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敗戦後論 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2015/07/10 |
JAN | 9784480096821 |
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敗戦後論
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商品レビュー
4.6
9件のお客様レビュー
親本が刊行された頃(一九九七年)に手に取り、目を通したはずの本。大学生時代にレポートの参考文献としても使ったはず。約三十年も経っているので内容はほとんど忘れていたのだけれど、改めて、ちくま学芸文庫版で読み直してみると、いまの自分もかなり影響を受け続けているのだなあ、と気づくこと...
親本が刊行された頃(一九九七年)に手に取り、目を通したはずの本。大学生時代にレポートの参考文献としても使ったはず。約三十年も経っているので内容はほとんど忘れていたのだけれど、改めて、ちくま学芸文庫版で読み直してみると、いまの自分もかなり影響を受け続けているのだなあ、と気づくことになった。自らを引き受けることでしか、他者とは出会えない。太宰治やサリンジャーにとっての文学は、マルクス主義のような他者の思想に抗い続けるための生きるすべであり、その語り口が批判されたアーレント『イェルサレムのアイヒマン』は、その硬質でおしゃれで皮肉をまじえた文体をアーレントが選び取ったからこそ、発表の場がニューヨーカーだった。戦後憲法は当時の連合軍総司令部によって作られ、占領下の日本に押しつけられた憲法である。そこに書かれている価値観をその後自ら良しとし続けている「ねじれ」を、わたし達はそのまま受け止めなければいけない。ちくま学芸文庫版が発売された当時(二〇一五年)に付された「ちくま学芸文庫版によせて」で、日本社会はいまや「ねじれ」と無縁な「一本気」な世界になってしまった、と著者は憂う。二〇二四年のいま、さらにその傾向は加速している気がする。わたし達は、自らを引き受けないまま、他者ばかりみているのではないか。
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いまなお続くアシア諸国との軋轢、アメリカ依存の本質を問う良著だと感じた ねじれ・欺瞞、語り口の問題など、次の世代に先送りせずにかたをつけて、先に進みたい
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靖国神社に初めて行ったとき、どのような感情を抱けばいいかわからず、混乱した。戦争で無意味に亡くなった日本人を無意味なままに悼むことは可能か。改憲論がちょくちょく出てくるようになったが、9条を含めた憲法を日本人が選び直すことができるか。
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