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ファイト・クラブ 新版 ハヤカワ文庫NV
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2015/04/01 |
| JAN | 9784150413378 |

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ファイト・クラブ 新版
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商品レビュー
3.9
60件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一気読みしたが、奇妙な小説である。 引き込まれて、読む手が止まらないのだが、何が語られているのかは、よくわからないのだ。 文体には、常に皮肉なユーモアが満ちている。 さらに、話題を急旋回させたり、何度もリフレインさせたりする、独特のリズムがあり、グイグイ先を読ませる。 しかし、物語の軸は何なのか?主題は何なのか?は、見えてこない。 「主人公=タイラー」の構造は、予想できるし、序盤・中盤で、何度もほのめかされているため、ミステリー的な求心力が、仕込まれているわけでもない。 第1章で、「主人公/タイラー/マーラ」の「三角関係」が示唆されるが、明確に提示されず、成立していないといったほうが良いぐらいだ。 効果的な物語の推進力としては用いられていない。 リアリティの水準もよくわからない。 シーンによって、現実社会のようであったり、マンガ的であったり、おとぎ話のようであったりする。 「生の実感」が得られない現代社会から、「血が沸き立つ暴力衝動」によって解放されること…、「本当の自分」を生きはじめること…、というテーマを読み取り、読者も血を沸き立たせることが多いらしいが、わたしには、そのような感触は一切なかった。 そもそも、そのようなテーマだけでは、単純すぎると思うし、それでも、そのテーマを主眼に置くとするならば、もっとシンプルな構成にするはずだろうと思う。 例えば、村上龍は「血が沸き立つ暴力衝動」を、もっと上手く、読者の血が沸き立つように描いていると思う。 わたしにとっては、何がおもしろいのか、掴み取れないが、それでも、一気読みさせられる奇妙な作品であった…、文体に魅力があるのは間違いない。 --- 映画も鑑賞してみたが、やはり、「ひとつの主題に向かって研ぎ澄まされた構成」ではなく、雑多な印象を受けた。 ほぼ原作どおりに、あれこれを詰め込んだ結果、「とっ散らかっている」と言ってよいだろう。 『ファイト・クラブ』が、世界的なカルト作品になった理由を考えてみる。 まず何より、世界的スターである、ブラッド・ピット主演で映画化されたこと。 次に、「ファイト・クラブ」、つまり、「男たちの地下喧嘩クラブ」という、世界中の誰もが一瞬で理解できるコンセプトを、タイトルにしたこと。 そして、「男たちの地下喧嘩クラブ」というコンセプトは、世界的に需要があるということ。 この映画以降の、日本でのアマチュア地下格闘技の流行や、ケージの中での総合格闘技の流行を考えると、このコンセプトには、(たぶん、はるか昔から)潜在的な一定の需要があるのだろう。 何より注目すべき点は、「小説の読者や、映画の観客は、プロット全体を見渡したうえで、心を動かされるのではなく、ひとつのシーンや、ひとつのコンセプトに、強く惹きつけられ、その理解や解釈は、社会に伝播していく」ということだ。 この点は、小説や映画に限らず「作品鑑賞」の本質に関わる議題であり、今後も心に留めておかなければならない。
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すごい、凄すぎる。 映画を観て小説を読んだが、どちらもお互いの内容を補完していて、満足感がえげつない! ネタバレになるから内容は書けないけど、下ネタが大丈夫な人は是非読んで欲しい1冊!!
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最初は正直、何が起きているのかよく分からないまま読み進めていた。語り手は支離滅裂、場面は断片的で、ファイト・クラブがいつの間にか組織化し、強襲集団のようになっていく展開。それでも読み進めるうちに、この「分からなさ」自体が、この小説の読書体験なのだと感じた。 強く印象に残っている...
最初は正直、何が起きているのかよく分からないまま読み進めていた。語り手は支離滅裂、場面は断片的で、ファイト・クラブがいつの間にか組織化し、強襲集団のようになっていく展開。それでも読み進めるうちに、この「分からなさ」自体が、この小説の読書体験なのだと感じた。 強く印象に残っているのが、ハッセルに銃を突きつけ、獣医になりたいという夢を聞き出し、「それに向かって生きろ」と言い放って解放する場面。暴力的で危険な行為であることは間違いないのに、その言葉だけを切り取ると、私たち自身に向けられているように感じられる。 人は誰でも、「今ではない」「まだ時間はある」「いつかやる」と言い訳を重ねながら、本当にやりたいことから目を背けてしまう。その事実を、容赦なく突きつけられている。 『ファイト・クラブ』は、分かりやすい答えを与えてくれる小説ではない。むしろ、読み終えたあとに「自分はどう生きているのか」「本当に自分の人生を生きているのか」と問いを残す作品と言える。その問いが今も少し胸に残っている、そんな読後感。
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