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イノセント・デイズ 新潮文庫
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イノセント・デイズ 新潮文庫

早見和真(著者)

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イノセント・デイズ 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2017/03/01
JAN 9784101206912

イノセント・デイズ

¥330

商品レビュー

4

851件のお客様レビュー

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2025/11/26

今年読んだ本の中で、いちばん心を揺さぶられた一冊。30歳の女性死刑囚・幸乃の数奇な人生を辿る物語。 元交際相手の妻と幼い子どもたちを焼死させたとして死刑判決を受けた彼女は、執拗なストーカーというレッテルも貼られ、世間から厳しい目を向けられていた。本当にそうだったのか。読み進める...

今年読んだ本の中で、いちばん心を揺さぶられた一冊。30歳の女性死刑囚・幸乃の数奇な人生を辿る物語。 元交際相手の妻と幼い子どもたちを焼死させたとして死刑判決を受けた彼女は、執拗なストーカーというレッテルも貼られ、世間から厳しい目を向けられていた。本当にそうだったのか。読み進めるほど、その問いが胸に残り続ける。 幸乃が生涯求めてきたのは「人に必要とされること」。 つながりを渇望しながらも、誰かに迷惑をかけることを恐れ続けた彼女の姿が、胸の奥を静かにえぐってくる。 読みながら、私は幸乃の人生を追体験していた。 母の胎内でまどろんでいた時間から、幼い頃の幸せの崩壊、無条件に愛してくれるはずの家族からの拒絶、少しずつ世界から切り離されていくあの孤独まで。必要とされたいという切実な願いが、痛いほど伝わってくる。 最後に訪れる彼女の静かな安らぎが、善意によって乱されそうになる瞬間のささやかな抵抗も深く沁みた。あのラストは、自分の中では自然に受け止められる必然だった。 読まないと、この物語の凄さは伝わらない。出会えてよかったと心から思える一冊。

Posted by ブクログ

2025/11/23
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間に合って!!! そう願う事を雪乃はきっと 望んでないのだろうけど 願わざるを得ない。 まぁそれにしても こうも彼女の周りに悪意の塊のような 人達ばかり集まるもんですか。 もう悔しくて悔しくて 腹立たしいわ、悲しいわ やるせないわ、読むのがしんどくなる 作品でした。 あの事件も、この事件も すべて真相を明かし、雪乃の潔白を 証明して欲しい。 そして、すでに時効となった事件だったとしても 彼女、彼らには制裁が下りますようにと願う。

Posted by ブクログ

2025/11/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

めでたしめでたしではない物語だった。 とても考えさせられる物語。 読後感が凄まじい。 田中幸乃という人物。 元恋人の一家を殺害したとして 死刑判決を受ける。 その見た目だけで、育った家庭環境だけで、 最初はぜったいこの人がやったと思った。 しかし、物語を読み進めていくうちに 田中幸乃の本質が明らかになってゆく。 冤罪はあってはならない。 たとえ本人が死を望んでいたとしても。 死刑を食い止めようとした幼少期の友人を 信じて欲しかった。 とても悔やまれる。

Posted by ブクログ