生命、エネルギー、進化 の商品レビュー
研究者が脳で感じているスリルをこの本を読んで感じることができたのと、自分は生物学の専門知識が多少あったので、なんとなく理解したけど、ない人は少し厳しいかも
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人をマイクロに突き詰めてくとここに到達する最先端にいると思われる本。内容は難解だが、何度も読みたい本。
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はじめに——なぜ生命は今こうなっているのか? 第 I 部 問題 1 生命とはなにか? 生命最初の20億年小史 遺伝子と環境に関わる問題 生物学の中心にあるブラックホール 複雑さへの失われたステップ 間違った疑問 2 生とはなにか? エネルギー、エントロピー、構造 生命のエネルギ...
はじめに——なぜ生命は今こうなっているのか? 第 I 部 問題 1 生命とはなにか? 生命最初の20億年小史 遺伝子と環境に関わる問題 生物学の中心にあるブラックホール 複雑さへの失われたステップ 間違った疑問 2 生とはなにか? エネルギー、エントロピー、構造 生命のエネルギーのメカニズムは不思議と狭い可能性に絞られている 生物学の中心的な謎 生命は結局のところ電子 生命は結局のところプロトン 第 II 部 生命の起源 3 生命の起源におけるエネルギー 細胞の作り方 熱水孔は流通反応装置 アルカリ性であることの重要性 プロトン・パワー 4 細胞の出現 LUCAへ向かう岩だらけの険路 膜の透過率の問題 なぜ細菌と古細菌は根本的に違うのか 第 III 部 複雑さ 5 複雑な細胞の起源 キメラという複雑さの起源 なぜ細菌はいまだに細菌なのか 1遺伝子あたりのエネルギー 真核生物はどうやって制約から抜け出したのか ミトコンドリア—— 複雑さへ導く鍵 6 有性生殖と、死の起源 遺伝子の構造の秘密 イントロンと、核の起源 有性生殖の起源 ふたつの性 不死の生殖細胞、死を免れぬ体 第 IV 部 予言 7 力と栄光 種の起源 性決定とホールデーンの規則 死の閾値 フリーラジカル老化説 エピローグ──深海より
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【総合評価 ⒋3】 ・革新性⒋5 進化や生命の起源のプロセスにエネルギーの観点を持ってくるという発想に驚かされた。 ・明瞭性⒊5 内容が非常に高度、高校レベルの生物学(一部大学レベル)を要求されるため理解するのにかなり時間がかかった。 ・応用性⒋0 生物学の根幹を学べるため、...
【総合評価 ⒋3】 ・革新性⒋5 進化や生命の起源のプロセスにエネルギーの観点を持ってくるという発想に驚かされた。 ・明瞭性⒊5 内容が非常に高度、高校レベルの生物学(一部大学レベル)を要求されるため理解するのにかなり時間がかかった。 ・応用性⒋0 生物学の根幹を学べるため、生物系の分野全てに生かすことができそう。 ・個人的相性⒌0 生物好きの私にとっては大好物であった。内容の難解さを上回る興味を持って読み進めることができた。
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後半はやや構成が甘く散漫な印象になってしまっているが、 前半の生命誕生を解き明かす件は素晴らしく、どきどきする ような読書体験であった。もちろん今のところ仮説の域を 出ないし、これから様々な検証や訂正を繰り返していくの だろうが、少なくとも「生命スープ」仮説を聞かされた時の 何と...
後半はやや構成が甘く散漫な印象になってしまっているが、 前半の生命誕生を解き明かす件は素晴らしく、どきどきする ような読書体験であった。もちろん今のところ仮説の域を 出ないし、これから様々な検証や訂正を繰り返していくの だろうが、少なくとも「生命スープ」仮説を聞かされた時の 何とも言えないモヤモヤ感は吹き飛ばしてくれる内容で あった。「周回遅れ」になる前に読むべし。
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ビル・ゲイツが絶賛するので読んだが、今の自分には絶望的な難しさ。この本での学びは自分がいかに無知であること。非常にありがたい経験。
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物質ではなくエネルギーの観点から、大きく二つの仮説を展開されています。 生命の誕生に関する仮説、多様な生命への進化が非常に稀なケースであったという仮説です。 いづれも現在の定説を否定し、仮説ではありながら説得力のある議論が展開され、とてもスリリングな物語になっています。すごくワク...
物質ではなくエネルギーの観点から、大きく二つの仮説を展開されています。 生命の誕生に関する仮説、多様な生命への進化が非常に稀なケースであったという仮説です。 いづれも現在の定説を否定し、仮説ではありながら説得力のある議論が展開され、とてもスリリングな物語になっています。すごくワクワクさせられました。 素人にはかなり難しい説明もありましたが、筋道は理解できました。
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生命の起源や進化ブロセスを、その必然性も含めて明確に論理付けした画期的な書。 全宇宙に存在する元素や物理法則が共通である限り、生物の存在形態は地球上のものと違わないことが明快に示された。
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生命誕生の謎に迫るすごくワクワクする本でした。書き方も面白く、素人でも興味を引くように言い回しが随所に施されているが、内容はかなり専門的。ほとんど飛ばして読みましたが、それでも、何かワクワクするものは感じました。
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エキサイティングで一気に読ませる。生物をエネルギーの観点から論じ、その起源と進化について述べられている。生命が利用するエネルギーは酸化還元反応による電子の流れ、それを利用したプロトンの汲み出し、その結果生じるプロトン勾配を利用した水車的なナノマシンによるATP産生による。そこから...
エキサイティングで一気に読ませる。生物をエネルギーの観点から論じ、その起源と進化について述べられている。生命が利用するエネルギーは酸化還元反応による電子の流れ、それを利用したプロトンの汲み出し、その結果生じるプロトン勾配を利用した水車的なナノマシンによるATP産生による。そこから最初に生命が生まれたのはアルカリ熱水噴出孔と推測する。そこにはプロトン勾配、細いスポンジ状の道、H2、CO2がある。また、真核生物の進化については、古細菌を宿主として細菌が内部共生しミトコンドリアが生まれ、そこから生み出される多量のエネルギーで複雑性を獲得できた、とする。その結果、性別が生まれ、種が拡散し、老化が生まれた。一部真実か疑問な点があるものの、全体のストーリーには整合性があり納得させる内容であった。おすすめの本である。
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