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空白を満たしなさい(下巻) 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2015/11/01 |
| JAN | 9784062932899 |

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空白を満たしなさい(下巻)
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商品レビュー
4
126件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
下巻は「分人」解説主体で、そこばかりに目が向きがちになるけれど、ラデック氏や池端氏の語りから"生き方"や"死後の生き方"など、なかなか重たいものについて考えさせられる。哲学的なようで、宗教的なようで、現実的でもあり、混乱。 未知の父親の影を追い求めていた主人公だからこその「空白を満たしなさい」。父から息子への想いが凝縮されたタイトルの意味に、鳥肌其の一。どう活用するかは、大人になった息子がその時判断するでしょう。託せば良いさ。つべこべ言わず、子を信じろ。 個人的には、自分が死んだ後で誰に何と言われようと気にならないし、まだまだ生きていかねばならない人たちにいつまでも自分を想ってほしいなどとは思わない方なので、〈ネイバー〉の在り方や復生者のエゴに、後半はあまり共感できない部分も多かった。何をしたかよりも何が目立ったのか問題とか、死後どうありたいかを考えるとか、あとゴッホの件などは納得しかないのだけれど。 ただ生きて、今そこに存在していることが尊いのだと、改めて思った。一度死に、生き返ったからこそ、の二重三重の苦悩も、不幸なようで幸せな時間だったと言えるのかも知れない。 最後の最後に鳥肌其のニ。これはどういうことなのでしょう? 「だった。」が「だ。」とか、「あと少」でぶったぎるとか、色んなパターンに置き換えて考えてみたのだけれど……。ただ、璃久くんがそれまで以上に傷ついていなければいいなと思う。4歳の子供にこれは惨すぎる。 分人主義という考え方をもう少し掘り下げてみたくなって、この本を読みながら新書をポチり。
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オーディブルで上下巻とも一気に聴いたが、それなりに面白い小説である。一度死んだ人が3年後に再び生を取り戻すという設定なのであるが、なぜ自分が死んだのかわからずに、殺されたに違いないと思っている段階までの方が面白かった。自殺したことがわかってからは、再び別れなければならないという...
オーディブルで上下巻とも一気に聴いたが、それなりに面白い小説である。一度死んだ人が3年後に再び生を取り戻すという設定なのであるが、なぜ自分が死んだのかわからずに、殺されたに違いないと思っている段階までの方が面白かった。自殺したことがわかってからは、再び別れなければならないという心情をうまく描いているのだが、情緒より推理に重きを置いてしまう私は少し盛り上がりにかけると思ってしまった。
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起承転結が明白なスリリングなお話ではなく、もっと哲学的な内容だった。作者の平野さんは、「主人公の自殺」という極端な例を用いて、「分人主義」という思想を提唱している。 分人主義とは、個人主義とは違い、対人ごと、環境ごとにいろいろな自分になり、鎧をかぶった「本当の自分」を認めないとい...
起承転結が明白なスリリングなお話ではなく、もっと哲学的な内容だった。作者の平野さんは、「主人公の自殺」という極端な例を用いて、「分人主義」という思想を提唱している。 分人主義とは、個人主義とは違い、対人ごと、環境ごとにいろいろな自分になり、鎧をかぶった「本当の自分」を認めないという考え方だそう。 作者の平野さんがこの分人主義を使って願っていることは意外とシンプルで、ただ生きてほしい、己の人生を全うしてほしい、それだけじゃないかなと思う。 物語だからこの主人公は空白を満たすために戻ってきた。でもこれは物語だから。現実世界に生きて、今どこかで思い悩んでいる人にもしもがあれば、もう二度と空白は満たせない。 平野さんの願いが詰まったこの本が、今どこかで思い悩んでいる人に届いてほしいと思う。
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