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潮鳴り 祥伝社文庫
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潮鳴り 祥伝社文庫

葉室麟(著者)

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潮鳴り 祥伝社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 祥伝社
発売年月日 2016/05/12
JAN 9784396342098

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商品レビュー

4.2

32件のお客様レビュー

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2024/10/06

「人」という字を書く時、人は支えあって生きるものだと知る。 羽根藩シリーズの2冊目。 「蜩の記」より、私はこの作品を推す。 かつては俊英とうたわれた伊吹櫂蔵は人生をこぎそこね、「ぼろぞう」と言われるまでに落ちこぼれる。 しかし、芳の愛情によって目覚め、罠によって切腹させら...

「人」という字を書く時、人は支えあって生きるものだと知る。 羽根藩シリーズの2冊目。 「蜩の記」より、私はこの作品を推す。 かつては俊英とうたわれた伊吹櫂蔵は人生をこぎそこね、「ぼろぞう」と言われるまでに落ちこぼれる。 しかし、芳の愛情によって目覚め、罠によって切腹させられた弟の志を果たす為に生きる。 人生の修羅場をくぐり抜けた人は強い。 恥を乗り越えた人も強い。 人の強さは、視野の広さにあると思う。 動物も自分の子供や集団で子供を守ろうとするが、視座の高さや視野の広さは人間特有のものだと思う。目先のことだけに囚われず、大義に生きることができるのが人なのだ。 心が黄泉の国に吸い込まれそうになっても、自分を心から信じてくれる人がいれば、踏みとどまることができるのではないか。 櫂蔵にとってそれが芳だったのだろう。芳にとっても、櫂蔵は命をかけても守りたい人だった。 ラストの読後感は爽やかだ。 「落ちた花は咲かない。」というフレーズが何度か出てくる。自分が自分で決めるのだ。落ちた花かどうかを。

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2024/06/26

やっぱり葉室麟はいいなぁってなった 蜩ノ記の刺さり方とはまた少し違う方面で刺さった 落ちた花がもう一度咲くことへの希望とか、それを皆が望むところとか、自分一人では生きていけないところが結局私たちは人間なんだと思わせてくれる

Posted by ブクログ

2024/06/18

めちゃくちゃ良かった。葉室麟は人の心のふれあう様をどうしてこんなに鮮やかに描けるのかな。時代小説って舞台設定が無駄を削ぎ落として心情や情念を浮かび上がらせるのかな。そんな気もする。言ってしまえば再生の物語なんだけど、読んでて何度も心を揺さぶられて泣かされた。後半の悲劇は避けて欲し...

めちゃくちゃ良かった。葉室麟は人の心のふれあう様をどうしてこんなに鮮やかに描けるのかな。時代小説って舞台設定が無駄を削ぎ落として心情や情念を浮かび上がらせるのかな。そんな気もする。言ってしまえば再生の物語なんだけど、読んでて何度も心を揺さぶられて泣かされた。後半の悲劇は避けて欲しかったんだけど、それが殺されるための人物として登場させられたように全く思わないのは人物がくっきりと描かれているからだろう。見事。

Posted by ブクログ