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カント美と倫理とのはざまで
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2017/01/01 |
JAN | 9784062203944 |
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カント美と倫理とのはざまで
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自然と倫理の領域、第一批判が前者を、第二批判が後者を扱っており、両者は厳然と区別される。それでは、自由や目的が世界のどこに位置づけられるのか。第三批判の判断力こそが二つの領域を架橋する役割を果たす。 判断力は、普遍的なものに特殊なものを包摂する能力である。そして、普遍的なものが...
自然と倫理の領域、第一批判が前者を、第二批判が後者を扱っており、両者は厳然と区別される。それでは、自由や目的が世界のどこに位置づけられるのか。第三批判の判断力こそが二つの領域を架橋する役割を果たす。 判断力は、普遍的なものに特殊なものを包摂する能力である。そして、普遍的なものが予め与えられていないときの判断力を反省的判断力と呼ぶ。反省的判断力は、多様性を有する自然を、ひとつの秩序としてとらえようとする。ここにおいて反省的判断力は、自然の底流に合目的性をおくことになる。趣味判断は、反省的判断の一種であり、ここで美によって自然と自由が架橋されることとなる。 しかし、合目的性は直感的判断力が見出すものであり主観的なものに過ぎない。そこで、客観的でなおかつ内的な合目的性についての判定として、目的論的判断力が登場する。ところが自然の美はあくまでも余剰であって、目的概念によって説明しうるものではない。著者は苦闘の末、思考する者としての人間こそが、世界創造の究極的目的である、と結論づける。 大急ぎで、議論をまとめてみたが、むろん本書の核心に何も触れていない。本書の要諦は「目的論的判断力」から「究極的目的」に至るまでの苦闘にこそあると思う。 著者は冒頭にこう述べている。「哲学的思考は回避し、迂回するもの」なのだ、そうすることで「生の目的と、世界が存在する意味とをめぐって答えようとした」のがカントなのだと。 本書の醍醐味は、回避し、迂回する用心深くも大胆な、冬山登山のごとき思考の挑戦である。
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