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ソーシャル物理学 「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学
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ソーシャル物理学 「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学

アレックス・ペントランド(著者), 小林啓倫(訳者), 矢野和男

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ソーシャル物理学 「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 草思社
発売年月日 2015/09/18
JAN 9784794221551

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商品レビュー

4.2

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2021/09/05

学びの多い本だった。ソーシャルインセンティブを活用することで、個人への経済インセンティブよりも人の行動を変容できるというのは、言われてみればそうだが目からうろこ感があった。また、集団としての知性は、メンバーひとりひとりの能力よりも、集団内の交流の多さ・多様性で決まるという話も驚き...

学びの多い本だった。ソーシャルインセンティブを活用することで、個人への経済インセンティブよりも人の行動を変容できるというのは、言われてみればそうだが目からうろこ感があった。また、集団としての知性は、メンバーひとりひとりの能力よりも、集団内の交流の多さ・多様性で決まるという話も驚き。

Posted by ブクログ

2019/12/06

社会物理学の紹介本であり、アカデミックなデータ分析。矢野和男氏の「データの見えざる手」と高い世界観。 最近だとバラバシ・アルバートがやっていた研究も近しい。 著者は、社会に起こる様々な現象をソーシャルネットワークと進化のダイナミクスにより紐解く。 ・ソーシャルネットワークの中を...

社会物理学の紹介本であり、アカデミックなデータ分析。矢野和男氏の「データの見えざる手」と高い世界観。 最近だとバラバシ・アルバートがやっていた研究も近しい。 著者は、社会に起こる様々な現象をソーシャルネットワークと進化のダイナミクスにより紐解く。 ・ソーシャルネットワークの中をアイデアがどのように流れていくのか ・社会規範がどのように生まれるのか ・複雑性はどのようなプロセスから生まれるのか ■多くの人が抱く誤解 「最良のアイデアを持っているのは最も賢い人だ」と思うかもしれないが、実際はそう単純ではない。最良のアイデアを持っているのは、他人のアイデアを最もよく取り入れることのできる人なのである。 ■社会物理学とは何か。 社会物理学とは、情報やアイデアの流れと人々の行動の間にある、たしかな数理的関係性を記述する定量的な社会学である。アイデアが社会的学習を通じて人々の間をどのように伝わっていくのか、またその伝播が最終的に企業・都市・社会の規範や生産性、創造的成果をどうやって決定付けるのか、を解釈できるようにする。 ■ハーディング現象 トレーダーたちのSNSを解析したところ、ある事実が発覚した。それは、ソーシャルネットワーク内において社会的影響力は非常に強いということ。メッセージに反応して互いの行動に過剰反応して、結果的に株の売買で全員が同じ戦略をとりやすくなる。 →社会物理学的な解決策は、新しい戦略の普及が遅くなるようソーシャルネットワークを変化させること ■ 重要な2つの概念 ・アイデアの流れ、いかにアイデアがソーシャルネットワークを伝わるか。アイデアの流れの過程は「探求」と「エンゲージメント」に分けられる。 ・社会的学習、新しいアイデアが習慣となる過程で生じるもので、学習が社会的圧力によって加速したり形作られたりすること ■ 社会物理学では、人間の内側にある認知の過程までは追わない。本質的に確率的であり、人間の思考がいかに形成されるかを検討外とすることで生まれる不確実性を持つ。

Posted by ブクログ

2019/06/07

ジャケ買い、ならぬタイトル買いで。ただ、「ソーシャルな物理学」だと思いきや「ソーシャルを物理学」する本でした。すぐ誤解に気づきましたが、止められない止まらない状態で最後まで。10年以上前に読んだ『「みんなの意見」は意外に正しい』が、ここまで来たか、と思いました。それは「集合知」と...

ジャケ買い、ならぬタイトル買いで。ただ、「ソーシャルな物理学」だと思いきや「ソーシャルを物理学」する本でした。すぐ誤解に気づきましたが、止められない止まらない状態で最後まで。10年以上前に読んだ『「みんなの意見」は意外に正しい』が、ここまで来たか、と思いました。それは「集合知」というテーマから「集合知イノベーション」というテーマへのアップグレードです。それを支えるのがテクノロジーの進化で、非常に実務的な本であると感じました。「アイデアの流れ」「エンゲージメント」という土台の考え方から「アイデアマシン」としての組織について、それが「データ駆動型都市」を生み出し「データ駆動型社会」に至るという章立ても論文のようにシンプルです。コネクトカー、コンパクトシティ、医療データなどなど今、企業は街作りについての社会実験に多大な投資を始めていますが、そのムーブメントのベクトルの理論的支柱が本書であるような気がします。間違えて買って、よかったぁ…

Posted by ブクログ

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