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ブラウン神父の童心 新版 創元推理文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2017/01/12 |
| JAN | 9784488110130 |

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ブラウン神父の童心 新版
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商品レビュー
2.9
33件のお客様レビュー
以前から『ブラウン神父』という名探偵がいるということは知っていて、一度読んでみたいとは考えていた。とはいえ、問い合わせをするとか、取り寄せをするという行動に移るまでにはいたらない状態だった。地元の図書館でミステリ小説特集をしていて、カウンター近くの棚に飾られているのを見て、これ...
以前から『ブラウン神父』という名探偵がいるということは知っていて、一度読んでみたいとは考えていた。とはいえ、問い合わせをするとか、取り寄せをするという行動に移るまでにはいたらない状態だった。地元の図書館でミステリ小説特集をしていて、カウンター近くの棚に飾られているのを見て、これはきっとなにかの縁だと考えて、手に取ってみることにした。 正直な話でいえば、好みかというと少しズレている感じがある。著者の思想が割とあからさまで、少々鼻につく感じがあった。とはいえ、ブラウン神父の人となりはまともで、彼の信念が神父という立場の上でしっかりとしているところには好感がもてるし、見た目よりも辛辣な言動は戯画的で面白い。相棒として元愉快犯の泥棒が私立探偵として登場しているところも――最初はちょっと抵抗はあったが――面白い。 トリックなどは古典なので、当たり前に古典的で目新しさはないけれど、この小説が書かれた時代背景などを考えると興味深い。そして、ややSF的な話も入っているのが当時を忍ばせる。短編集が多いらしいので、少しずつ読み進めていこうかなと考えているが、思想があからさまなので読むのに時間がかかりそうなのが、ちょっと心配。
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◼️ ギルバート・キース・チェスタトン 「ブラウン神父の童心」 対極のヒーロー?やっぱりブラウン神父はめっちゃ独特。すっとぼけた鋭さ。 若い頃にはイメージだけでやめるものがある。いまは鼻歌で出るショパンのピアノ協奏曲1番も、昔は弦だけの出だしを聴いただけで、なんて暗い曲なん...
◼️ ギルバート・キース・チェスタトン 「ブラウン神父の童心」 対極のヒーロー?やっぱりブラウン神父はめっちゃ独特。すっとぼけた鋭さ。 若い頃にはイメージだけでやめるものがある。いまは鼻歌で出るショパンのピアノ協奏曲1番も、昔は弦だけの出だしを聴いただけで、なんて暗い曲なんだ、とストップボタンを押し、その後何年も聴かなかった。小説の「オペラ座の怪人」も芝居めいた、西洋風のセリフの羅列がどうにもいい感じがせず途中で投げ出した。 ブラウン神父も、ミステリ好きとお互い分かってすぐの先輩に昔借りた。楽しみに読み始めたものの、構成やストーリーの流れについていけない面があって途中で読むのをやめた。以来、多くの作家が影響を受けた作品、と挙げられてるたびになんか古傷がうずく感じがしたものだ。大人になった今は、どうか?たまたま手にしたのでウン十年ぶりに読んでみた。 ブラウン神父。同じイギリスを舞台にした、発表年代がホームズ後期とかぶっている探偵もの。長身痩躯、鷲鼻、鋭い目、精力にあふれるホームズに比してブラウン神父は小さくて丸顔に丸い鼻、眼鏡をかけ、みすぼらしい身なりに蝙蝠傘、動作もゆっくりなイメージ。ヒーローのイメージとはまさに対極。物語の作りもホームズものとはまったく違う。 奇妙な事件が起きて、捜索して手がかりを集め、それを元に人が予想できていなかった明瞭な解決を見せる、のがホームズもの。ブラウン神父は犯罪界の大立て物フランボウを、パリ警察主任のヴァランタンが追いかけている最中になぜかフランボウと行動をともにして、行く先々でおかしな手がかりを残す、という初出演の仕方でフランボウを出し抜く。しかも2人の間で交わされている会話が、理性と宗教について、といった具合。(青い十字架) フランボウはやがてこの短編集中でブラウン神父のよき相棒になっていく。 上の会話のように、事件が起きた時のブラウン神父の語りは抽象的で幻想譚のような雰囲気を醸し出す。手がかりの中から必要なものを選り分け、真相を組み立てる。ホームズのように調査結果から分かりやすく意外な結論を導き出すのではなく、想像性が強く演繹的な、ズバッとした結論。「イズレイル・ガウの誉れ」など、最後の見開きページで全解決。また「飛ぶ星」も同じような感じで、年老いたフランボウの回想であり劇中劇、という味のある変化球をかましている。 なるほど、意外性といい、改めて読むとその特徴はよく分かる。確かにおもしろい。しかし「見えない男」のようなトリックはちょっと手垢がついていて、あまり感心しなかった。中には、いきなり何人も関係者が出てきて、どうも状況がつかみにくく、集中できない、という話もあった。たぶん前回はこの辺で挫折している。 いまの目で改めて読むと、謎そのものの魅力、漂う幻想性、だからこそ鮮明に浮かびあがる真相の意外性のほか、そしてできるだけ短いタームで一気に解決を図る手法などはかなり特徴的で計算されている。論理だけではなく、証拠にある程度基づいている。外面と英知のギャップを持つ探偵のカリスマ、また仲の良いわけではなく、ずっと緊張感がありながら噛み合わせの良い、のっぽの元大泥棒フランボウと短躯の神職のコンビはユーモラスで、ちょっぴりアンチテーゼを含んだ設定のような気がする。 確かにおもしろい、かも知れない。多くの作家さんが影響されたという探偵もの。さてしかし、若い時分と同じく、やはり途中躓いて時間がかかってしまったのもたしか。良い折りがあれば続きを読むかも、というところ。ただ、結局未完読の「オペラ座の怪人」はいつか最後まで読もうかな。
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チェスタトン『ブラウン神父の童心』読了。ブラウン神父初登場回を含むシリーズ1作目。1話約30頁の中に切れ味優れるアイデアが光る。特に「折れた剣」は「木の葉を隠すなら森に」という有名な警句のネタ元らしく、さらにそれを「森がないなら森を作る」と進めるのを初出でやっちゃうのはすごい。 ...
チェスタトン『ブラウン神父の童心』読了。ブラウン神父初登場回を含むシリーズ1作目。1話約30頁の中に切れ味優れるアイデアが光る。特に「折れた剣」は「木の葉を隠すなら森に」という有名な警句のネタ元らしく、さらにそれを「森がないなら森を作る」と進めるのを初出でやっちゃうのはすごい。 (そこまであったからメジャーになったという向きもあるかもだけど) かの有名な「見えない犯人」も読めた。実際には伏線というべき描写が仕込まれているのだけれども、そこの伏線描写含めてリアリティには欠けてしまうよな、と。ただ、そういうところも含めての着想のおもしろさというのは間違いなくある。 他方、翻訳の古さもあってか著者の文体なのか他の翻訳ミステリに比べて1話が短いのに読みにくさが印象に残った。話自体は面白いのに現代の読者にハードルになってしまうのは惜しい
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