昆虫たちの世渡り術 14歳の世渡り術

海野和男(著者)

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2016/10/01
• JAN: 9784309617039

商品レビュー

2025/11/24

昆虫好きだけでなく、昆虫が苦手な人にも読んでほしい。虫たちの逞しさ、美しさに魅かれますよ。

そっか、捕食者って致命傷になる「頭」を狙ってるんや。
優しい文で、読みやすく、わかりやすいです。
また、人間社会にも例えているところがユニークです。思わずクスリとします。

こちらは入院仲間に借りました。梅小路で開催された《KYOTO BOOK PARK 2025》で購入されたそうです。昆虫好きだそうです。センス良い。

彼女に出会わなければ、一生手に取らなかった本。
出会いですね。縁ですね。

2025/11/13

仕事で堆肥作りの作業をしていると、ダンゴムシやゴキブリ、よくわからない芋虫(幼虫？)をよく見る。普段の生活では目にしない、意識もしていないような昆虫たちを見ていると、自分が気持ち悪いと思う虫と気持ち悪くない(寧ろ可愛い)と思う虫がいることに気がつく。なぜダンゴムシや芋虫は可愛く見えて、ゴキブリは気持ち悪いのだろうか？
そんなことを思っていたからたまたま手を取った本だったが、人間の恐怖というのは知らないことから生み出されるのだと改めて気づくきっかけになった。
私はゴキブリが実は清潔な虫だとは知らなかったし、目が悪いということも知らなかった(昔私に向かって飛んできたことがあったけどあれたまたまだったのか！)。ハキリアリが葉っぱを切って運ぶことは知ってたけれど、その葉を使ってきのこを栽培するとは知らなかった！
オオスズメバチは何もしなくても襲ってくる恐ろしいハチだと思ってきたけれど、よほどのことがない限り実は警戒音を出しているとか……。
今回この本を読んで知ることができた昆虫の世界はほんの入り口にすぎないと思うが、それでも、気持ち悪いなと思う虫たちが、実は「知らない」から気持ち悪く感じているだけなのでは？と自分に気付けたことは良かったと思う。
とりあえず、ゴキブリを今度見たら、観察してみようと思う。もしかしたら意外と可愛く見えるのかもしれない……？

2024/09/06

わたしは虫が苦手だ。だが、この本からは著者が昆虫の生態や機能に敬意と好意を抱いているのがとてもよく伝わってきた。
確かに、虫たちの生態は面白い。

本当は番外編まで読めたらよかったのだろうが、どうしても苦手なあの虫の話なので無理だった。目次を見ずに読んでたので間違って先を開いて写真が載ってたので断念したが、久々にちらっとみたかの虫、虫好きの人が撮影するとかっこよく撮れるんだなと思った。怖くて一瞬しか見てないけど。あの虫、家に現れなければこんなに嫌悪しなかったのかもなと思えただけ、虫苦手人類としては意味があったと思いたい。