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無私の日本人 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2015/06/10 |
| JAN | 9784167903886 |
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無私の日本人
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無私の日本人
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商品レビュー
4.1
81件のお客様レビュー
歴史関係の本は偉人を描いていることがほとんどだと思ってた。が、今回は違った。 この本では偉人としての認知度は低いものの、自らの地位や財産を投げ打って、世のため人のために全てを捧げた3人の生涯が綴られている。教科書に出てくる偉人と何ら引けを取らない。心が洗われるし、自分には何ができ...
歴史関係の本は偉人を描いていることがほとんどだと思ってた。が、今回は違った。 この本では偉人としての認知度は低いものの、自らの地位や財産を投げ打って、世のため人のために全てを捧げた3人の生涯が綴られている。教科書に出てくる偉人と何ら引けを取らない。心が洗われるし、自分には何ができるかを考えずにはいられなくなるような刺激的な本だった。 どの話も素敵だったが、中でも大田垣蓮月の話が一番心揺さぶられた感じがする。どんな卑しい者にも分け隔てなく、持っているものを分け与える。うまくいかない時も、周りに責任を求めるのではなく、自分自身が未だ何かに執着しているからだと悟る。絶対に並大抵の精神力じゃこれだけ無私になることなんてできないと思う。江戸無血開城も、蓮月の説得が関係しているのが事実なのだろうか。事実なら、凄すぎないですか、蓮月さん。。。
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「穀田屋十三郎」寂れる宿場町を立て直そうと村人・百姓・庄屋が立ち上がり資金を集め、金貸業を計画。貸付先は金策で難儀している藩・武士でいくつもの難儀を乗り越えていく村人の勇姿を映し出す史実の物語だ。現代風では道理にない発想から国民が固い頭の国を動かし、敷いては国に承認させ、国の仕組...
「穀田屋十三郎」寂れる宿場町を立て直そうと村人・百姓・庄屋が立ち上がり資金を集め、金貸業を計画。貸付先は金策で難儀している藩・武士でいくつもの難儀を乗り越えていく村人の勇姿を映し出す史実の物語だ。現代風では道理にない発想から国民が固い頭の国を動かし、敷いては国に承認させ、国の仕組みを変えさせる、と言う筋書きとなる。「逆転の発想」的な嘆願書で国を納得させるのだ。国は国民から多くの税金を搾取し、政治家らが思いのある事業へ、企業への分配で税金を使う。一旦政治の腐敗、もしくは独走が起きても国民は選挙でしか合否ができない仕組みは不都合だ。政治家等の特権、不当な行動、振る舞いなどを監視しする第3者的存在、国民的組織が必須だと考える。本書にある「中根東里」博学があっても無欲な人間の人生は哀れなもの。人の欲はほどほどにあることが大切だ。「大田垣蓮月」才能ある人は何をやっても成就する、だがそれを恵まれない人に分け与える心に感動する。「素直なる心の言葉は古に、帰らん道の姿なりけり」(言葉というものはいくら言い散らしても、花を思えば、実はない。言葉というのは、人の心の声だから、思いの丈を延べるほかない。思うことを言わずにいられないと思うと、草木でさえも風に託して声を立てるのだから)
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磯田道史の歴史小説集『無私の日本人』を読みました。 磯田道史の作品を読むのは初めてですね。 -----story------------- 貧しい宿場町の行く末を心底から憂う商人・穀田屋十三郎が同志と出会い、心願成就のためには自らの破産も一家離散も辞さない決意を固めた時、奇跡へ...
磯田道史の歴史小説集『無私の日本人』を読みました。 磯田道史の作品を読むのは初めてですね。 -----story------------- 貧しい宿場町の行く末を心底から憂う商人・穀田屋十三郎が同志と出会い、心願成就のためには自らの破産も一家離散も辞さない決意を固めた時、奇跡への道は開かれた―無名の、ふつうの江戸人に宿っていた深い哲学と、中根東里、大田垣蓮月ら三人の生きざまを通して「日本人の幸福」を発見した感動の傑作評伝。 ---------------------- 2012年(平成24年)に刊行された作品で、以下の3篇が収録されています。 ■穀田屋十三郎 ■中根東里 ■大田垣蓮月 ■あとがき ■解説 論理と情緒を兼ね備えた人 藤原正彦 感涙必至! 人気歴史家が描く、美しい日本人……江戸に生きた3人の清冽な日本人の人生を、人気歴史家が資料をもとに緻密に描きあげた感涙必至の物語、、、 真に偉い人物がここに! 貧しい宿場町の行く末を心底から憂う商人・穀田屋十三郎が同志と出会い、心願成就のためには自らの破産も一家離散も辞さない決意を固めた時、奇跡への道は開かれた―無名の、ふつうの江戸人に宿っていた深い哲学と、中根東里、大田垣蓮月ら三人の生きざまを通して「日本人の幸福」を発見した感動の傑作評伝。 歴史学者・磯田道史が古文書を丹念に読み解き、江戸期に「無私」の精神で生きた3人の人物を描いた作品集……庶民、知識人、女性という、それぞれの立場で「自分より他者を優先する」生き方を選んだ人々の姿が浮かび上がっていましたね、、、 『穀田屋十三郎』は『殿、利息でござる!』というタイトルで映画化されているようですね。 3人のそれぞれの生き方に感銘を受けましたが、やはり印象的だったのは『穀田屋十三郎』、、、 伊達藩の財政難と宿場町・吉岡宿の疲弊を救うため、十三郎ら町人が「藩に金を貸し、その利息を町民に分配する」という前代未聞の奇策を実行……破産覚悟で資金を集める姿は、共同体のために私財を投げ打つ「無私」の精神を体現しており感動的だったし、現代における地域再生や公共性のあり方を考える上で示唆に富んだ内容だと思いますね。 財布を落としても戻ってくる……という日本の社会の基盤は、こうした「無私」の精神が根底にあるんだろうな と感じました、、、 また、親切ややさしさ、対面、身分相応、公共心、家意識、家格、廉恥……等々、当時の価値観について、詳しく触れられていたことも印象的でした。 これらの価値観が、現代社会を形成するうえでの根本になっていたんでしょうね……これからも残していきたい価値観や考え方、美徳について考えさせられた一冊でした。
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