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JR上野駅公園口 河出文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2017/02/07 |
| JAN | 9784309415086 |

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商品レビュー
3.4
282件のお客様レビュー
久しぶりに凄みを感じる小説だった。 東京・上野周辺のホームレスに東北出身者が多いことも、彼らの多くが高度経済成長期の出稼ぎや集団就職で上京した人々であることも知らなかった。そもそも私は、ホームレスとは社会や家族との縁が切れた人たちだと思い込んでいたので、家族のために金を稼ぎ続け...
久しぶりに凄みを感じる小説だった。 東京・上野周辺のホームレスに東北出身者が多いことも、彼らの多くが高度経済成長期の出稼ぎや集団就職で上京した人々であることも知らなかった。そもそも私は、ホームレスとは社会や家族との縁が切れた人たちだと思い込んでいたので、家族のために金を稼ぎ続けるホームレスがいることに衝撃を受けた。 妻や子どもを生かすために、自分は家を持たず働き続ける。しかもその家族とはほとんど会えない。その生き方はあまりにも過酷で、簡単には理解できない。 時代は変わったが、私たちは生きるために働いているのか、それとも働くために生きているのか。そんなことを考えさせられた。 また、内容だけでなく情景描写も素晴らしかった。家を持たない者の視点から描かれる四季の美しさと厳しさ。太陽や雨、土、草花、人の汗や体臭まで、そこにあるものを一つ足りとも取りこぼさずに伝えようとする執念を感じた。 柳美里さんの作品を読むのは初めてだったが、ぜひ他の作品も読んでみたいと思う。
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出稼ぎ労働者の悲運な人生は、経済成長の人柱となって埋没する。それは美談でも黒歴史でもなく尊厳を守る教訓として語り継がなければならない。戦争の愚かさや公害被害と並ぶ労働力の搾取及び格差問題は生きることの尊さを蹂躙する。弱者は強者がいなくても生きていける。しかし強者は弱者がいなければ...
出稼ぎ労働者の悲運な人生は、経済成長の人柱となって埋没する。それは美談でも黒歴史でもなく尊厳を守る教訓として語り継がなければならない。戦争の愚かさや公害被害と並ぶ労働力の搾取及び格差問題は生きることの尊さを蹂躙する。弱者は強者がいなくても生きていける。しかし強者は弱者がいなければ生きていけない。依存はどちらにあるのか。まやかしを必須にする政治ならばそれはいつしか崩壊する。私たちは本書に記された小さな声にどれだけ耳を傾け声を上げることができるか。自己責任で看過することだけはしてはならない。それこそ自身に対するまやかしなのだから。
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この本元々英語で読んでました。海外でも有名らしい。戦後の日本の復興は主人公の様な安価な東北の方々の労働力で賄われていたこと、彼らが社会から見放されて東北地方への玄関である上野でホームレスになっていたこと、知りませんでした。直近では震災もあり報われないやりきれない気持ち。
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