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このたびはとんだことで 桜庭一樹奇譚集 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2016/03/01 |
JAN | 9784167905668 |
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このたびはとんだことで 桜庭一樹奇譚集
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商品レビュー
3.6
19件のお客様レビュー
「モコ&猫」 恋心ではなくて。 抱いている気持ちに簡単に名前をつけられていれば、こんな複雑な想いを味わう事はなかったのだろうな。 「このたびはとんだことで」 ことんとなる度。 女の意地の張り合いのようになっているが、流石にやり過ぎなうえに最後には狂ってしまっていただろう。 「...
「モコ&猫」 恋心ではなくて。 抱いている気持ちに簡単に名前をつけられていれば、こんな複雑な想いを味わう事はなかったのだろうな。 「このたびはとんだことで」 ことんとなる度。 女の意地の張り合いのようになっているが、流石にやり過ぎなうえに最後には狂ってしまっていただろう。 「青年のための推理クラブ」 窓辺から見てた。 偶然が重なったとはいえメールが届いてなければ、大事になり問題になり大変なことになってただろうな。 「冬の牡丹」 自由に生きてる。 心配してくれるのは有り難いことかもしれないが、勝手に段取りを決めて逐一確認されたら無理だろうな。 「五月雨」 最期の一匹とは。 語られた話が本当のことだったとしたら、それは三十年近く前に出会ったものと同一人物だったのかもな。 「赤い犬花」 冒険をした日に。 こんな選択肢を選ばせてしまう前に、悲しみの中で気付いたのかもしれない感情を贈ればよかったのにな。
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奇譚集、と銘打っているだけあって何とも奇妙な感覚をもたらす短編集。ただ設定が異質なのは骨になった男が妻と不倫相手のやり取りを傍観する表題作と、夜のホテルでホテルマンが見た幻の話「五月雨」だけで、他は日常で有り得る話。しかし大学で一目惚れした相手をただ見つめるだけの話「モコ&...
奇譚集、と銘打っているだけあって何とも奇妙な感覚をもたらす短編集。ただ設定が異質なのは骨になった男が妻と不倫相手のやり取りを傍観する表題作と、夜のホテルでホテルマンが見た幻の話「五月雨」だけで、他は日常で有り得る話。しかし大学で一目惚れした相手をただ見つめるだけの話「モコ&猫」が、アパートの隣人との交流から己を振り返る「冬の牡丹」が、田舎での地元の子との冒険「赤い犬花」が予想外の歪さを見せてくる。映写機でのフィルムを見せられているような距離感から急に距離を詰めて揺さぶって来る語りがが桜庭さんらしい。「冬の牡丹」「赤い犬花」に漂うどうしようもない切なさが響いた。
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桜庭一樹さんの神秘的な世界観には 定期的に触れたくなる。 期待に違わず、ちょっとひやっとするようなお話が多くて満足した。 それぞれが独立したお話なので、読みやすい。 すぐに桜庭一樹さんの世界に入れた。 モコ&猫 冬の牡丹 が好きだった。
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