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月と雷 中公文庫
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月と雷 中公文庫

角田光代(著者)

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月と雷 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2015/05/23
JAN 9784122061200

月と雷

¥110

商品レビュー

3.4

80件のお客様レビュー

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2025/11/25

最初から最後までひどくふわふわしていて掴みどころのない小説。それは私がこの登場人物に比べて普通な生き方をしているからであって、たぶんこの感覚は泰子が太郎に対して感じる「腑に落ちない部分が怒りに感じる」感覚に似ているのだろうなと思う。そして、文章のみで読者の気持ちをコントロールでき...

最初から最後までひどくふわふわしていて掴みどころのない小説。それは私がこの登場人物に比べて普通な生き方をしているからであって、たぶんこの感覚は泰子が太郎に対して感じる「腑に落ちない部分が怒りに感じる」感覚に似ているのだろうなと思う。そして、文章のみで読者の気持ちをコントロールできる著者の筆力の高さに圧倒させられる。 自分とは違う世界と感じる一方で、「誰かの無意識のきまぐれ」によって自分の人生が大きく左右されていくという感覚はわかる。今自分がいるのも、きっとどこかの誰かが何気なく行動した結果の積み重ねで、その力は時としてとても大きくただ身を委ねる他ない時もある。その力に100%身を委ねて生きてきたのが直子で、一方泰子はその中でも自らの人生の舵を取ろうと決め一歩踏み出す。 「縁」ではなく「誰かの無意識のきまぐれ」という表現があまりに適切すぎて、ふとした時に思い出しそう。

Posted by ブクログ

2025/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

作中で、智のことを「根無草」と表現した文があった。 それはそうかもしれないけど、そもそも生まれたときから根っこなんてなかった直子・智親子。 正直、「よく生きてこられたなぁ」と思った。随分と「ただれた人生」だったーーー(汗) 感じたことのない感情で胸焼けして、何故か麦茶をガブ飲みしたくなった。 読み進めている最中、直子だけが突出して「モンスター」みたいに錯覚したが、実はこの作品に出てくる女性達、ほぼ全員おかしいと気がついてから、一気にページを捲る手が止まらなくなった。 どこか狂気を孕んでいて、常識という枠なんて最初から知らない・または気付かないふりをしているような気もする。 そして、それぞれの女性達の特徴は、少なからず誰しもが抱く感情・言動だと感じた。 非常識な他人の行いのせいで、人の人生が捻じ曲がるなんて、実はそうそうあることではなく、 むしろそれはただのきっかけにすぎず、本当は自らの選択でいかようにも転がるものなんじゃないか。 作中の泰子の心情にはそう書かれていて、あー作者が言いたいのはここだと思って、共感できた唯一の内容だった。 直子のような根無草人生を羨ましいと思う人は、実は相当数いるんじゃないか。 知らない・考えない・差し伸べられた手は全て掴む…楽だし悩むことなんてなさそうで、実に「簡単」に見えるからだ。 それをしないからこそ、「一人前の大人」だし、自分を律するというのは、一生をかけた努力と習慣の連続なのだと思うからだ。 初の角田光代作品がこれでよかったのだろうかww 次にどんな本を読むべきか、読後感はとても複雑。

Posted by ブクログ

2025/07/20

なんだろ、毎日人並みにきちっと生活している自分にはなんだか匂いが合わないと、思いながら涼みに入った図書館で一気読み。 こんな人も、いるんだなあ。 直子さんが「はじまったらあとばどんなふうにしても切り抜けなきゃなんない。そして、あんた。どんなふうになっても切り抜けられるもんだ。なん...

なんだろ、毎日人並みにきちっと生活している自分にはなんだか匂いが合わないと、思いながら涼みに入った図書館で一気読み。 こんな人も、いるんだなあ。 直子さんが「はじまったらあとばどんなふうにしても切り抜けなきゃなんない。そして、あんた。どんなふうになっても切り抜けられるもんだ。なんとでもなるもんだよ」そんなもんなかと思うけど。 と、図書館に居たら雷鳴り出してタイムリー過ぎて笑える。 晩御飯なににしようって考える私はなんとでもならない。

Posted by ブクログ