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生命、エネルギー、進化
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房 |
| 発売年月日 | 2016/09/01 |
| JAN | 9784622085348 |
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生命、エネルギー、進化
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商品レビュー
4.2
18件のお客様レビュー
生命の誕生時から現在にいたる「生命史」をエネルギーの観点から説明した本。 よく詩的な表現で「生命の灯を渡す」みたいなことを言うが、まさにそれで、ある観点からすると、生命史とは、原始の生命誕生時に発生したエネルギーを化学反応で連鎖させて再生産し続けた歴史とも言えるのだと理解できた...
生命の誕生時から現在にいたる「生命史」をエネルギーの観点から説明した本。 よく詩的な表現で「生命の灯を渡す」みたいなことを言うが、まさにそれで、ある観点からすると、生命史とは、原始の生命誕生時に発生したエネルギーを化学反応で連鎖させて再生産し続けた歴史とも言えるのだと理解できた。 この「生命の灯」の正体(レドックス反応からATP生成に至る過程)や、その「渡し方」、つまり原核生物と真核生物の分岐(ミトコンドリア革命)を含めた生命の進化について、ドキュメンタリーみたいな筆致で描かれていた。ただ、化学や生物のリテラシーが乏しい私からすると、生成AIに聞きまくって、やっと概要を掴めた程度だったので(それはそれで楽しかったが。。)、「謎に迫る!」みたいな書き方ではなく、もう少し教科書的に説明してくれたら有りがたかった。もっとも、それは私の知識不足のせいであり、もっとこの分野に詳しい人を読者と想定すると、最も面白く内容を伝えられるのが、このドキュメンタリー調の書き方だと思う。 生命に関して新たな視点をもたらしてくれる、そんな本だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
真核生物は海底のアルカリ熱水孔における細菌と古細菌の奇跡の共存からミトコンドリアが細胞の一部となって生まれたという説を提唱。この広い宇宙において地球と同じような環境が他の惑星で無数にあったとしても同じことが起きる可能性は非常に低いという。 生命の神秘を感じる名著
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私の生物学の基礎知識が乏しく、返り討ちにあったような読後感。だが、生命の誕生についてよくある「原始の海の有機分子が濃縮されたスープに何らかの化学反応が起きて生命が誕生した」といった説を否定し、アルカリ熱水噴出孔において無機鉱物を介したプロトン勾配が有機分子の発生を促したという説は...
私の生物学の基礎知識が乏しく、返り討ちにあったような読後感。だが、生命の誕生についてよくある「原始の海の有機分子が濃縮されたスープに何らかの化学反応が起きて生命が誕生した」といった説を否定し、アルカリ熱水噴出孔において無機鉱物を介したプロトン勾配が有機分子の発生を促したという説は、条件が揃えば生命が発生するのは必然であるかもしれないことを素人にも分かりやすく伝えてくれる。 またミトコンドリアは真核生物の単一の起源であることなども、驚かされる。私もそばの木にもミトコンドリアを持ち、その共通の起源は40億年前にアルカリ熱水噴出孔でもぞもぞ動いていた生物にまで遡れるとは。生命の不思議さについて改めて考えさせられる。
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