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アウシュヴィッツの図書係
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アウシュヴィッツの図書係

アントニオ・G.イトゥルベ(著者), 小原京子(訳者)

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アウシュヴィッツの図書係

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2016/07/05
JAN 9784087734874

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商品レビュー

4.4

157件のお客様レビュー

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2026/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とっても、良かった。収容所の劣悪な環境の中、いつ殺されるか分からない恐怖を抱えながら、本で希望を伝えようとした少女がいた。ノミが飛ぶベッド、固形物を見つけるだけで運が良いと思える薄いスープ、突然の死。それは、こんなことがまかり通っていたのかと、フィクションではないかと思うほどに、残酷な世界でした。図書係のエディタの他に、自身の安全よりも正義を大切にしたヒルシュ、エディタが頼りにした愛嬌ある好々爺のモルゲンシュテルン。様々な人の行動、心境が語られ、群像劇のよう。すごい本に出合えました。

Posted by ブクログ

2026/03/07

あとがきで、実話をもとにした作品だと知り驚く。 アウシュビッツでの描写は悲惨だが、終戦直前の捕虜の扱い、チフス・コレラ・栄養失調のなかで働かさせる過酷さ、不衛生極まりない絶望的環境は、満州鉄道のため日本軍に働かされていた捕虜を描いた作品「おくのほそ道」でもほとんど同じような描写が...

あとがきで、実話をもとにした作品だと知り驚く。 アウシュビッツでの描写は悲惨だが、終戦直前の捕虜の扱い、チフス・コレラ・栄養失調のなかで働かさせる過酷さ、不衛生極まりない絶望的環境は、満州鉄道のため日本軍に働かされていた捕虜を描いた作品「おくのほそ道」でもほとんど同じような描写があった。アウシュビッツが大量殺戮工場として特異な存在であったことは事実だが、戦争の行き着く先はいつも同じ光景、同じ地獄なのだと改めて思い知らされた。 主人公の少女が発刊当時まだ存命で(もしかしたら今も)作家と直接会っていることにも驚いた。これは過去の話ではないのだ。 ヒルシュについての真実(?)が明かされたこと、ナチス側の人々のその後についてもあとがきにまとめられており、現実に起こったことだという認識を重ねて感じられた。 ストーリーテリング、臨場感のある描写、読み応え、全て揃っており、引き込まれるようにして二日で読み終えた。

Posted by ブクログ

2026/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み応え抜群の傑作。最近読んだ「あの図書館の彼女たち」もだけど、ナチス支配下のある状況の人々を多角的な視点で描いた400ページ越え小説って、その時代その状況に迷い込んだような没頭感を味わえる。読み物としての面白さから人の善悪を突きつけられる衝撃、さらに歴史的な学びもと、一冊に詰まったエネルギーが莫大。 私は紙の本が大好きなので、この作品はかなり好みだった。ディタが命懸けで本を守る姿勢や、家族や友人を殺されて打ちひしがられるたび本を読み、物語に入り込むシーンに胸を打たれる。紙の本というのはただ物語を読ませるだけでなく、その存在そのものが崇高なものであり、生命力や慈愛を育む。物語は、苛酷な状況でも心に栄養を与える力がある、この作品は本をそう伝えている気がした。 ノンフィクションの要素も強く、ユダヤ人のヒーローの謎の自殺、生気をなくしていく被収容者、ナチスの容赦ない暴力・虐殺と、容赦なく当初の現実を突きつけられるので、読んでいて目を背けたくなるシーンも多い。 アウシュヴィッツ関連のルポや作品は他にも読んだけど、ディタが最後に送還されたベルゲンベルゼン収容所のシーンは衝撃的だった。 強制労働もガス室もないが、飯も救いもなく、衰弱死が蔓延しているだけの、機能していない収容所。死んだら穴に死体を山積みに放り込まれる。 反抗も恐怖も持たない収容者達の凝縮はネグレストの家畜馬のような印象で、それまで延々と描かれていた殺戮の恐怖とは別の迫力があった。ここで勇敢なディタの心も折られていくのは、友人との別離や無気力な環境もあるが、本がなかったのもあるのだろう。読んだあとここの実情を知ろうと調べたが、かなりショッキングな内容もあり、暫く気が滅入った。 ルディの脱走劇は面白くドラマチックに感じたが、彼は実在しており近年その脱走本も出ているとのこと。ヒルシュも実在していたとか、驚いた。 夜と霧の著者にも感じたが、ユダヤ人って聡明で学問への向上心のある人が凄く多い印象。私が好きなシーン、ディタが裏切り者を見つけたとき、お父さんが一瞬でディタを庇うシーンも彼の頭の回転の早さと度胸、そして娘への絶対的な信用がわかる。 脱出に成功した看守が、愛した労働者女性を脱出させるために戻り、拷問の挙句、処刑されるシーンが印象的であった。この本でリアルなのは、ディタがハンサムな看守見惚れることがあったり、ナチス看守を一纏めに暴君として扱っていないところに、戦争時代の哀しさと暴力を感じた。メンゲレも温和と残酷が混合しており、それがかえって恐ろしい。 本作では非常に多くの死が描かれている。暴力の極限のような世界で浮き彫りになる、生きることと死ぬこと、読むこと、人と繋がることの意味や真実を追求できる傑作なので、本当に読んで良かったと思う。

Posted by ブクログ