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水声 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2017/07/06 |
JAN | 9784167908812 |
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商品レビュー
3.9
46件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
家族についての、物語。 家族とは、何だろうか。 たとえば、結婚している男女、血のつながり…。 でも、そうではなくて、呼び名はどうであれ、一緒に暮らしているなら、それは家族なんだと思う。 誰と一緒に暮らしたいか、誰と家族になりたいかは、それぞれの選択だ。 ママは、武治さんではなくパパを選び、ママ曰く、パパとはそれ以上の関係ではないらしいけれど、兄妹としてではなく、パパママとして家族になった。 ママはとても魅力的で、この家族の物語の中心に、ママがいる。 解説で江國香織は、1986年の章は音楽のようだ、と言うけれど、まさにその通りで、この小説全体も、現在と過去を行き来し、まるでフーガのようなのだ。 同じ主題が、何度も変奏されて繰り返される。 ママとパパ、都と陵。愛人のいたおじいちゃま、ママと武治さんの関係。奈穂子は誰の子どもなのか。 そしてふと振り返って、題名について考えてみた。 水声。水が流れる音。 なぜこの題名なのか。最初は分からなかった。多分、今でも分からない。 でも、すべてがママに向かって流れているような気がしたのだ。海へ向かって水が流れていくように。 むかし陵が使っていた部屋を南京錠で閉めたって、止めることはできない。 止める必要さえ感じないような、何か圧倒的なもの。 でもそれは、強く狂おしいものではなくて、もっと緩やかで穏やかな気持ちだ。 何かを決めつけたり、非常識だと非難したり、そういうものから解放されたところに、とてもシンプルな「好き」という気持ちがあるような気がする。
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私には、難しかったです でも、無理だと思った本は、読むのをやめてしまいますが、読みつづけたことには、何か、この作者の作風に、惹かれているからだと思います 本の雰囲気は、好きなのですが、本の伝えたかったことは、2割ほどしか、感じとれなかったと思います
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姉弟の話。母が亡くなり、父が別の家に移っても、幼少期から過ごした家を離れずに2人で暮らしている。家族を異性として好きになる人がいることは知っているけど、自分の感情として理解することはできない。でも、本人達がお互いそれでいいなら悪いことではないとも感じるし曖昧なところ。周りの人に裁...
姉弟の話。母が亡くなり、父が別の家に移っても、幼少期から過ごした家を離れずに2人で暮らしている。家族を異性として好きになる人がいることは知っているけど、自分の感情として理解することはできない。でも、本人達がお互いそれでいいなら悪いことではないとも感じるし曖昧なところ。周りの人に裁かれている、という一文が最もしっくりきた。
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