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けもの道の歩き方 猟師が見つめる日本の自然
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | リトル・モア |
発売年月日 | 2015/08/01 |
JAN | 9784898154175 |
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けもの道の歩き方
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商品レビュー
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27件のお客様レビュー
前作の「僕は猟師になった」を大変面白く読ませてもらったその少し後、著者のドキュメントをテレビで見た。猟の際に獣と格闘し足に大怪我した著者が、手術すれば元通りになるにも関わらずあえて手術をせず障害を受け入れるという、野生動物に対する真摯な生き様に頭の下がる思いがしたものだ。 さて、...
前作の「僕は猟師になった」を大変面白く読ませてもらったその少し後、著者のドキュメントをテレビで見た。猟の際に獣と格闘し足に大怪我した著者が、手術すれば元通りになるにも関わらずあえて手術をせず障害を受け入れるという、野生動物に対する真摯な生き様に頭の下がる思いがしたものだ。 さて、本書。 猟師である著者の日々の生活、思想、日本の狩猟の現状や狩猟の対象となる身近な動物たちの生態などを詳しく教えてくれる。 そして獣害問題。里山の衰退による野生動物の増加と生活域の拡大、生態系の最上位にいた狼が絶滅したことや猟師の減少等によってますます深刻化している。外来生物の被害等も含め問題は山積だ。 ただ、里山の減少が社会の現代病のように思われているが実は理想的な里山が存続していたのは戦前の一時的なことで、それよりも古い時代にも獣害対策は大きな問題だったことは意外な事実で、現代の状況だけが特別に困難なのではなくて過去もそうだったように一つ一つ積み重ねていくことに対する希望のようなものも読み取れる。 自分も京都市近くに住み、しょっちゅう山遊びをさせて頂いている。また、自分たち家族が食べる野菜の少しくらいは借りた畑で作ったりしている。著者ほどの豊かな人生は送ってはいないけれど豊かな自然と恵みに感謝する気持ちが湧いてくる。 「僕が狩猟を続ける理由はいろいろあるが、そのうちの一つに自然界の生態系の中に入っていきたい、野生動物の仲間に混ぜてもらいたいという思いがある」著者がこの通りに生きていることに対するうらやましさとともに畏怖の思いを禁じえない。 動物の挿絵も美しい。
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運送業の傍ら猟師をしている筆者。「自分や家族が食べる肉は自分で調達したい」という純粋な気持ちで猟をしている。その体験を通して自然と人間との関わりや猟のルールを語る。 数多くの動物が登場し、猟を通して彼らの生態が紹介される。筆者が「ずっと森の中を歩いていると森のちょっとした変化に...
運送業の傍ら猟師をしている筆者。「自分や家族が食べる肉は自分で調達したい」という純粋な気持ちで猟をしている。その体験を通して自然と人間との関わりや猟のルールを語る。 数多くの動物が登場し、猟を通して彼らの生態が紹介される。筆者が「ずっと森の中を歩いていると森のちょっとした変化にも気づくことができる」というのが何となくわかる。人間も猟のために森に入って行くと、自然の中の一部になっていくようだ。 「獣害はあっても害獣はいない」や、人間の生活に影響された動物はその肉にも当然影響が出るため「完全な自然食」などない、などの言葉に説得力がある。そして植物と動物の食物連鎖の中に、人間もその一部として繋がりがあると思わされる。 動物の生態から昔話の類いが生まれていることや、所々笑わせてくれる描写もあり、非常に読みやすく、そして「自然の一部である人間」を考えさせてくれる良作。
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日々自然の中で暮らしているからこそわかる感覚的なことと、データなどの理論的なことがどちらも書かれていて、納得できる文章だった。データだけではなく現場を見ること、経験だけではなくデータも用いることで特にこうしたテーマは伝わりやすいのではないかと感じた。
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