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東山彰良(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2015/05/01
JAN 9784062194853

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商品レビュー

3.6

282件のお客様レビュー

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2024/04/30
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※このレビューにはネタバレを含みます

とてつもなく力強い。1970〜80年代の台湾が空気や匂いも含めて立体的に目の前に広がっていました。とても迫力がありました。 プロローグから面白く、小説で笑ったのは久々というほど、秋生の青春がとても面白く波乱に満ち溢れて、周りもなかなか曲者が揃っているため、 泥臭くも淡い日々、これぞまさしく男の青春を全て詰め込んだようでとても面白かっです。 台湾という国は本当に力強く、中国とは似て非なる国だとこの作品を読んで実感しました。中国とは何かが違う。国民性もどこか違う。同じではないというのが伝わる。祖国のために熱い気持ちはあるが、侵略などの野心ではなく、平和主義で自分達の基盤や土地、ルーツを守る事をとても大事にしている様に僕は映りました。中国は台湾を統一したいが、台湾から中国を統一したいという気概は感じない。他所は他所でうちはうち。台湾の人たちが日本に対して優しいのは、単に占領していたからとか恩があるからなどの理由以上に、この平和的な国民性が根底にあるのだろうと僕は考えました。 かなり辛く惨い描写もあるが、それも含めて当時では良くあるとまではいかないが、珍しい話ではないのかもしれないです。日本でもそれは同じで、アジアの70年代から80年代は、どこも何か力強いものがダーッと流れているような激動の時代なのでしょう。その混乱の中で様々な事が起こってしまう。それでも、人は地に足をつけて生きる力強さは失わない。この力強さが現代には少し足りないと思うので、今の時代にこそ、この作品を読めてよかったです。

Posted by ブクログ

2024/04/17

直木賞受賞作との事で気軽に手に取ってしまったが、難しかった!でも「つまらない」わけでは決してない。中国や台湾の歴史をきちんと勉強しなかった私が悪い。蒋介石率いる国民党と中国共産党の確執とか日本の台湾統治の時代の事やら、分かって読めたら、きっとこの歴史の疾走感にしびれたことだろう。...

直木賞受賞作との事で気軽に手に取ってしまったが、難しかった!でも「つまらない」わけでは決してない。中国や台湾の歴史をきちんと勉強しなかった私が悪い。蒋介石率いる国民党と中国共産党の確執とか日本の台湾統治の時代の事やら、分かって読めたら、きっとこの歴史の疾走感にしびれたことだろう。 戦争と政治。 一族の血、哀しみや誇り。 日本人の思想とは離れていて完全には理解できていないだろうが、読み応え十分な物語でした。 中国も台湾も子供の頃から政治が生活のすぐ側にある。 日本人は政治のことなんて何も分からなくても、迫害されることもないし、祖国日本を追われることもない。日本人として日本に生きることは、本当に恵まれた平和なことなんだなーと実感しました。

Posted by ブクログ

2024/04/12

台湾を舞台にした小説。1975年に何者かに殺された祖父を発見した秋生の半生を中心として描かれた物語は、当時の台湾と中国の情勢などを描きながら、泥だらけ傷だらけの青春小説であったり、幽霊が登場するホラー的な部分があったり、ミステリ的な部分もあったりします。激しく切なく、しかしどこか...

台湾を舞台にした小説。1975年に何者かに殺された祖父を発見した秋生の半生を中心として描かれた物語は、当時の台湾と中国の情勢などを描きながら、泥だらけ傷だらけの青春小説であったり、幽霊が登場するホラー的な部分があったり、ミステリ的な部分もあったりします。激しく切なく、しかしどこかしらユーモラスな部分もあって引き込まれました。 苦手な人は注意だけれど……ゴキブリ大量発生のくだりがなんだか笑えてしまったのは私だけなのでしょうか。ホラー的な怪奇現象でもあるはずなのだけれど、怖いというよりはあまりにぶっ飛んでいて笑いが。もちろん、あんなの目の当たりにしてしまったら恐ろしくて仕方がないはずです。 さまざまな苦難に見舞われる秋生の人生に寄り添いながら、やがてたどり着く祖父の死の真相。祖父自身の送ってきた苛酷な人生と、そしてまた祖父を殺した者の人生もまた重苦しいもので、ただし当時の情勢からすると彼らの行動にはある程度仕方のなかった部分もあるのかもしれないのですが。それを仕方なかっただけで済ませることができない哀しみが印象的でした。

Posted by ブクログ

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