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死神の浮力 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2016/07/08 |
| JAN | 9784167906474 |

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商品レビュー
3.9
405件のお客様レビュー
面白かった ところどころに前作の話が出てきて、懐かしくて気分が上がる 何にも感じてないような千葉の中に残っている人間の言葉と生き様に嬉しくなる 千葉と人間たちの真面目でテンポのズレた会話が面白い 面倒くさいことをやるのは敬意 すごく気に入った 心に留めておきたい 物語のフレ...
面白かった ところどころに前作の話が出てきて、懐かしくて気分が上がる 何にも感じてないような千葉の中に残っている人間の言葉と生き様に嬉しくなる 千葉と人間たちの真面目でテンポのズレた会話が面白い 面倒くさいことをやるのは敬意 すごく気に入った 心に留めておきたい 物語のフレーズを借りると陳腐なハッピーエンドだった 読み終えたとき大きなため息が出た 悲しみや虚しさよりも充足感と幸福感が大きかった
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前作で千葉が出会った人たちの名前が、彼の思い出として語られる瞬間、かつて確かにそこで生きていた彼らの「生きた証」が不老不死の死神の中に刻まれていることに、微かな感動を覚える。 本作で描かれるのは、娘を失った山野辺夫妻の壮絶な復讐劇だ。復讐という狂気に呑まれそうな二人の傍らで、大...
前作で千葉が出会った人たちの名前が、彼の思い出として語られる瞬間、かつて確かにそこで生きていた彼らの「生きた証」が不老不死の死神の中に刻まれていることに、微かな感動を覚える。 本作で描かれるのは、娘を失った山野辺夫妻の壮絶な復讐劇だ。復讐という狂気に呑まれそうな二人の傍らで、大音量でミュージックを聴き、「参勤交代に3度同行したことがある」などと、とんちんかんな会話を繰り広げる死神・千葉。 思えばスポーツや祭りは、人間の攻撃性や怒りのエネルギーを安全に分散させるために生まれたと言われている。千葉という異分子がもたらすズレた時間は、まさに夫婦の行き場のない怒りや悲しみを絶妙に分散させていく「スポーツ」や「祭り」のようでもあった。 「俺が先に行って見てきてやるから」 かつてそう言って旅立った父の、寂しくも格好いい最期の言葉が、心の中で静かに共鳴していた。死や悲しみという重い不条理を「ちょっと先に行って見てくるだけだ」と捉えるあの優しさとユーモア。本作は、まさにその「向こう側」を、どこか軽やかに照らしてくれる物語だった。 作中流れる『シェリー』は、かつてなかなか寝ない我が子を夫婦で寝かしつけた、愛おしい思い出の曲。 だからこそ、エピローグでそのメロディに再会したときの、あの優しい響きがたまらない。重く苦しい物語の向こう側を、このポップスがどこか軽やかに、温かく着地させてくれたような気がした。 そして物語の結び、やっぱり雨の日に、彼は淡々と仕事をしにやってくる。 前作の人間たちの記憶をその身に宿したまま、傘をさして歩く千葉。これから雨が降るたびに、私は雨音の向こうにあのポップスを聴き、大切な人の言葉を思い出し、少しだけ温かい気持ちで空を見上げると思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『死神の精度』から死神の千葉のファンです。 人間の文化に的外れな一言を言ってしまったり、ミュージックが大好きすぎて意味不明な行動しちゃったり、キャラクターとして最高です。 千葉が死神の仕事をきちんとこなす派で、しっかり7日間山野辺夫婦とともに行動する。普通に考えたら2人の復讐劇に肩入れしちゃうような気がするけど、そこは人間ではない存在だからか感情移入はせず、調査結果は…。 とはいえ悲しいだけのエンディングではなく、死神側の『見送り』の報告のせいで、単純な死以上の苦しみが本城を今後20年は襲うことになるのが救いだった。 あとは山野辺の奥さんの方のエピローグにて、『晩年も良かった』っていう発言がちょっと良かった。でもこれ千葉は今度誰の調査に来たんだろう…奥さんかな?
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