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最悪の将軍
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2016/09/30 |
| JAN | 9784087710069 |

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商品レビュー
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第5代将軍綱吉は暗君か、明君か。 朝井まかてさんの綱吉を読んで、今までぼんやりとした綱吉像だったのが生きた人の形をとって立ち上がり、新しい目を開かせてくれた。 確かに江戸の中期、文化が花開く太平とうたわれた元禄の世を作り、戦いによって生きてきた武士に、新しい文治政策をいきわたら...
第5代将軍綱吉は暗君か、明君か。 朝井まかてさんの綱吉を読んで、今までぼんやりとした綱吉像だったのが生きた人の形をとって立ち上がり、新しい目を開かせてくれた。 確かに江戸の中期、文化が花開く太平とうたわれた元禄の世を作り、戦いによって生きてきた武士に、新しい文治政策をいきわたらせ、人が人らしく生きることを目指した。生類もまた同じ命を生きるもの、そのことを知らせることもした。 歴史は振り返っても闇の部分が多い。まだ比較的新しいこの時代でも、事実だけでなく、当時の人心は深い闇の中にある。そこに作者は肉付けして綱吉を作り上げた。 作者の事実を拾い上げる腕と確かな想像力で歴史小説は作られるのでしょう。 家綱に世継ぎがなく、養嗣子として城に入る。その後将軍宣下を受けて綱吉の世になったが母と妻妾の眼から見た綱吉の日常は、政治家ということは別として、実直で歌や能を好み、威を借りて奢ることもない、儒教の心に従って生きようとしていたと表からは知ることができない人物として書かれている。 時代を作る将軍の日常はあまり考えたこともなかったが、ここで一つの政策を打ち出す背景を知ることができた。 病気がちの先代家綱の時代に権勢を広げた坂井忠清を罷免し、将軍選びの評定で功績があった堀田正俊を傍に置き、大老職まで与える。その堀田が殺された事件から、前向きに政治に乗り出した。 新進気鋭の堀田正俊は若くして刺殺されるのだと何かで知っていた、なぜなのか、それは今か今かと読み進みながら気持ちが落ち着かなかった。襲った稲葉がすぐに殺されて事件はあと後まで闇の中だが、綱吉の思惑はどこにあったのかといまさらながらあまりの思い切りの良さに不思議に(想像だが)思われる。その後傍に柳沢正保などを置いたが、評定の折から長く重用した家臣を失っても、代わりはあるとしみじみ優秀な人材は尽きないものだと思う。大老という職を取りやめ身軽になってますます文治政治に傾いていったのか。 能楽や兄たちに倣った儒学の偏重からの文治政治という時代を産み、悪令といわれながらも生類を憐れみ、それによって人が犠牲になることもあった。大名家の改易や減封で大勢の家臣を路頭に迷わせたこと、紀州藩の一例を思い出す。だがそれで優秀な浪人が陽の目を見る機会もあったことを思うと暗い部分だけではなかったようにも思う。 「忠臣蔵」では綱吉は暗君になっている。片手落ちというが采配の難しい所、人気の光圀は旅に出ているしw。 こうした風評が、今少し変わってきているそうだ。 朝井まかてさんも大筋の心境は綱吉寄りで、家庭人としての優しさや、民衆の側に立った政策など、こうして教えられて初めて知るところも多かった。 リーダーとしての本領はどこにあるか、人格だけでなくその時代に即した生き方を見分け、実行できる眼を持ち、人間らしい弱さは別として一面冷酷な強さを持ち合わせてこその名君のようで、これには運もよく時代に逆らわない生き方ができるということだ。綱吉は 晩年次々に襲った災厄の中で苦しんだが、人間は生まれて来た時から毀誉褒貶の波の中で喜びも悲しみ多い浮き沈みの一生を送るものだと感じる。歴史は流れていく、過去の時代に戻れないなら暗君だったか、名君だったか、常に悩みながら生きる仏教の国の人として自分流に考えてもいいように思う。
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徳川第5代将軍・綱吉といえば悪名高い生類憐れみの令でおなじみですが、そもそも何故そんな令が出されるに至ったのか…というお話。懸命に政務に取り組むのに、本意とかけ離れて行ってしまう実情…やはり言葉が足りなさすぎるのでは、と思いました。
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読書期間;3月4日から3月6日 生類憐れみの令で暴君と呼ばれている江戸幕府5代将軍徳川綱吉。どうして、こんな呼ばれ方なのか、かなり苦労したのではないかと感じた。
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