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キリンの子 鳥居歌集
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2016/02/01 |
| JAN | 9784048656337 |
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キリンの子 鳥居歌集
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商品レビュー
3.8
25件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「病室は豆腐のような静けさで割れない窓が一つだけある」 割れない窓、によって一気に流れ込むあふれる鮮烈なイメージ この歌によって始まる歌集。 著者の背景が凄まじすぎる。 短歌に書かれた状況のノンフィクション性と、 平易な言葉で淡々と描かれる日々の中の一コマの深さ、 一枚の絵を見るように、とりあげられた物やシーンが、 その言葉が示すイメージをつないで、途方もない大きな絵を見せる。 物語が言葉を連ねて筋を運ぶのとは違い、 三十一文字のカット割りが、描かれないシーンの膨大な情報を含み持たせている。 あるあるな世界を、言葉を駆使し、ひねることで、異化する、特異に変化させるのではなく 特異な状況をただ静かに描くだけで、著者の持つ孤独や不安や痛みややりきれなさを十分に伝える。 説明ではなく、取り上げられたシーンの中に、読む人の想像を刺激して、 一度にたくさんのものを見せる。 見開いた中に8首ほどの歌が並ぶが、とぎれとぎれな感じはなく、 ひとつの大きなテーマの中で、情景が描かれる。 映画を見るような感覚だ。 ほんの数ページを読んだだけなのに、ずっしりと引き込まれる。 ことさらな描き方などどこにもないのに、 短歌一つの中にぎゅうぎゅうな情報量があるのではなく、 ことばのうしろにある大きな世界が勝手に広がるので 胃にもたれる感じというか、三十一文字に入魂されたこってり感がない。 残りの歌も読む。 短歌の本を読んでいると、途中で頭が追い付かなくなることがよくある。 言葉に工夫を凝らし過ぎて、すんなりと入ってこない。 1ページの中に続けて掲載されていると、短く読みやすい分、 そうと思わなくても、ざっと流して読んでしまう歌も出てくる。 でも彼女の歌は、続けて読んでも、ひとつひとつが際立っていて、 シンプルな言葉なのに、鮮烈な印象を残す。 各章のタイトルに、同じ状況の歌を集めているのが分かるが、 そのタイトルがあることで、シンプルな言葉が、 違う表情をもって奥行きをもって見えるようになる。 ゆるく網羅しているような歌の後で、 「紺の制服」の連作は、たたみかけるようなカット割りの映像が生々しく、 連続した今を記述しながら、文章ではなく歌という形を取ることでより視覚に訴えるような衝撃がある。 一首一首余韻を持ちながら丁寧に読むのではなく、次々と走り、読まずにいられない吸引力。 短歌はこういうふうな書き方もできるのかと驚いた。 解説の中で、彼女が短歌というものを手にしたことで、 過去にあった凄惨な状況を自分の言葉で語り直すことができるようになったとあった。 同時に、当時の状況、感情、衝撃に再び向き合わなければ生み出すことができないこと。 振り返るには辛すぎる事象を、短歌という形式を得たことで、客観的に描き出すことができる。 彼女の短歌にある静かさは、事実を記述する客観性にあるのかもしれない。 終わりの方のⅡに収録されている作品は、今のあたらしい作品らしい。 素材がそのままに置かれている初期のものとは雰囲気がかわって、 歌人として上手くなっている、のだろう。 こういうテーマで、と出されても、 こういう歌は詠めないと思う。 圧倒的な現実の重さと、歌に替える力。学ぶことを切実に求める気持ち。 もちろん、実話だからすごい、というような簡単なものではない。 なんかもうすごすぎて、読んでくれ、と思うばかり。 壮絶な経験をもとにしながらも、ルサンチマンが渦巻くような黒さはなく、 事実を受け入れる距離感と、幼いころのあたたかな記憶を書きとめる歌もあり、 親や友人や周りの人とともにあった時間や、その時の美しい情景などが描かれる。 あたたかな歌の流れが、不意なひとつの言葉によって、ぐらりと暗い方へと傾いていく。 立ち上る不穏な雰囲気にぞくりと肌が冷えるような感覚。 「長靴をどろんこにして帰る道いくつも空の波紋をまたぐ」 「思い出の家壊される夏の日は時間が止まり何も聞こえぬ」 「永遠に泣いている子がそこにいる「ドアにちゅうい」の指先腫らし」 「風満ちる畳の部屋に宿題をからりと投げて仰ぐ夏雲」 だれしもが思い当たるような幸せな記憶。 客観視する現実、乖離する自分。 奇をてらっているわけではなくそこにとまる視線。 鳥居 プロフィール 2歳で両親が離婚。小五の時に母親が目の前で自殺。 養護施設での虐待、ホームレス生活。 まともな教育を受けられず、拾った新聞などから文字を覚える。 短歌も独学で学ぶ。 義務教育を受けられず大人になった人がいることを表現するためにセーラー服を着ている。
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ゾッとするような歌も、包み込むような歌も両方がこの歌集には存在していた。 何よりも、人生を詠むということはこういうことなんだと知らされたように感じた。後半になるにつれて、余韻がよく効いた歌が多くなってきていて、歌の中に入り込みやすかったように思う。 また、言葉一つ一つが放つ空気感...
ゾッとするような歌も、包み込むような歌も両方がこの歌集には存在していた。 何よりも、人生を詠むということはこういうことなんだと知らされたように感じた。後半になるにつれて、余韻がよく効いた歌が多くなってきていて、歌の中に入り込みやすかったように思う。 また、言葉一つ一つが放つ空気感を上手く使っているなと思った。言葉一つ一つにこだわりを持つこと、とは言うが、こう言った印象や語感に気を遣うという意味でも、こだわっていきたい。
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ここまで辛い人生があるのかと、衝撃を受けました。 でも私たちはニュースでひとり親とか孤児院とかホームレスという言葉を何度も何度も聞いていて、鳥居さんのような人がいることを知っていたはず。 でも、当事者の立場に立って現実の生活や体験、気持ちを考えたことなんてなかったんだなという...
ここまで辛い人生があるのかと、衝撃を受けました。 でも私たちはニュースでひとり親とか孤児院とかホームレスという言葉を何度も何度も聞いていて、鳥居さんのような人がいることを知っていたはず。 でも、当事者の立場に立って現実の生活や体験、気持ちを考えたことなんてなかったんだなということを知りました。 短歌としても素晴らしいが短歌に興味のない人にも読んでほしい。 多くの人がまずは世の中にいる鳥居さんたちのことを知るべきだと思った。
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