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空白を満たしなさい(下巻) 講談社文庫
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空白を満たしなさい(下巻) 講談社文庫

平野啓一郎(著者)

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空白を満たしなさい(下巻) 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2015/11/01
JAN 9784062932899

空白を満たしなさい(下巻)

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商品レビュー

4

123件のお客様レビュー

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2025/11/24

人の死について考えさせられる作品でした。 大切な人に先立たれ、この世に置いてかれた人たちは、その、ぽっかりと空いた「空白」をその大切な人との記憶や記録などで満たそうとする。 それは故人を、ある意味「理想化」することでもあり、はたして正しかったとは限らない。 しかし、そうでもしな...

人の死について考えさせられる作品でした。 大切な人に先立たれ、この世に置いてかれた人たちは、その、ぽっかりと空いた「空白」をその大切な人との記憶や記録などで満たそうとする。 それは故人を、ある意味「理想化」することでもあり、はたして正しかったとは限らない。 しかし、そうでもしないと「空白」を満たせずに壊れてしまうから。 「分人」という考え方に納得しました。 (「分人」とは他人と関わっている自分の部分的一面のようなこと。) 自分もこれに思い当たる節があり、裏表を使い分けているってよりかは、あの人といると自然とこういう態度をとるなぁってことがありました。 完璧主義な自分でもあるので、自己否定して嫌になるときには、その「分人」を見守るような人になりたい。

Posted by ブクログ

2025/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「死」について深く考えさせられた作品。特に自殺について。自殺をしてしまう人の考えは、もちろん死者に聞くことができないのであくまで推測の話になると思うが、自分自身を消してしまいたくなるほどに追い込まれていると死のうとしていなくてもそういう行動となってしまうという作者の考えに深く考えさせられ印象に残った。最後の終わり方も読者にその後を託すような感じのため想像力を掻き立てられた。読後の口コミや評価などをみて読者それぞれの解釈、ストーリーがあって見ていて楽しい。

Posted by ブクログ

2025/10/16

人にはいくつかの分人が存在する。 家族や友達、同僚、上司と。 それぞれと接する時の自分はテンションや気の使い方も異なっていていろんな自分がそのにいる。 どれが本当の自分なのか。 幸せであっても疲労は溜まるし嫌いな自分は消したくなる。 この装丁はなぜゴッホなんだろうという謎も納得。...

人にはいくつかの分人が存在する。 家族や友達、同僚、上司と。 それぞれと接する時の自分はテンションや気の使い方も異なっていていろんな自分がそのにいる。 どれが本当の自分なのか。 幸せであっても疲労は溜まるし嫌いな自分は消したくなる。 この装丁はなぜゴッホなんだろうという謎も納得。 ゴッホのいろんな顔と自殺の真実が物語と結びついて後半はかなり面白くなってきました。 そして、終わり方に鳥肌、、。 りっくんを抱きしめる直前に消えちゃったってこと、、? 彼の悔いが残った空白が満たされたから消滅したのかな。 2回も大切な人がいなくなるなんて耐えられないけど、これを読みきって生の尊さが身に染みました。 死んだものは蘇らないから生は尊い。 今を大事に噛み締めた生きなければ。

Posted by ブクログ