにその通りで、この小説全体も、現在と過去を行き来し、まるでフーガのようなのだ。 同じ主題が、何度も変奏されて繰り返される。 ママとパパ、都と陵。愛人のいたおじいちゃま、ママと武治さんの関係。奈穂子は誰の子どもなのか。 そしてふと振り返って、題名について考えてみた。 水声。水が流れる音。 なぜこの題名なのか。最初は分からなかった。多分、今でも分からない。 でも、すべてがママに向かって流れているような気がしたのだ。海へ向かって水が流れていくように。 むかし陵が使っていた部屋を南京錠で閉めたって、止めることはできない。 止める必要さえ感じないような、何か圧倒的なもの。 でもそれは、強く狂おしいものではなくて、もっと緩やかで穏やかな気持ちだ。 何かを決めつけたり、非常識だと非難したり、そういうものから解放されたところに、とてもシンプルな「好き」という気持ちがあるような気がする。
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